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仕事
隠れ家に着くと既に荷物が届いていた。
「流石兄さん!!仕事が早いわ♪」
中身を確認すると男性用一式と学校用のドレスや洋服・教科書・鞄が入っていた。
全てが入っていたので手紙を書き、移動魔法で兄さんに手紙を送った。
はぁ~準備しなくちゃ!!
今夜からあの花街へ行かなきゃ行けないのだから
準備をしていると私室の方向から魔法の反応があったので行ってみると…。
私室の中央から光が漏れていた。
よく目を凝らしてみると何かが送られてきた。
この形って…私の相棒の籠!!
ってこは…朝昼の連絡として白が送られてきたのかしら?それとも夜の連絡として紅花が来たのかしら?
光が収まり確認すると2匹とも来ていた
良いのかしら?
白と紅花は情報収集として国王の命令をこなしているはずなのに!!
監視としての役目を担ってきたって言うのが正しいかしら?
籠が開いていたらしく一目散に白―鷹が目の前に飛んできた。
着地用のグローブを巻いて手を出すと優雅に誇りをたてずに手に止まった。
その後に続いて紅花―梟が近くの止まり木に止まった。
紅花も白も片目が赤色をしていて片羽ねに星のマークいえ陣の痕が残っている。
人の話し声や言葉・感情 等を読み取ったり見たものをそのままの主に見せたりできる用に私がこっそりとかけた魔法。
とにかく!!夜動くのだから紅花に頼んで忍達の訓練をして貰いましょう!!
その為に移動魔法で彼らを私の隠れ家の近くに送ったようだしね。
心通で
『紅花、白 久しぶりね♪』
『魅夜、この頃一緒に組めなくてごめんなさい。
そして、今回魅夜と組めてとても嬉しいわ。』
『おい、紅花俺たちの仕事を忘れていないか?
そら俺も再び組めたことは嬉しいが…』
『ふふふ♪紅花も白も私の監視役として今回来たのでしょう。』
『相変わらず鋭いな。』
『どういたしたして?
それよりも貴方たちにお願いがあるのよ。』
『珍しいですわね!?
私達にお願いだなんて!!』
『忍達を私の変わりに強化して欲しいの』
『あぁ~亮王子が仰っていた彼らか?』
『あら?もう聞いていたの。
じゃあ頼んだわよ』
『相変わらずだな。』
心通を紅花、白から切り忍達に繋いだ
『忍国の強化忍達ね?』
『はい。神子様でしょうか?』
『えぇ、そうよ。
これから私は仕事があるから訓練は私の相棒に任せるわ。鷹の白 梟の紅花 2匹とも白い色で片目が赤色をしてるわ。』
『…何故鳥なのですか?』
『夜に動けない貴方達を鍛えるには丁度良いでしょう。それに彼らの速さに付いていけなくてはこれからの訓練は相当きついわよ!!』
『分かりました。』
『それとそこから南に行けば花街があるのよ
そこの近くに2件建っていて大木のしたの建物で過ごして。私は川の方の小屋に居るから』
『お世話になります』
『じゃあまた。』
心通を切り白と紅花を部屋から追い出し
変装魔法で体や声・性器までも完璧な男性に変装した。勿論どこぞかの貴族のお坊ちゃん風に…。
夜になり花街へ向かった。
目当てのお店は『蝶麗花魁』ぼったくりで裏世界の情報収集を良く知り魅夜としての私にとって敵同然である。その花魁の亭主芸名「蝶華」私が3日で落とさなければならない相手。
暗闇の世界に明るい道
灯籠で辺りを照らし、魔法で華やかさを演出している。その中でも一際豪華で華やかさを持つお店そこが私が行くお店だ。
中にはいると一人の20ぐらい女性が
「あら?御客さん、ここに来たのは始めてですね
それなら「花」さんがお相手の方が良いかしら」
回りは黄色い声が飛び散っていた。
それを聞いて25歳ぐらい女性が表れた。
女性たちはその人のため道を明けた
「ほらほら、お前たち。
仕事にもどんな。」
その声に従い皆仕事に戻った
「お前さん、始めてだね。
ついてきな。」
私は彼女について歩き出した。
この人が亭主かなぁ?予想より若いね。
一番奥の部屋に案内された。
「お前さん、お貴族様かい?
目当ては性欲の発散かい?」
わた―僕は試すような亭主の質問に余裕の笑みで
「あぁ、そうだよ。これでも一応貴族だよ」
「珍しいタイプだね。
私を見て欲情しないなんてね。
面白い、相手してあげるよ。」
今度は、僕が試すような目でそして余裕の笑みを浮かべたままで
「相手してあげるよ。
じゃないだろ?
発情しているのは君の方だろ?」
一瞬動揺が見てとれたが流石亭主。
動揺なんてしていなかったように
「へぇ~気に入った。
私は蝶華この蝶麗花魁の亭主だ。」
「私は、和津とでも読んで貰おうか。」
「和津様だね」
「いや、和津で良い」
「どうだい?1杯飲むかい?」
「そうさせて貰おうか。」
お猪口に注がれた日本酒を飲み
お互いに…蝶華が酔い始めたのを見て
「勝負しないか?」
「なんの勝負だい?」
「舞いの勝負さ」
「お前さんが勝てるわけないだろ」
「負けるのが怖いのか?」
挑発すると
「ふん。受けてたつさ。
その代わり明日の夜ここに来て勝負
負けたものは勝った者の言うことを1つ聞くって言うのはどうだい?」
「面白そうだな。」
「念のために契約書でも書いて貰おうか。」
「契約の一つや二つ書いてやる。」
蝶華が持ってきた契約書にサインをし
その日は一度帰って報告することにした。
花魁街をでた辺りから柄の悪い2人の男性に尾行されているのに気がついていた。
はぁ~今夜は近くの豪華なホテルに泊まって明日の朝彼らを上手く撒いて報告しなくては。
その日はホテルで泊まり
次の朝、流石に彼らは居なかった。
小屋に戻り報告書を送り夜になるまで剣をふるい
筋力が落ちないようにした。
夜になり花街へ向かうと
昨晩つけてきていた柄の悪い2人が道を塞いだ
「何のようかな?
そこを通してくれない?」
「通すわけには行かない。」
「どうしても、通してくれない?」
「あぁ。通りたければ力ずくでこい」
「痛い目にあいたいのかい?」
「痛い目にあうのはお前だ!!」
「しようがないな…。力ずくで通させてもらうよ。恨まないでよ。」
「お前こそな」
相手が剣を抜いたと同時に私は溝内に拳をあてた
男2人が倒れたのを見て蝶麗花魁に向かった。
「蝶華さんはいる?」
と接客の女性に聞くと
「大広場でお待ちです。」
案内すると言うのでついていくと
大勢の客がいた
「蝶華さん、お待たせしたね。」
顔を引きつらせながら
「…お早いおこして」
いつもの甘いそして余裕の笑みで
「お出迎えありがとうございます。
せめて男性ではなく女性が良かったんだけどね」
と言うと一斉にそこにいた男性客が立ち上がり
剣を抜いて攻撃してきた。
「この人たちもそうなのかな?」
「この人たちに勝ったら勝負はお前さんの勝ちで良い。」
「舞なら勝てるかもしれないのにかい?」
「こっちの方が私には向いているのさ。」
「美しいのにそんな物騒な事をするのかい?」
「見た目で判断するんじゃないよ!!
お前たち!!とっとと始末しておしまい!!」
「はぁ~お馬鹿さんね。」
僕は優雅にそして舞を踊るようにかわし一人ずつ剣を抜くことなく倒していった。
「さぁ~貴女が最後の一人だよ?」
「私の敗けさ。お前さんの望みは何だい?」
「貴女が経営しているお店全ての権利を私に渡せ、勿論系列店もだ。」
分かっていたように権利書を大人しく渡してくれた。
「その代わり、このお店で働いている子達を路頭に迷わすんじゃないよ!!」
「何言ってるんだい?」
「何って…私はこの店を出るのだから。」
「誰も、辞めろ何て言ってないだろ?」
「どう言う事だい?」
「私は、こちらに手が回らない事が多いだろうから私が亭主で私がいない間副亭主としての今まで通りやって欲しい。」
「あんた…相当馬鹿なのかい?」
「そう言うことだから。皆これからも頑張ってくれるよね?」
そう言って仕切りを開けると一斉にた折れ込んできた。
皆顔を真っ赤にしながら
「「はい。これからも誠心誠意頑張らせてもらいます」」と言った。
「それじゃ、帰るね。」
「……もう、帰るのかい?」
「そうだよ、仕事が残っているから。」
「いつか、本当の事を教えてくれるかい?」
私は考えた振りをしながら
「…気が向いたらな。」
そう言って蝶麗花魁を後にした。
小屋に戻り
「ふぅ~流石に体も全てが男性がとしてやってるけど…いれるのは嫌だったんだよね♪
実力行使してくれて助かった♪」
一日早く仕事が終わったことを国王様に伝え
仕事の謝礼として忍強化を頼んだ。
渋々だったがやってくれることになった。
寝るのが3時だったので昼過ぎに城に戻る事になり、一週間後に魔法学校とマナー学校の定期テストがあると言うので練習して、その日は早めに寝た。
R18を入れようか迷ったんです!!だけど今回はやめました!!
「異能力」や「お嬢様は天才魔法士!?」
「現世と過去」も配信していますので、是非読んでみてください。
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