中国 香港の書店前店長に再調査に応じるよう求める

中国 香港の書店前店長に再調査に応じるよう求める
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中国本土で拘束されたあと、香港に戻って自白を強要されたことなどを明らかにした香港の書店の前の店長について、中国の公安省は、前店長は保釈中だとして、再び中国本土での調査に応じるよう求めました。
この問題は、中国本土で拘束された中国共産党に批判的な本を扱う香港の書店の関係者のうち、店長だった男性が、先月、香港に戻ったあと会見を開き、拘束の経緯や自白を強要されたことなどを明らかにしたものです。
この問題を巡り、中国の警察に当たる公安省と香港政府の高官は5日、北京で協議を行い、容疑者の情報などを相互に通報する制度の見直しに向けて話し合いを進めることで一致しました。
一方、中国側は、前店長について、取り調べの中で、中国本土で販売が禁止されている本を香港から郵送した違法行為を本人が認めたとして、そのときの映像を見せました。そのうえで、前店長は当局から保釈され、一時的に香港に戻ったのであって、再び中国本土での調査に応じるよう求め、従わない場合は再び拘束する可能性を示唆しました。
中国側としては、香港市民の間で、中国は香港の言論の自由を保障した1国2制度を無視していると反発が強まるなかで、拘束はあくまで法や制度に基づいて行われたものだと強調するねらいがあったとみられています。