「エルニーニョ」終息も危機続く 国連が支援呼びかけ
国連はエルニーニョ現象は終息したものの、干ばつなどによる深刻な被害は今も続いていて、アフリカの東部と南部では100万人以上の子どもたちが重度の急性栄養不良に陥っているとして、国際社会に支援を呼びかけています。
エルニーニョ現象は南米沖の東太平洋の赤道付近で海面水温が平年より高くなるもので今回はおととし発生し記録的な規模となり、干ばつや洪水など深刻な影響を世界各地にもたらしてきたとされています。
ユニセフ=国連児童基金が8日、発表した報告書では今回のエルニーニョ現象はすでに終息したものの、深刻な被害が今も続いていることを明らかにしています。
とりわけ被害が大きいアフリカの東部や南部では、2650万人もの子どもたちが支援を必要としていて、このうち100万人以上の子どもたちが重度の急性栄養不良に陥り、治療が必要になっているということです。
また、エイズウイルスの感染者が多いアフリカ南部で、干ばつの影響によって食糧の確保が困難となっている患者が治療を続けられなくなり、この地域でエイズの被害がより深刻となることが懸念されると指摘しています。
ユニセフによりますと、今後は、エルニーニョ現象とは反対に南米沖の海面水温が低くなるラニーニャ現象が発生する可能性が高く、これまで干ばつに襲われていた地域が今度は洪水に見舞われるなど人道危機が続くおそれがあるとして国際社会に支援を呼びかけています。
ユニセフ=国連児童基金が8日、発表した報告書では今回のエルニーニョ現象はすでに終息したものの、深刻な被害が今も続いていることを明らかにしています。
とりわけ被害が大きいアフリカの東部や南部では、2650万人もの子どもたちが支援を必要としていて、このうち100万人以上の子どもたちが重度の急性栄養不良に陥り、治療が必要になっているということです。
また、エイズウイルスの感染者が多いアフリカ南部で、干ばつの影響によって食糧の確保が困難となっている患者が治療を続けられなくなり、この地域でエイズの被害がより深刻となることが懸念されると指摘しています。
ユニセフによりますと、今後は、エルニーニョ現象とは反対に南米沖の海面水温が低くなるラニーニャ現象が発生する可能性が高く、これまで干ばつに襲われていた地域が今度は洪水に見舞われるなど人道危機が続くおそれがあるとして国際社会に支援を呼びかけています。