米 国務省高官 北朝鮮制裁で日本にも同調期待
k10010587351_201607081214_201607081222.mp4
アメリカ政府が北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長に対し、人権侵害に関わっているとして初めて制裁を科したことについて、アメリカ国務省の高官は、日本などの同盟国も同様の制裁を通じ、足並みをそろえて北朝鮮への圧力を強めていくことに期待を示しました。
アメリカ政府は6日、北朝鮮での人権侵害に関わっているとして、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長や警察のトップに当たるチェ・ブイル人民保安相など政権の幹部10人に対して、アメリカ国内の資産を凍結し、アメリカ人との経済的な取り引きを禁じる制裁を科すと発表しました。
アメリカがキム委員長に制裁を科したのは初めてで、北朝鮮は8日未明に声明を発表し、制裁の撤回を要求したうえで、「要求を拒否する場合は、両国間のすべての外交ルートを遮断する」と強く反発しました。
こうしたなか、制裁案の策定に関わったアメリカ国務省のマリノウスキー次官補は7日、ワシントンでNHKの取材に応じ、「キム委員長は北朝鮮の人々が日々直面している強制労働や処刑などの猛烈な人権侵害の責任を負っている」と強調しました。
そのうえで、マリノウスキー次官補は「同様の制裁を科すことを望む国があれば、歓迎する」と述べ、日本などの同盟国も同様の制裁を通じ、足並みをそろえて北朝鮮への圧力を強めていくことに期待を示しました。
アメリカがキム委員長に制裁を科したのは初めてで、北朝鮮は8日未明に声明を発表し、制裁の撤回を要求したうえで、「要求を拒否する場合は、両国間のすべての外交ルートを遮断する」と強く反発しました。
こうしたなか、制裁案の策定に関わったアメリカ国務省のマリノウスキー次官補は7日、ワシントンでNHKの取材に応じ、「キム委員長は北朝鮮の人々が日々直面している強制労働や処刑などの猛烈な人権侵害の責任を負っている」と強調しました。
そのうえで、マリノウスキー次官補は「同様の制裁を科すことを望む国があれば、歓迎する」と述べ、日本などの同盟国も同様の制裁を通じ、足並みをそろえて北朝鮮への圧力を強めていくことに期待を示しました。
官房副長官「追加制裁を不断に検討」
萩生田官房副長官は記者会見で、「北朝鮮の人権侵害に対するアメリカの強い懸念を示すものであり、アメリカの姿勢を歓迎したい。わが国としては、拉致をはじめとする北朝鮮の人権・人道問題の解決に向け、引き続きアメリカをはじめとする関係国と緊密に連携しながら対応していきたい」と述べました。
そのうえで萩生田副長官は、「わが国はすでに非常に厳しい独自の措置を科しているが、今後の取り組みについては、アメリカを含む各国の措置も踏まえつつ、北朝鮮から拉致・核・ミサイルといった諸懸案の包括的解決に向けた具体的対応を引き出すうえで何が最も効果的かという観点から、不断に検討したい」と述べました。
そのうえで萩生田副長官は、「わが国はすでに非常に厳しい独自の措置を科しているが、今後の取り組みについては、アメリカを含む各国の措置も踏まえつつ、北朝鮮から拉致・核・ミサイルといった諸懸案の包括的解決に向けた具体的対応を引き出すうえで何が最も効果的かという観点から、不断に検討したい」と述べました。
米国務省 北朝鮮の撤回要求を拒否
アメリカ国務省のカービー報道官は7日の記者会見で、アメリカ政府が北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長に対し、初めて科した制裁を巡り、北朝鮮外務省が「撤回しなければ、両国間のすべての外交ルートを遮断する」と反発していることについて、北朝鮮側の要求を拒否したうえで「両国の間に外交的なやり取りがあるとは認識していない」と述べました。
そのうえで、カービー報道官は「北朝鮮には、地域の緊張を高めるような言動を慎むよう改めて求める」と述べ、北朝鮮指導部の今後の出方を強くけん制しました。
そのうえで、カービー報道官は「北朝鮮には、地域の緊張を高めるような言動を慎むよう改めて求める」と述べ、北朝鮮指導部の今後の出方を強くけん制しました。