アフリカなどからの技術者ら 大分の地熱発電所視察

アフリカなどからの技術者ら 大分の地熱発電所視察
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日本の地熱発電の技術を学ぶため来日した、アフリカなどからの技術者らが6日、大分県九重町にある国内最大の地熱発電所などを視察しました。
JICA=国際協力機構の招きで先月から半年間の日程で日本を訪れているのはアフリカや中南米、それに東南アジアの合わせて8か国で地熱発電に取り組んでいる技術者ら15人です。一行はふだん研修を受けている九州大学を離れて6日、大分県九重町を訪問し、まず、温泉の近くで地熱発電に適した土地を探す際に行う、熱水のサンプリング調査の方法を学びました。
続いて15人は国内最大の地熱発電所、九州電力八丁原発電所を視察し、蒸気と熱水を分離する装置や、電気を生み出すタービンの仕組みなどについて説明を受けました。参加者たちは、蒸気を取り出すための井戸の掘り方や、地熱の効率的な利用方法を熱心に尋ねるなど、日本の地熱発電の技術に対する関心の高さをうかがわせていました。
ケニア出身の男性は「日本の技術を学ぶことで、ケニアの地熱開発の弱点を理解し、発電量の向上につなげたい」と話していました。
地熱発電は天候に関係なく安定して発電できるため、高温の蒸気を伴う火山が多い開発途上国などで、電力を確保する有効な手段として注目を集めています。