米ウォールストリート・ジャーナル紙(電子版)は10日、日本の参院選の結果について「偉大さではなく、安定が(首相の)安倍(晋三)氏に勝利をもたらした」と題する分析記事を掲載した。
米大統領選の「トランプ現象」のような現状への不満の高まりが起きなかった点について、日本は四半世紀前に経済の力強さが失われ、長期にわたる経済停滞が続いたと指摘。安倍政権の経済政策「アベノミクス」は、本格的な経済成長にはつながらなかったものの、円安を通じて株価や企業収益を増やしたとして、「不運な指導者が続いた後、多くの日本人は安倍氏の控えめな成果を評価した」と分析した。
日本が他の先進国と比べて移民や大企業トップの報酬が少ないことも挙げ、「対立候補はアベノミクスが富裕層優遇だと批判したが、反エリートの宣伝文句の欠如が政治的点数を稼ぐのを難しくした」とも指摘した。(ワシントン=五十嵐大介)
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