人民元5年8か月ぶりの元安水準に
中国の通貨・人民元の6日の相場は、ヨーロッパ経済の先行きへの警戒感を背景に中国経済の先行きへの不透明感が広がるなかで、このところ、元が値下がりしている流れを受けて、1日の取り引きの目安となる値はドルに対しておよそ5年8か月ぶりの元安水準となりました。
人民元の相場について、中国の中央銀行にあたる中国人民銀行は、前の営業日の値などを参考に、1日の取り引きの目安として毎朝、基準値を発表しています。
6日朝発表されたドルに対する基準値は1ドル=6.6857人民元と、5日より0.4%近く引き下げられ、2010年11月以来およそ5年8か月ぶりの元安水準となりました。これは、ヨーロッパ経済の先行きへの警戒感を背景に、中国経済の先行きへの不透明感が広がるなかで、このところ、元が値下がりしている流れを受けたものとみられます。
また、このあとの上海外国為替市場の取り引きでも元を売ってドルを買う動きが広がり、人民元相場は翌日の基準値の参考となる日本時間の午後5時半時点で、1ドル=6.6900人民元と、5日より0.3%値下がりしています。
市場関係者は「イギリスが国民投票でEU=ヨーロッパ連合からの離脱を決めたことを受けて、投資家の間でリスクを避ける動きが強まっている。こうしたなか、市場では、中国の景気に対する慎重な見方も強まっていて、元が売られやすい傾向がしばらく続きそうだ」と話しています。
6日朝発表されたドルに対する基準値は1ドル=6.6857人民元と、5日より0.4%近く引き下げられ、2010年11月以来およそ5年8か月ぶりの元安水準となりました。これは、ヨーロッパ経済の先行きへの警戒感を背景に、中国経済の先行きへの不透明感が広がるなかで、このところ、元が値下がりしている流れを受けたものとみられます。
また、このあとの上海外国為替市場の取り引きでも元を売ってドルを買う動きが広がり、人民元相場は翌日の基準値の参考となる日本時間の午後5時半時点で、1ドル=6.6900人民元と、5日より0.3%値下がりしています。
市場関係者は「イギリスが国民投票でEU=ヨーロッパ連合からの離脱を決めたことを受けて、投資家の間でリスクを避ける動きが強まっている。こうしたなか、市場では、中国の景気に対する慎重な見方も強まっていて、元が売られやすい傾向がしばらく続きそうだ」と話しています。