世界遺産委員会始まる 国立西洋美術館など登録へ

世界遺産委員会始まる 国立西洋美術館など登録へ
ユネスコ=国連教育科学文化機関の世界遺産委員会が10日、トルコで始まり、東京・上野の国立西洋美術館など、フランス人の建築家、ル・コルビュジエが設計した7か国、17の建物が新たに世界遺産に登録される見通しです。
ユネスコの世界遺産委員会はトルコのイスタンブールで10日(日本時間11日未明)に始まり、新たな世界遺産を登録するかどうかを決める審議は、15日から17日にかけて行われる予定です。
今回は文化遺産や自然遺産の合わせて29件が対象で、このうち、東京・上野の国立西洋美術館など、フランス人の建築家、ル・コルビュジエが設計した7か国、17の建物についても各国の委員による審議が行われます。
委員会での最終判断に大きな影響を与えるユネスコの諮問機関イコモスは、ことし5月、これらの建物について、「世界遺産に登録することがふさわしい」と勧告していて、国立西洋美術館も新たに世界遺産に登録される見通しです。
国立西洋美術館が登録されると、日本の世界遺産としては20件目、東京の世界遺産としては小笠原諸島に続き、2件目となります。
コルビュジエの一連の作品を巡っては、各国が協力して世界遺産への登録を目指してきましたが、2009年と2011年の2度にわたり、見送られた経緯があるだけに日本などの関係者は、登録の決定を待ち望んでいます。