イングランド銀行 貸し出し増加へ資本規制を緩和
イギリスの中央銀行、イングランド銀行のカーニー総裁は、国民投票でEU=ヨーロッパ連合からの離脱が決まったことを受け、イギリスの景気の見通しが悪化したことから、銀行に資本の積み増しを求める規制を緩和し、貸し出しの増加を促すことを明らかにしました。
イングランド銀行のカーニー総裁は5日、記者会見し、「イギリスは不確実性と大規模な調整の時期に入った」と述べ、EUからの離脱が決まったことでイギリスの景気の見通しが悪化したという認識を示しました。そのうえで、景気を下支えするため、銀行に資本の積み増しを求める規制を緩和することを明らかにしました。
今回の規制緩和で、銀行は、資本として積み増す予定だった資金を、企業や個人への貸し出しに振り向けることが可能になり、経済を活性化する効果が期待されます。
イングランド銀行は、この措置で貸し出しに回せる資金が最大で20兆円増えると見込んでいて、カーニー総裁は「これによって多くの銀行が企業や家計への融資に柔軟に対応できる」と述べました。
一方、外国為替市場では、イングランド銀行が近く金融緩和に踏み切るという見方が広がったことなどから、イギリスの通貨ポンドが売られ、ドルに対して1985年以来、およそ31年ぶりの安値水準となりました。
今回の規制緩和で、銀行は、資本として積み増す予定だった資金を、企業や個人への貸し出しに振り向けることが可能になり、経済を活性化する効果が期待されます。
イングランド銀行は、この措置で貸し出しに回せる資金が最大で20兆円増えると見込んでいて、カーニー総裁は「これによって多くの銀行が企業や家計への融資に柔軟に対応できる」と述べました。
一方、外国為替市場では、イングランド銀行が近く金融緩和に踏み切るという見方が広がったことなどから、イギリスの通貨ポンドが売られ、ドルに対して1985年以来、およそ31年ぶりの安値水準となりました。