英首相にメイ内相が就任へ キャメロン首相近く辞任
k10010591911_201607120509_201607120510.mp4
EU=ヨーロッパ連合からの離脱を決めたイギリスの国民投票の結果を受け、辞意を表明していたキャメロン首相が近く辞任し、メイ内相が新しい首相に就任することになり、EUからの離脱に向けた難しい交渉に当たることになります。
EUからの離脱を決めたイギリスの国民投票の結果を受け、残留を訴えていたキャメロン首相が辞意を表明したため、与党・保守党は、後任を選ぶ党首選挙を行っていました。しかし、2人に絞り込まれた候補者のうち、アンドレア・レッドサムエネルギー担当相が11日、党首選挙からの撤退を表明したことから、テリーザ・メイ内相が保守党の新しい党首に選ばれました。
これによって、ことし9月初めになるとみられていた首相の交代は前倒しされ、13日にキャメロン首相が辞任し、メイ内相がイギリスでサッチャー元首相以来、2人目となる女性の首相に就任することになりました。
11日、ロンドンで急きょ演説したメイ内相は「光栄であり、身の引き締まる思いだ。離脱は離脱であり、成功させる」と述べました。
メイ内相はこれまでEUからの離脱に向けた協議について年内には始めない姿勢を示しており、早期の交渉開始を求めるEU側と大きく立場が異なっています。
また、EU加盟国からの移民の受け入れを制限する一方、EUとの貿易を巡っては金融を含むサービス業で有利な立場を維持したい考えで、イギリスに対して厳しい姿勢をみせるEUとの間で難しい交渉に当たることになります。
これによって、ことし9月初めになるとみられていた首相の交代は前倒しされ、13日にキャメロン首相が辞任し、メイ内相がイギリスでサッチャー元首相以来、2人目となる女性の首相に就任することになりました。
11日、ロンドンで急きょ演説したメイ内相は「光栄であり、身の引き締まる思いだ。離脱は離脱であり、成功させる」と述べました。
メイ内相はこれまでEUからの離脱に向けた協議について年内には始めない姿勢を示しており、早期の交渉開始を求めるEU側と大きく立場が異なっています。
また、EU加盟国からの移民の受け入れを制限する一方、EUとの貿易を巡っては金融を含むサービス業で有利な立場を維持したい考えで、イギリスに対して厳しい姿勢をみせるEUとの間で難しい交渉に当たることになります。
「離脱は離脱 成功させる」
キャメロン首相の後任の首相に就任することになったメイ内相は11日、ロンドンで議員たちを前に次のように発言しました。
「保守党の党首に選ばれ、光栄であり、身の引き締まる思いだ。党首選挙に臨んだほかの立候補者、特にアンドレア・レッドサム氏の威厳ある対応に敬意を表したい。また、党と国を率いてきたキャメロン首相のリーダーシップにも敬意を表する。党首選挙を通じて、私は3つのことを訴えてきた。まず、困難で不確かな経済や政治情勢のなかで、われわれを導く、実績に裏付けられた強いリーダーシップの必要性だ。もちろん、EUからの離脱にあたり最善の結果を得るため交渉し、世界の中で新たな役割を築き上げなければならない。離脱は離脱であり、成功させる。その次に、国を1つにまとめなければならない。そして最後に、強力で前向きな国の新たな将来像も必要だ。一部の特別な人たちだけでなく誰にとっても恩恵のある国家像だ。自分たちのことは自分たちで決められる、これまで以上の権限を国民が持つようになることで、共によいイギリスを作り上げていくことができる」。
「保守党の党首に選ばれ、光栄であり、身の引き締まる思いだ。党首選挙に臨んだほかの立候補者、特にアンドレア・レッドサム氏の威厳ある対応に敬意を表したい。また、党と国を率いてきたキャメロン首相のリーダーシップにも敬意を表する。党首選挙を通じて、私は3つのことを訴えてきた。まず、困難で不確かな経済や政治情勢のなかで、われわれを導く、実績に裏付けられた強いリーダーシップの必要性だ。もちろん、EUからの離脱にあたり最善の結果を得るため交渉し、世界の中で新たな役割を築き上げなければならない。離脱は離脱であり、成功させる。その次に、国を1つにまとめなければならない。そして最後に、強力で前向きな国の新たな将来像も必要だ。一部の特別な人たちだけでなく誰にとっても恩恵のある国家像だ。自分たちのことは自分たちで決められる、これまで以上の権限を国民が持つようになることで、共によいイギリスを作り上げていくことができる」。
国内の亀裂修復へ手腕問われる
イギリスの与党・保守党の新しい党首に選ばれたメイ内相について、キャメロン首相は11日、ロンドンの首相官邸で声明を発表し、みずからは13日に辞任したうえで、その日のうちにメイ内相に首相職を引き継ぐ考えを示しました。
この中で、キャメロン首相は「われわれは政権の移行期間を長引かせる必要はなく、12日に私の最後の閣議を開く」と述べました。そのうえで、「13日に下院で質疑に臨んだあと、バッキンガム宮殿で辞職を申し出たうえで、その日の夜には新しい首相が誕生する」と述べて、
みずからは13日にエリザベス女王の承認を得て辞任したうえで、その日のうちにメイ内相に首相職を引き継ぐ考えを示しました。
メイ内相は国民投票でEUへの残留を支持していて、離脱派と残留派の運動を通じて党内に生じた亀裂をどう修復していくのか、手腕が問われます。
また、国民投票では、世代や地域によって離脱、残留の支持が鮮明に分かれたほか、争点の1つとなった移民の扱いを巡って社会の分断も懸念されていて、国内の世論をいかにまとめていくかも課題になります。
この中で、キャメロン首相は「われわれは政権の移行期間を長引かせる必要はなく、12日に私の最後の閣議を開く」と述べました。そのうえで、「13日に下院で質疑に臨んだあと、バッキンガム宮殿で辞職を申し出たうえで、その日の夜には新しい首相が誕生する」と述べて、
みずからは13日にエリザベス女王の承認を得て辞任したうえで、その日のうちにメイ内相に首相職を引き継ぐ考えを示しました。
メイ内相は国民投票でEUへの残留を支持していて、離脱派と残留派の運動を通じて党内に生じた亀裂をどう修復していくのか、手腕が問われます。
また、国民投票では、世代や地域によって離脱、残留の支持が鮮明に分かれたほか、争点の1つとなった移民の扱いを巡って社会の分断も懸念されていて、国内の世論をいかにまとめていくかも課題になります。
労働党も党首選へ
イギリスの最大野党・労働党では、国民投票で残留派の運動に消極的だったジェレミー・コービン党首への反発が強まり、11日、「影の内閣」で産業育成や貿易振興を担当する閣僚を務めていたアンジェラ・イーグル下院議員が党に党首選挙の実施を申請し、みずから立候補すると発表しました。
イーグル氏は記者会見で、「コービン氏は重大な任務に対してリーダーシップを発揮できない。私にはできる」と述べ、すでに党内で一定の支持を得ていることを明らかにしたうえで、新たな党首には自分がふさわしいと訴えました。
イギリスでは先月の国民投票のあと、与党・保守党でキャメロン首相の後任の党首にメイ内相が選ばれ、次の首相に就任する見通しになったのに続いて、野党・労働党でも、国民投票への対応を巡って近く党首選が行われる見通しとなりました。
イーグル氏は記者会見で、「コービン氏は重大な任務に対してリーダーシップを発揮できない。私にはできる」と述べ、すでに党内で一定の支持を得ていることを明らかにしたうえで、新たな党首には自分がふさわしいと訴えました。
イギリスでは先月の国民投票のあと、与党・保守党でキャメロン首相の後任の党首にメイ内相が選ばれ、次の首相に就任する見通しになったのに続いて、野党・労働党でも、国民投票への対応を巡って近く党首選が行われる見通しとなりました。
速やかな離脱交渉開始に期待
ユーロ圏19か国は、11日、イギリスがEU離脱を決めてから初めてとなる財務相会議をベルギーのブリュッセルで開き、域内経済に与える影響について協議しました。
会議後の記者会見で、EUのモスコビシ委員はイギリスの新しい首相にメイ内相が就任することについて、「イギリスの離脱を巡る不透明感が長引くほど、経済への悪影響が予想される。メイ内相の選任は、この不透明感の払拭(ふっしょく)に向けて重要なきっかけになるだろう」と述べ、メイ新首相の下、イギリスが速やかにEUとの離脱交渉を始めるよう、期待を示しました。
ユーロ圏各国はギリシャの財政危機以降、懸命に経済回復を目指してきましたが、イギリスのEU離脱によって域内の経済成長率が押し下げられるとの見通しに危機感を強めており、メイ新首相がどのような姿勢で離脱交渉に臨むのか、慎重に見極めようとしています。
会議後の記者会見で、EUのモスコビシ委員はイギリスの新しい首相にメイ内相が就任することについて、「イギリスの離脱を巡る不透明感が長引くほど、経済への悪影響が予想される。メイ内相の選任は、この不透明感の払拭(ふっしょく)に向けて重要なきっかけになるだろう」と述べ、メイ新首相の下、イギリスが速やかにEUとの離脱交渉を始めるよう、期待を示しました。
ユーロ圏各国はギリシャの財政危機以降、懸命に経済回復を目指してきましたが、イギリスのEU離脱によって域内の経済成長率が押し下げられるとの見通しに危機感を強めており、メイ新首相がどのような姿勢で離脱交渉に臨むのか、慎重に見極めようとしています。