3万年前どう海渡った? “草の舟”の実験航海あす以降に
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十分な道具もなかったとされるおよそ3万年前に、人類はどのようにして今の台湾から沖縄に渡ったのか検証しようと、国立科学博物館などのグループが当時を想像して作った“草の舟”が完成し、11日、沖縄県の与那国島でお披露目されました。当初は12日、実験航海に出発する予定でしたが台風の影響で波が高く、13日以降に延期されました。
およそ3万年前の航海を検証するのは、国立科学博物館で人類史研究グループ長を務める海部陽介さんら、考古学者や探検家など20人余りでつくるグループです。
木を加工できるような石器なども出土していない、当時の状況を想像して作った、長さ6メートル余りの2そうの“草の舟”完成し、11日、沖縄県の与那国島でお披露目されました。
この舟は、島に自生しているガマという名前の草を乾燥させて、植物のつるで束ねたもので、大人が7人乗れるようにしています。
グループによりますと、近年、沖縄の島々ではおよそ3万年前の遺跡が相次いで見つかり、人骨のDNA分析から中国南部など南方の地域と関わりがあることも分かり、どのようにして海を渡ったのかが大きな謎になっています。このため、グループでは、十分な道具がなくても作れる“草の舟”でも外海を渡れるか確かめるため、今週、与那国島から西表島まで、およそ75キロの実験航海に挑戦することにしています。
当初は12日の出発を予定していましたが、台風が通過したあと風が強く波も高い状態が続いているため、出発は、13日以降に延期されました。
グループの代表を務める海部さんは「準備は整ったので、あとはタイミングを待ちたいです。この舟がどんな進み方をしてくれるかワクワクしています」と話しています。
木を加工できるような石器なども出土していない、当時の状況を想像して作った、長さ6メートル余りの2そうの“草の舟”完成し、11日、沖縄県の与那国島でお披露目されました。
この舟は、島に自生しているガマという名前の草を乾燥させて、植物のつるで束ねたもので、大人が7人乗れるようにしています。
グループによりますと、近年、沖縄の島々ではおよそ3万年前の遺跡が相次いで見つかり、人骨のDNA分析から中国南部など南方の地域と関わりがあることも分かり、どのようにして海を渡ったのかが大きな謎になっています。このため、グループでは、十分な道具がなくても作れる“草の舟”でも外海を渡れるか確かめるため、今週、与那国島から西表島まで、およそ75キロの実験航海に挑戦することにしています。
当初は12日の出発を予定していましたが、台風が通過したあと風が強く波も高い状態が続いているため、出発は、13日以降に延期されました。
グループの代表を務める海部さんは「準備は整ったので、あとはタイミングを待ちたいです。この舟がどんな進み方をしてくれるかワクワクしています」と話しています。