永六輔さん死去 ゆかりの人から追悼の声

永六輔さん死去 ゆかりの人から追悼の声
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作詞家として「上を向いて歩こう」などを手がけ、テレビやラジオで幅広く活躍した永六輔さんが83歳で亡くなりました。ゆかりの人たちから、さまざまな追悼の声が上がっています。
今月7日、東京都内の自宅で亡くなった永さんは、作詞家として「上を向いて歩こう」や「こんにちは赤ちゃん」など数々のヒット曲を手がけたほか、テレビ番組の司会やラジオのパーソナリティとしても活躍しました。11日、記者会見した次女でフリーアナウンサーの永麻理さんは「全く苦しまない、安らかな最期でした」と永さんの最期の様子を伝えたうえで、「思うように体が動かなかった晩年はつらかったかもしれませんが、最期までリスナーさんに愛されて幸せな人生だったと思います」と永さんの人生を振り返っていました。
長く放送人として活躍した永さんの死に、追悼の声が次々と寄せられています。永さんが作詞したヒット曲「遠くへ行きたい」を歌い続けてきた歌手のジェリー藤尾さんは、「遠くへ行く」という歌詞の意味を尋ねたときのことに触れ、「『どこでもいいんだって、天国だろうと地獄だろうと、ポイントを絞らずに広く見てごらん、それを考えながら歌えばいい』と言われました。これからは、永さんはこういうことを言いたかったんじゃないかと思いながら歌っていきたい」と話していました。
また、永さんが作詞した「上を向いて歩こう」を歌った坂本九さんの長女で、自身も歌手の大島花子さんは、去年2月に永さんと2人で撮った写真をブログに掲載しました。大島さんが永さんと会ったのは、この写真を撮ったときが最後だということで、「永さんは父の生前のことをよく知る数少ない存在で、もっともっと父のことも、永さんのことも聞きたかった。本当にありがとうございました」と話していました。