参院選ツイッター分析 候補者の投稿数最多は共産
今回の参議院選挙で、候補者が選挙期間中にインターネットのツイッターに投稿した件数を党派別に集計すると、最も投稿数が多かったのは共産党でした。一方、ツイッターの利用者全体で政党名を含む投稿を見ると、最も関心を集めていたのは自民党となっています。
NHKでは今回の参議院選挙で、ネットを活用した選挙運動がどのように行われたかを調べるためにデータ分析会社と協力して、参院選の候補者が6月22日の公示から7月9日までの選挙期間中に、ツイッターに投稿した件数を集計しました。
それによりますと、まず、今回の選挙運動にツイッターを活用した候補者は全体のおよそ62%の240人余りで、投稿数の合計は、いわゆるリツイートを除くと合わせておよそ2万8800件、一日当たりの投稿数は、およそ1600件でした。初めてネット選挙が解禁された前回の参議院選挙では1日当たり3000件余りが投稿されましたが、今回は大幅に減って半分余りにとどまりました。
それによりますと、まず、今回の選挙運動にツイッターを活用した候補者は全体のおよそ62%の240人余りで、投稿数の合計は、いわゆるリツイートを除くと合わせておよそ2万8800件、一日当たりの投稿数は、およそ1600件でした。初めてネット選挙が解禁された前回の参議院選挙では1日当たり3000件余りが投稿されましたが、今回は大幅に減って半分余りにとどまりました。
投稿数は共産党が最多
選挙期間中の候補者のツイートの件数を政党別にみると、共産党の候補者は期間中、街頭演説の内容を要約して投稿するなど積極的に情報を発信し、合わせておよそ5900件と最も多く、次いで民進党がおよそ4700件、おおさか維新の会がおよそ3800件、自民党がおよそ3000件、公明党がおよそ2000件で、無所属で立候補した野党4党の統一候補が合わせておよそ1600件などとなっています。
政党名含む投稿で最多は自民党
一方、ツイッターの利用者の政党への関心を見るために、選挙期間中に投稿された、政党名を含むツイートの件数を集計しました。
最も多かったのは自民党で合わせておよそ47万6300件、次いで共産党がおよそ36万6400件、民進党がおよそ26万2000件などとなっています。
自民党の党名を含むツイートの件数は選挙戦が進むにつれて、ほかの政党を引き離し、最終日の9日を見ると、投稿数はおよそ5万3200件となっていました。
政党名を含むツイートには、否定的なものもあるため必ずしも支持の高さを表すものではありませんが、今回の参院選の選挙期間を通じて自民党がソーシャルメディアで高い関心を集めていたと言えそうです。
最も多かったのは自民党で合わせておよそ47万6300件、次いで共産党がおよそ36万6400件、民進党がおよそ26万2000件などとなっています。
自民党の党名を含むツイートの件数は選挙戦が進むにつれて、ほかの政党を引き離し、最終日の9日を見ると、投稿数はおよそ5万3200件となっていました。
政党名を含むツイートには、否定的なものもあるため必ずしも支持の高さを表すものではありませんが、今回の参院選の選挙期間を通じて自民党がソーシャルメディアで高い関心を集めていたと言えそうです。
「憲法」含む投稿 与野党で違い明確
候補者が選挙期間中にインターネットのツイッターに投稿した内容を分析すると、多くの候補者が政策の訴えや集会の案内などに活用していた一方で、憲法改正を巡るテーマについては自民、公明の与党とほかの党とでツイートの内容に差が出ています。
参議院選挙の候補者が6月22日の公示から7月9日までの選挙期間中に、ツイッターに投稿した内容に含まれる単語を分析すると、投稿件数が多かった5つの党の候補者のツイートについて、政治に関する単語を見ると、自民党の候補者は多い順に「地方創生」、「復興」、「政治家」でした。
民進党は「年金」、「憲法」、「アベノミクス」でした。
公明党は「賃金」、「復興」、「教育」でした。
共産党は「改憲」、「憲法」、「野党共闘」でした。
おおさか維新の会は「政治家」、「教育」、「無償化」となっていました。
このうち、「憲法」という単語について見ると、自民党と公明党の候補者の投稿に「憲法」という単語が使われたのは合わせて2件だったのに対し、ほかの3党は共産党が203件、民進党が74件、おおさか維新の会が4件でした。
共産党と民進党の候補者のツイートには憲法改正を巡るテーマが多かったのに対し、与党側にはほとんどなく、違いが明確になっています。
民進党は「年金」、「憲法」、「アベノミクス」でした。
公明党は「賃金」、「復興」、「教育」でした。
共産党は「改憲」、「憲法」、「野党共闘」でした。
おおさか維新の会は「政治家」、「教育」、「無償化」となっていました。
このうち、「憲法」という単語について見ると、自民党と公明党の候補者の投稿に「憲法」という単語が使われたのは合わせて2件だったのに対し、ほかの3党は共産党が203件、民進党が74件、おおさか維新の会が4件でした。
共産党と民進党の候補者のツイートには憲法改正を巡るテーマが多かったのに対し、与党側にはほとんどなく、違いが明確になっています。