07月10日 19時04分
いわゆるバーチャルリアリティーの技術を使って子どもたちに津波の恐ろしさを疑似体験しいち早い避難を心がけてもらおうという避難訓練が、愛知県田原市で行われました。
訓練は田原市のサッカー協会が行ったもので、10日は市内の運動場にサッカーの練習に来ていた保育園から小学生までの子どもたちなどあわせて150人あまりが参加しました。
はじめに、子どもたちはバーチャルリアリティーの技術を活用したスマートフォンのアプリを使い、津波によって目の前の景色が一面、水に覆われた様子を画面で見て津波の恐ろしさを疑似体験しました。
このあと、練習中に南海トラフの巨大地震が起きたという想定で訓練が行われ、津波警報が出されたことを知らせる場内放送が流れると、子どもたちは約200メートル離れた高台まで歩いて避難しました。
参加した6年生の男の子は「はじめにスマホで津波を見て、こんなにすごいものが来るんだと初めて知った。訓練では早く高台に逃げなきゃと思った」と話していました。
バーチャルリアリティーのアプリを開発し、今回の訓練にも参加した愛知工科大学の板宮朋基准教授は「津波の疑似体験を通して、子どもたちがより津波から逃げるという意識を強くしてもらいたい」と話していました。
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