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 キャメロン英首相の後任を選ぶ与党・保守党の党首選で、最終候補の一人だったエネルギー担当閣外相のアンドレア・レッドサム氏(53)が11日、突如辞退を発表した。党員による決選投票は中止され、もう一人の最終候補だったテリーザ・メイ内相(59)が、当初予定された9月9日より前に新党首に就任する見通しだ。故マーガレット・サッチャー氏以来史上2人目の女性首相となる。

 レッドサム氏はロンドンで「強く、幅広い支持を集める首相を速やかに選出することが国益にかなうとの結論に達した」との声明を読み上げた。同氏はEU離脱派として急速に知名度を上げた。しかし今月9日付の英タイムズ紙に「母親であることは、国の未来に本当の利害があるということだ」とのインタビュー発言が掲載された後、メイ氏夫妻ら子どもがいない家庭への侮辱だとして党内外から批判が相次ぎ、謝罪に追い込まれていた。メイ氏は11日、英中部バーミンガムでの公約発表会見の席で、「謝罪を受け入れる」と話した。

 党首選を運営する党議員委員会のブレイディ委員長は11日、「ただちにメイ氏を党首とするかは、委員会を開いて決める」と説明した。ただメイ氏と新たな候補との間で党首選をやり直す可能性を否定した。(ロンドン=渡辺志帆