挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
異能力者 作者:神子

本編

29/35

初めての授業

荷物を持ち変えてマナー学校の門前に瞬間移動魔法で移動した。
授業が始まるまで10分程残ってたので昼食を取り
SSクラスに向かった。

マナー学校ではクラスごとに華やかさが違う
クラスは一番上手なSSクラスからマナーが苦手なEクラスまである。正門から入れるのは、
SSクラス,Sクラス,Aクラスの人だけで男性と別々の棟・寮でSSクラスとSクラスには華やかな個室付きでメイドや執事は必要な人数だけ家から呼び寄せるため殆んどの人は5年間その個室(寮)で過ごし、春休み・夏休み・冬休み
の間は帰宅する人が多い。
他のクラスにも寮は在るが質素な物になる
AからCクラスはSクラスより質素になるが
メイドが3人執事が1人で世話してもらえる。
食事も決められた共有スペースで寮内の人と食べる。
D・Eクラスは学食みたいなものでアルバイトしてお金を稼ぐか家からお金を送って貰うかの2択で部屋も必要最低限の物しか置かれてなく、4人で1つの部屋を使ってる。

授業の方も同じでSS・Sクラスは豪華な王宮のような部屋で授業を受ける。
出席日数等は関係なくテストでSSクラスは90点以上Sクラスは85点以上を取れたら良い実力次第。

別にSSクラスだから登校しなくても良かったんだけどね…。
初日や行けるときに行っておかないともしもの時にカバーしてくれなさそうだし…。
食べ終わり教室に向かうと誰も来ていなかった。
その代わり黒板に
『今日登校したかたは好きなクラス・学年に行って授業を受けてもいいし、寮に戻ったり家に戻っても良いです。』
と書かれていた。
Aクラスに行こうかしら?
確か今日は合同クラス別の授業を受けるって聞いていたし美咲お姉様と美紀と一緒に授業を受けれるなんて嬉しいわ♪

急いでAクラスに行き担任の女の先生が優雅に微笑み
「ようこそお出でくださいました。」
「今日はこのクラスにお邪魔させて貰います」
「SSクラスの方が揃うなんて
何て素晴らしいのでしょう♪」

揃ったってことはあの男性ぽい感じの…
「麗先輩も来られているのですか?」
「はい。来られていますよ!!
真ん中の列の一番最後の列に。」
言われたところを見ると確かに来ていらっしゃっていた。

偶然って怖い!!
どこに座っても良いと言われたので
麗先輩の横に座ることにした。
「麗先輩、お隣座ってもよろしいですか?」
麗先輩はこちらに向いて
「ええ、どうぞ!!」
と少し緊張ぎみで返事が返ってきた。
席に座り先生の話を聞きながら
麗先輩の瞳を見た。不安・期待・喜び
の感情が視てとれた
私何か不安にさせることしたかしら?
それより誰かに似ているような……?
麗…ライ…らい……光麗
!?まさかね…。
彼がこんなことするはずがないよね。
他人のそら似よね…。きっと。
放課後確かめてみなくちゃ!!
それより先に魔力確認をした方が良いかしら。
視てみると光を表す黄色が漂っていた。
きっと光国の貴族の可能性もあるわ。

気づけば話が終わっていた。
次は、実習教室に点数が高かった順に並び向かった。
食事マナーについてだった。
まず先生が見本を見せ
その後は挙手制だった。
始めに手を上げたのは美咲お姉様で
王族としてのマナーは完璧だった途中までは…
男性が食事を持ってきた瞬間令嬢のとしてあっては成らない事をした。
優雅さに欠ける動きでその場を走り去った。

お姉様は男性が苦手なのに…。
後で慰めに行かなくては!!

次に美紀が手を上げ
少し拙い動きで料理を食べていくが、苦手なものが出たためそれだけを残して綺麗に食べた。

そう言えば魚介類が苦手だったわね。
だから克服しなさいって言ったのに!!

他の人も次々やっていくがフォークの使い方や
料理の食べ方が雑だった。

先生が呆れたように
「このままでは次のクラスはBクラスに落ちますよ!!次はダンスです。その前にSSクラスの
麗さんと神子さんが来てらっしゃるのでお二人に美しい食事マナーを見せて貰いましょう」
拍手が沸き上がるなか
麗先輩と目を合わせ一瞬だがきょとんとしてしまった。
「麗先輩、私が先にやっても宜しいですか?」
「…えぇ、お先におやりなさい。」
「では、お先に失礼します。」

テーブルに行き椅子を引いてもらい
フォークも外から順に使い
お皿が汚れないように綺麗に食べた。
そして最後にナプキンをテーブルに戻し
椅子を引いてもらい席をたち元の位置に戻った

回りから始めより大きな拍手が沸き起こり
先生からは
「さすがSSクラスですわ。」
と褒めてくださった。
続いて麗先輩がすると
マナー道理で優雅だけどどちらかと言うと
男性がしてそうな構えたような動作に思えた
再び大きな拍手と先生からの褒め言葉をもらい
ダンスホールへ向かった。

ダンスホールには既に男性が来ていた。
回りを確認するとお姉様は何処かへ行っているようだ。
次々パートナーを作っていくがSSクラスの私と麗先輩だけ相手がいなかった。

まぁそらそうか。予想していた訳はないのだから
そう思っていると
「神子さん、私とパートナーを組みませんか?」
とお誘いが来た!!勿論誘ってきたのは麗先輩だった。
「麗先輩はどちらを踊られるのですか?」
「私は主に男性の方も訓練していますから出来ますよ。」
「そうですか!!私も一応男性の方も練習しているのでどちらでも踊れます。」
「それでは、2階躍り一回目は私がリードします
2回目は神子さんがリードしてください」
「分かりました。では衣装はどうしますか?」
「着替えに戻る時間がないと思うのでそのままのダンス用ドレスで踊りましょう」
「いい案があるのですが…。」
「いい案とは?」
「私、魔法が使えるので一瞬で着替えが終わらすことができます。」
「お願いしてもいい?」
「はい!!では一曲目が終わったらテラスで」
先生とそのパートナーが踊り出したので
頷きあいテラスに行き魔法で麗先輩に男性用のダンススーツを着せてホールに戻った
先生が躍り終ると
「次は、麗さんと神子さんのペアー中央へ」
その合図で中央に行くとざわめきが起こった
「…えっと…この男性はまさか麗さんですか?」
「そうです。男装をしないと雰囲気が出ないと言うことで着替えて来られました。」
「先生、私達2曲踊っても良いでしょうか?」
「それは、構いませんが……。」
先生が音楽を鳴らし始めたので優雅に麗先輩のリードに合わせて踊り始めた。
「麗先輩とてもお上手ですね。
本当は男性の方だったり♪」
麗先輩は一瞬動揺したが直ぐに元の優しげで余裕の笑みを浮かべた。
「私が男だったら恋をしたか?」
この話し方やっぱり光龍王子ね♪
私も余裕の笑みを浮かべ
「さぁ~どうでしょうか。
その時次第ですわ。」
話していると短い曲だったため直ぐに終わった
お互いに優雅に礼をして私はさっさとテラスに行き男装ををした。
そして最後のダンスをするためその選曲を告げに先生のところへ向かった。
「先生、お願いがあるのですが…。」
驚いた表情をしながら
「まさか…神子さんですか?」
「ええ、そうですよ。」
「お願いでしたね。何のお願いですか?」
私は悪戯っ子のような笑みを浮かべ
「この国で一番難しいと言われていて
王族の人でも3人踊れるかどうかのあの曲を
流してください。」
そう言って先生の返事を待たず麗先輩の元へ行った。
手を繋ぎ中央へ行くと先生がリクエストした曲を流してくれた。
麗先輩は驚きと苦虫を潰したような顔をした
「この曲踊れますか?」
「…どうでしょうか…男性のパートなら踊れるのですが。女性の方は分かりませんわ。」
「私も頑張ってリードさせて貰いますわ」
余裕の表情で笑うと
こそっと「たちの悪い…。」
と聞こえたが聞こえなかったことにして
ステップを踏んで行った
中間地点になり曲が緩やかになったのを見計らって
「光麗王子…いえ、光龍王子が正しいですね」
光龍王子は苦笑いをしながら
「流石ですね、神子さん。
聞きたいことがあるのですが。」
「何でしょうか?」
「何故、光麗の名前を知っているのですか?」
「幼いときの光龍の名前ぐらい存じております」
「いつから、気付いていたのですか?」
「隣に座っても良いかと聞いたときに
不安・期待・喜び の感情が読み取れました。
そして試しに魔法の色を確認すると黄色だったので光国だと気づきました。
それでも、名前が似ているだけで確信が持てなかった。
食事マナーを見たときにほぼ確信に成りました。
そして最後はダンス、
男性パートは完璧だった。男装を見たときも光龍王子にとても似ていた。
一か八かでこの曲を選んだとき、男性パートならと仰った。これが確信になったきっかけです。」
「流石神子様恐れ入りました」
「それより、最後の最難関女性パートで躍れる?
踊れないなら一瞬で逆にしますよ?」
「できたらお願いします。
最後だけはどうしても踊れないので」
魔法で服装を入れ替えた
そして最難関のステップを2人とも間違えずに踊った。

回りから今まで以上の歓声と拍手が巻き起こった
歓声に答えながら兄さんから入った心通を聞いていた。
『神子、今大丈夫か?』
『えぇ、大丈夫よ。何かあった?』
『今夜の仕事の事だが…引き受けない方が良い』
『どう言うことですか?』
『言いづらい事なんだけど…
今宵花街へ行くことになるぞ。』
『?何故花街へ?』
『あ~その…』
『はっきり言ってよ!!』
『わかった…叫ぶなよ。』
『私が叫ぶようなこと?』
『そうだ。
男装をして花街に行きそこのぼったくりの亭主を指名しその亭主の座を神子、お前が取り変わりその店を営業して〇〇と言う男を没落させそいつの組織を潰せと言う依頼だ。』
『……………。』
『お~い!!神子、聞こえてるか?』
『…っええ、確かに叫びそうになったわ。
それよりも絶句の方が強かったけどね。』
『だから聞かない方が良いって言ったんだ!!』
『でも、その依頼受けるしか無さそうね。』
『どう言うことだ!?』
『お父様からの依頼便が外に来ているのよ。』

私はホールの外に出て赤色の鷹から手紙を受け取った

『まさか!!国王自らの依頼便か!?』
『そうみたいね。
鷹の色がいつもの普通の色ではなく
血のような真っ赤な赤だもの』
『断れないようにされたか…。』
手紙の内容を確認し
『どうやらその亭主が高級花街の支店も持っているみたいね。』
『…まさか、これからはそこに集まる奴の暗殺・もしくは、情報収集か。』
『…ふふふ♪
やって見せましょう!!
そこまで私を煽ったのだから
報酬は弾んで貰うわよ!!』
『…神子、大丈夫か?
お前怖いぞ…。』
『そうかしら?
3日ほど帰らないから舞踏会の準備よろしくね。
それと至急私の花街に近い隠れ家に男性用の服を送って。』
『はぁ~。わかった。
3日程度で大丈夫なのか?』
『えぇ、大丈夫よ。
男性魔法で見も心も男になり
快楽に没落させ
私名義に店の全権利をもらえるように
契約書と血の印を押してもらうわ♪』
『程ほどにな。一週間後に例の依頼の舞踏会が有るのだからな!!』
『わかってるって♪
じゃあ後はよろしくね』

心通を切り美紀に暫く家に帰らないことを告げ
花街に一番近い隠れ家に行った。



次の話は花街♪
男性魔法で性器も男性のもの
声も低く凛々しい声
背も高く優しげだが…。
「異能力」や「お嬢様は天才魔法士!?」 「現世と過去」も配信していますので、是非読んでみてください。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ