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異能力者 作者:神子

本編

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新月の日 番外編

番外編入ります。
この日は新月で闇のが動くのに最適な日。
その為闇系魔法を使えるものは魔力が増加し、それを上手くコントロール出来ずに暴走し他の民に被害を出したり膨張し魔力が体内から溢れだし爆発して死ぬ人もいる。その他にも魔力コントロールが上手く出きるものは、王族反対の旗をかかげ城に攻めいるものもいる。所謂 下克上だ
その為城には、国王陛下・女王陛下・国王・女王様だけでなく魔力が強い長男・次男のどちらかが一晩中警戒しなければいけない。城に残らない方は、暴走を止めるため走り回ることになる。
しかし今回は神子が仕事・学園から城に戻ってきていた為長男の亮と変わり城の防衛に回ると思われていた。

前日の夜の各国の第一王子 たちが善属全集民国の
智海の間に集まっていた。
勿論そこには、亮兄様と弟の 晃・妹の 美紀そして私の4人とも来ていた。

へぇ~毎回こんな風に集まっていたのね。
一回も呼び出しが
かからなかったから知らなかったわ。
学校の寮で過ごしていたから噂程度しか聞かなかったからこんなに王子達が集まるなんてよほどのことがない限りこんなことはないのだけどね。
それに暴走の止め方も秘密事項で誰も知らなかったしね。あぁ~私は出来たら暴走を食い止める方に行きたいわ。城の防衛なんて暇だしね。

そんなことを考えてると上段にお父様…いえ国王陛下が姿を現した。
一斉に最大の礼をとり頭を下げていると
「各国の王子の皆様よくぞ集まってくれた。
礼を言う。」
その言葉を合図に頭を上げた。
視線を広げると国王陛下がお見えになるまでいた
晃と美紀の姿がなくなっていた。
この場で女性は私一人となっていた。

どういうことかしら?
男性限定の話し合いかしら?
私も退出した方が良いかしら?

気づけば今回の役割について話始めていた。
「今回は神子が城に戻ってきているため前回の配置と多少変えることにした。今から呼ぶものは上段に上がれ。」
「比留間王子・膳王子・水龍王子
・光凰王子・迅王子」
この時点で5人呼ばれていた。
「今回は6人選抜した。最後の一人は…神子」
「…はい」
返事をし上段に上がった。
「以上の6人に民のことを任す。その他の王子達は全力を持って城を守れ。以上だ6人はついてこい」

ついていくと秘密階段があった
その階段を下りたところに1つの魔方陣が書かれていた。その陣に向かい国王陛下が唱えると扉が開いた。その奥に一冊の本が置かれているのが見えた。
部屋は殺風景で丸い机と椅子が置いてあるだけで
光もなければ窓もない。その本だけが存在を示しているように見えた。

私は国王陛下がどこかに行ったのを見てその本に近づくと、あまり見ない文字で書かれていた。
「『暗黙排除光来へ』って変わった題名ね」
心の中で読んだつもりが声に出ていた。
国王陛下がいつの間にか戻ってきていた
「神子…その文字が読めるのか!?」
「えぇ、読めますわ。」

何を驚いているのかしら?
これくらいなら王子様達だって読めるわよ?
側にいた迅王子が
「その書物は普通の人では読めないものだ」
「??どう言う事ですか?」
私の問いに今度は光凰王子が
「その文字が読めるのは、神々の祝福を受けし者か女神の子または女神の生まれ変わりにしか読めない特別なものなんだよ」
「えっ…では王子の皆さまは?」
膳王子が
「我々には残念ながら読めません。」
「では、今まで誰が魔法を教えてくださっていたのですか?」
国王陛下が
「今までは神々の祝福を承けた先代の王族の人に教えてもらっていた。代々王族必ず一人だけ産まれる特別な人がいる。6才になったら似たような文字で書かれていた物を渡に独学させていた。」
「では、何故先代は来られていないのですか?」
空気が重くなったのを感じた。
「先代は8年前に死去された。」
8年前ってことは…私が5歳のときね。
「では先代が死去されたあとは…いえ何でもございません。」
私以外のひとは苦虫を噛んだような顔になっていた
それに気づき、
操作魔法で対応していたんだわ。
そのせいでたくさんの魔法師が魔力切れをおこした
だから代表は6人で交代ができるようにしていたんだわ。それなら私を呼び戻してくださればよろしいのに…被害を少しは抑えられたかもしれないのに…
いえ、今は過去の事より今出来ることを考えなくちゃね。
私は国王陛下から本を受け取り内容を確認した。
えっと…始めは母に願いをのところから唱えるのね
『我が愛しき母よ闇の扉が再び開いてしまった。
女神よ貴女達の力を我らに…神々の煌々で我らを照らし見守り地を護りたまえ。
天よりの使命我らに一時ひととき
ご加護を聖なる祝福を与えたまえ』
と闇を祓うものが他の魔力に当てられないように魔力切れをおこさないように
神々に願った。
すると各国の王子や私のの足元に陣がいきなり表れ眩しいほどの光を放った。
その光は直ぐに消え
体内には暖かな力が満ちてきた。

えっと…次ははじめの方に戻して…
えっ!!長すぎる!!
あっ…次のページに短縮が書いてあった!!
『我は女神の申し子・祝福を受けし者 暗黙の時も我は光の道を歩む者 そして民を守護する者 我が命
この場にいる者に 我と同じく民を守る力を 助ける魔力をこの者達へ与えよ』
全てにおいて王子達の魔力等が格段に上がったのがわかった。
その後自分の持ち場へ移動した。
闇国と裏膳属国に行くことになった。
そこの2国は前回死亡率が一番多かった2国である

さっさと終わらしてさっきの本を最後まで読みたいわね。
闇国の中央にそびえ立つ大木の神聖樹に飛び上がると先程短縮した魔法を唱え暴走が収まったのを確認してから裏膳属国に向かった。

灯台から見下ろしていると
王座を乗っ取ろうとしている者達を見つけた。

命が勿体ないわね。
折角のチャンスをこんなことに使うなんて馬鹿げているわ。
その時光凰王子から連絡が入った
『何でしょうか?』
慌てた声で
『今大丈夫ですか?』
『えぇ、灯台の上にいますから』
違うところから連絡がきた
モニター連絡に切り替えた。
『光凰王子少しお待ちください』
『何ですか?迅王子』
『今どこだ?』
『裏膳属国の灯台の上に居ますが?』
次々と連絡がきた。
『皆さんモニターにいてください』
モニターに切り替わったのを確認し
『迅王子用件を』
『一人一人やっていたら切りがない。終わったらこっちへ来てくれ』
『光凰王子の用件は?』
『こちらも同じです』
『水龍王子の方は?』
『こちらも人手が足りない』
『皆さんちゃんと中央の高いところから唱えましたか?』
『はい』『あぁ』『勿論』『当たり前だ』『うん』
『それでも効かないと言う事ですか?』
『そうだ。』
どうして?
私のところは効いたのに?
『とりかく私が全ての国に向けて唱えます
皆さんは国の防衛に戻ってください。』
通信を切り
全ての国の中心部に行き
長い魔法を2時間ほどかけて唱えた。
回りを見渡すと、暴走もとまり静かな夜に戻っていた。

私は皆が寝静まった頃
部屋を出て本の最後に書かれていた歌を謳った。

『愛しき母に感謝を
神々よ 我に命じよ 背を守る
命を持ちたる 我が命 契りを壊し
開放し 我をこの地から 放たれよ
我が源の 故へ戻り 我が願い人
行く万の 月日を巡り 思い増え
いつしか戻るその日まで
魔力を溜め 闇を払い 光の道を示すもの
いつしか壊れ 我一人
神々願え 我に言え 我が命使いて 助けよう
その時戻る そなたのもとへ』





この頃忙しく中々書けませんでした…
長めに成りましたが読んでいただけたでしょうか?

また暫く日にちが空きますが
また読んでくださいね。
「異能力」や「お嬢様は天才魔法士!?」 「現世と過去」も配信していますので、是非読んでみてください。
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