南スーダンの首都ジュバの治安が悪化していることを受け、政府は11日、国家安全保障会議(NSC)を開き、邦人の安全な退避に向けた対策を協議した。現地の国連平和維持活動(PKO)に派遣している陸上自衛隊による邦人の陸上輸送を行うことや、航空自衛隊のC130輸送機派遣を決めた。陸自がPKO協力法に基づき、国外退避のための陸上輸送にあたるのは初めてとなる。
南スーダンには陸自が駐留するほか、国際協力機構(JICA)関係者ら約70人の日本人が滞在する。この人々をジュバの空港周辺に届けるため、陸自の防弾仕様の輸送用車両に乗せ、前後を機関銃を搭載した軽装甲機動車で挟み込むことを想定している。また政府は11日、C130輸送機の近国ジブチへの派遣を閣議決定。空自小牧基地(愛知県)から3機、ジブチ経由でジュバへ向かわせる計画がある。
今回の陸上輸送はPKO協力法に規定されている任務だ。2013年のアルジェリア人質事件を受けて成立した改正自衛隊法でも陸上輸送は可能だが、今回は現地に自衛隊がいるため、PKO協力法で対応する。
陸上輸送を担うのは、現地に派…
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朝日新聞国際報道部
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