オバマ大統領 NATO首脳と防衛力強化など協議

オバマ大統領 NATO首脳と防衛力強化など協議
アメリカのオバマ大統領は8日から開かれるNATO=北大西洋条約機構の首脳会議に出席し、軍事的な圧力を強めるロシアを念頭においた防衛力の強化や過激派組織ISへの対応などを協議するとともに、イギリスのEU離脱の決定を受けて各国との結束を改めて強調するものとみられます。
オバマ大統領は日本時間の8日夜からポーランドの首都ワルシャワで開かれるNATOの首脳会議に出席するため7日、首都ワシントンを出発しました。
会議では軍事的な圧力を強めるロシアを念頭にNATOとして抑止力を強化するためロシア近隣のバルト3国とポーランドに部隊を配置することなどが協議され、オバマ大統領としてはその一部をアメリカ軍が担うことを表明し、ヨーロッパ地域の安全保障に関与していく姿勢を強く打ち出すとみられます。
一方でオバマ大統領は過激派組織IS=イスラミックステートの壊滅や不安定な情勢が続くアフガニスタンの治安回復に向けて各国の一層の協力と負担を求めたい考えです。
またオバマ大統領はイギリスがEU=ヨーロッパ連合からの離脱を決めたことを受けて、今回の会議に合わせてイギリスのキャメロン首相をはじめヨーロッパ各国の首脳と初めて直接、会談する予定で、安全保障政策を中心にアメリカと各国との結束を改めて強調するものとみられます。