新UXデザインツール Adobe XD。
作業がはかどる便利ショートカット機能13個まとめ
ウェブサイトやアプリのつくり方が多様化するいま、素早くデザインを作成し、ページ遷移など実際の動きまで確認できることが大切になってきていきます。先日、日本版もリリースされたUXデザインツール Adobe XD は、そんな面倒な作業をスピーディーに行うことができるツールと言えるでしょう。
今回は、海外デザインブログSmashing Magazine で公開されていた「Quick UX Prototyping With Adobe XD Shortcuts (PDF Cheat Sheet)」より、Adobe XD の覚えておきたい便利なショートカット機能をまとめてご紹介します。これらの機能を習得することで、制作効率をグッとアップすることができるようになります。
Adobe XD
Shortcuts
“Quick UX Prototyping
With Adobe XD Shortcuts”
キーボードショートカットを選ぶ
※ 左上のナビメニューより各ツールの詳細へ移動することもできます。
方法1 グリッドの繰り返し機能
方法2 パーツをまとめて追加、編集
方法3 グリッドの間隔を調整
方法4 データをtxtファイルで挿入
方法5 アートボードグリッドを表示
方法6 パスを中央から引く、リサイズ
方法7 ペジェ曲線の編集
テクニック1 グリッドの繰り返し機能
Adobe XD の便利な機能「リピートグリッド」を使えば、手作業で文字や画像などの要素を複製、コピペする必要はもうありません。
まずはリピートしたい要素を選択したら、パネルより「グリッドの繰り返し」を選択(ショートカット: Command+R)しましょう。後はみどり色のハンドルバーを掴み、上下左右にドラッグしましょう。Option/Altを押しながらドラッグすることで、アートボードの中心に要素を配置することができます。
テクニック2 パーツをまとめて追加、編集
グリッドの繰り返し機能を利用して作成したパーツは、ひとつのグループとして扱われます。
繰り返し機能で作成したすべてのオブジェクトに、文字や写真を追加したいときは、コンテンツをダブルクリックすることで、自由に要素を追加、編集することができます。また、Escを押すことで、選択している要素をすべて解除することができます。
テクニック3 グリッドの間隔を調整
繰り返したグリッドの間隔、パディングを調整するのも Adobe XD ならラクラクです。リピートグリッドを選択し、グリッド間にマウスホバーし、好みの幅までドラッグしましょう。間隔がピンク色に表示され、数値も一緒に表示されるので、作業もスムーズに行うことができます。
テクニック4 データを挿入
Adobe XD のうれしい機能のもうひとつが、リアルデータに対応している点でしょう。
すべて同じ文字テキストを入力する代わりに、名前を羅列したtxtファイルをドラッグ&ドロップするだけで、リピートグリッドで作成したオブジェクト全体をまとめて変更することができます。また、抜粋文などの長文にも対応しているので便利です。
テクニック5 アートボードグリッドを表示
ペンツールで描画するときは、「アートボードグリッドを表示」にチェックを入れておくことで、より柔軟なデザインを可能にしてくれます。マス目に沿ってパスを引くのもスムーズで、アンカーポイントも表示してくれます。
ツールボックスより「アートボードA」を選択し、右パネルの「マス目」にチェックを入れましょう。また、マス目の幅はお好みで設定することができます。
テクニック6 パスを中央から引く、リサイズ
特定の場所にパスを引きたいときがあるかもしれません。そんなときは、Option/Altを押しながらドラッグすることで解決です。また、Shiftを押すことで、正方形/正円を描くことができます。
テクニック7 ペジェ曲線の編集
Photoshop や Illustrator では機能を習得するまでに時間のかかるペジェ曲線も、Adobe XD ならボタンクリックひとつで作成できます。
アンカーポイントをダブルクリックするだけで、ペジェ曲線を描くことができます。再度ダブルクリックすることで、取り消すことができます。
もし左右で異なるカーブ曲線を描きたいときは、Option/Altを押しながらコントロールポイントをドラッグし、カーブ具合を調整することもできます。。
テクニック8 閉じたパスを開く
。
閉じているパスを修正したいときは、ツールパネルより「ペンツール」を選択すると、開始と終了ポイントが青いアンカーポイントで表示されます。あとは必要に応じてアンカーポイントを移動させれば、パスを編集、追加することもできます。
テクニック9 スマートガイドを解除
スマートガイド機能は、隣りあう要素同士の距離を表示したり、要素の端を自動で合わせてくれたり、デザイン制作をよりスムーズにしてくれます。
もし均等なグリッド幅に揃えたくないときは、Commandを押しながら移動することで、スマートガイド機能をオフにすることができます。
テクニック10 不透明度を変更
要素の不透明度を素早く変更するには、パーツを選択した状態で数字キーを押すことで、4で40%、8で80%のように設定でき、0で100%に戻すことができます。
テクニック11 画面遷移設定の取り消し
プロトタイプモードに切り替えることで、配置したすべてのパーツに対して画面遷移のトリガーを設定することができます。
遷移したいパーツまで矢印を引っ張ることで、直感的に画面遷移の設定を完了させることができます。もし関連付けた矢印を削除したいときは、つながっている部分を空白エリアまでドラッグしましょう。
テクニック12 テキストスタイルの再利用
すでに作成したテキストスタイルを再利用したいときは、まずオブジェクトを選択し、ツールパネルより「文字ツール」を選んだら、アートボードをクリックし文字を入力しましょう。こうすることで、Adobe XDが自動的に最後に選択したオブジェクトのスタイルを引き継いでくれる仕組みとなっています。
テクニック13 グループごとによる編集
グループの中にグループをつくる入れ子機能は、Adobe XD の機能の中でも特長のひとつです。
個別に編集したいときは、まず外枠のグループをダブルクリックし、次に内枠のグループを再度ダブルクリックしましょう。こうすることで、オブジェクトを編集、追加することができるようになります。Escを押すことで、選択している要素を取り消すことができます。
bonus
Further Resources
Adobe XD で役立つリソースまとめ ※随時アップデート中
- Adobe Experience Design 改め Adobe XD におけるすべてのショートカットをまとめたリスト(リンク)
- Adobe XDのプロテクニックを学ぶ動画も公開されています。機能の特長や使い方はもちろん、無料サンプルファイルを利用して、実際に試してみることもできます。
- Adobe 日本語公式ブログでも毎月アップデートされる機能の詳細や、ワイヤーフレームのつくり方などを紹介しています。
- Adobe XD でデザイン、作成されたプロジェクトのまとめ(@Behance.net)
- Adobe XD の使い心地や改善点、気付いたことなどを直接フィードバックすることができる専用ページ。
- Adobe XDは、誰でも無料でダウンロードできます。