31/35
真実
今日は、学校へ行かず今朝お父様荷言われたことを思い出していた。
早朝からお兄様が私の部屋に来た。
丁度今から剣術(剣魔法)の練習に向かって忍達の強化も次いでにしようかと考えながら扉を開けようとしたとき近くで人の気配を感じた。
勿論直ぐに誰の気配かは直ぐにわかった。
私は直ぐに紅茶と軽食を準備して二人掛けのソファーに座り軽食と紅茶はその前のテーブルに置きお兄様が来るのを待った。
2分後にお兄様が来たので中に入るように促した
中にはいるとテーブルの上にある軽食を見て
驚いた表情をしたが直ぐにいつもの真顔に戻った
「おはよう、神子。
その服装を見るからに、訓練をしに行く途中だったか?」
「おはようございます、お兄様。
その通りです。今から剣術(剣魔法)の練習に行くところでした。」
「そうか、悪かったな。」
「いいえ、お気になさらず。
それよりもお兄様が来られる気配がしたので
軽食を用意しておきました。
ご一緒に食べませんか?」
お兄様は、何かを言いたそうにしたが
「…そうだな、少しお腹が空いた。」
「どうぞ召し上がれ♪」
お兄様が微笑みながら
「神子は、お菓子作りだけでなく
料理も上手いんだな。」
「暇なときに作っていますから!!」
暫く無言で食べ続けお皿が空になった
「神子、御父上が軽食がすんだら
御父上の私室に来るように 伝言を預かった」
「お父様からですか?
分かりました、服装を変えて参ります。」
「分かった。俺も来るように言われたから
着替えが終わるまで廊下で待ってる」
「分かりました。直ぐに終わらせます。」
お兄様が出たあと私は急いでドレスに着替えた
ドレスはAラインでシルクで出来ている。
色は薄ピンク膝したまでしかない短めの裾
急いで廊下にいるお兄様にエスコートされながら
お父様の私室にに向かった。
私室につくと直ぐに入るように促され
礼儀作法をしている暇がないほど背中を魔法で押されて私室に入室した。
「亮・神子、早朝から呼び立てたことは詫びよう
悪かった。今日は、国王として出はなくお前たちの父親として今まで黙っていたことを話そうと思う。」
「今まで、黙っていた事とは?」
お兄様の方を見ると、予想がついているような顔をしていた。
お父様は、お兄様の方をちらっと見てから私の方を向いた。
「亮は薄々気づいているようだが、神子今から言うことは他言無用だ。
時期が来たら国民にも話す。
いいな。」
「!!国民にも話すような内容なのですか!?」
「そうだ。王家の事だからな。」
「そ…そうですか。
分かりました。絶対に他言無用ですね。」
「そうだ。美咲や美紀・晃にも教えるな。
知っているのは私と凜に亮と神子の4人だけだ」
「分かりました。他者には一切申しません。
お聴きしたいことがあります。お父様」
「何だ?言ってみろ。」
「はい。何故私にお話しくださるのですか?
長女の美咲お姉様を何故お呼びしないで、私にしたのかお教えください。」
お父様は、何だそんなことか…
的な表情をしながら
「お前がこの国を背負う次期女王だからだ。
それに、お前ならいつもと変わらぬ感じでいれるだろう?だからだ。」
「そう言う事でしたか。」
「さて、話すぞ。
亮はお前の本当の兄ではない。」
私は息を飲んだ。
少しは疑っていた。
王家ならば魔法の量は平均並みか平均以上平均未満何て事はあり得ない。
そして、魔力制御が出来ていないこと。
産まれたときから王族は個人差は有るがどんなに遅くても4歳で魔法制御は呼吸をするみたいに出来ている。
それがお兄様の場合忍学校へ行くことによって
出来るようになった。
「亮は、元々忍国の第一王子として産まれて来るはずだった。
しかし、亮の母親は国王の側近の侍女兼兵士だったがその母親は国王との子がお腹に出来てしまい
その母親が暫く休暇を取りこの国に来た。
そしてこの地で出産し、亮を籠に入れ城門の前に置かれていた。亮の本当の母親は魔力が使えず剣で戦っていたが戦で命を落とし亡くなっている。
そのあとを追うように前国王陛下は侵入者により暗殺されて亡くなっている。」
部屋には重い沈黙がおちた。
そして私は嫌な予感がした。
「お父様、その話はいつぐらいの事でしょうか?
もしかして……私が裏の仕事を趣味でやっていた時の事ですか?」
私は心から違うと言って欲しかった
その思いは裏切られ
「お前が悪趣味を持っていたときだ。」
「確か…文面には、とあ貴族戦で死す
と 言う小見出しと
王族病死 と書かれていたあの事ですか?」
「良く覚えてるな。その通りだ、その記事だ。
今言ったことが本当の真実だ。
亮は残れ、神子は自室に戻り学校に行くなら行け。」
「はい。失礼します」
そう言って動揺や焦りを知られないようにしながら私室に戻りながら考えていた。
私は焦っていた、ほんとうの事を伝えるべきか…
何故ならその国王を暗殺したのは、私自身だから
明確には、私が殺したわけではないが。
私に対抗心を燃やしていたとある馬鹿が私が守っていた人を殺そうとしたのでそっちに行っている間戦の方へ行きお兄様…いえ 亮様のお母様を殺されてしまい急いで手当てしたが間に合わなかった。そして暫くは戦に出ずにその国の国王を護るように指示された。
そして新月の日忍として慣れていないものは夜に出歩くのは炎魔法や光魔法で辺りを照らすことでしか歩くことができない。
いつもと同じように交互で国王の寝室と門前を見張っていた。
私は、同じく見張りをしていたその人が国王を殺すなんて考えてもいなかった。
私は、17時から0時まで国王を護り
1時から8時までが門前の見張りをすることになっていた。その為殺意に気づくのが遅れてしまい
国王を護ることが出来なかった。
私が行ったときはお守りをするはずだったもう一人の忍は既にいなくなっていて、即死状態の国王一人だけしかいなかった。
私は怖くなり門前の見張りに戻り
今後の事を考えていた。
全属全衆民国にもどり、お婆様(前女王陛下)にその事を話すと
「このことは誰にも言わず、放置するのです。
知られてはいけないことです。」
私はこの言葉に頷いた。
記憶の彼方に追いやっていつの間にか忘れていたことを今更思い出した。
はぁ~。
まさか、彼女達の一人息子が亮お兄様だったなんて……。
この罪はどうやって精算すれば良いのかしら?
この日から2日間はその事をずっと考えていた。
少し重苦しい話に成りました…。
次はテストと私の名案!?
「異能力」や「お嬢様は天才魔法士!?」
「現世と過去」も配信していますので、是非読んでみてください。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。