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予期せぬ事態
多少血の話とかが入ってます。
舞踏会のシーンは軽くしか書いてません。
朝食を取り光龍王子に町を見回りながら水港国に向かうことを伝え最低限の荷物以外を異空間内に入れ
町を視察した。
たくさんの種類のお菓子や鮮やかな布生地、活気があり大勢の人で賑っあっていた。
皆が楽しそうに調達をしたり、着物を着ている人やドレスを着ている人・ワンピースにズボン…
へぇ~貴族でも民でも普通に過ごせるんだ!!
私の国とは結構違うね…私が上に立ったらこんな風に豊かで、賑やかで・今まで以上に活気がある国にしたいな。それに戦もなくお互いに協力し会うそんな世界を作れたら民も安心に過ごせるよね。
そんなことを考えながら歩いていると、路地にこちらを見ている人陰が見えた
?誰だろうまだ子供っぽいけど?迷子かな?
とにかく行ってみよう。
路地に行くとその子は居なくなっていた。
前の方に要り組んでいる道が続いていた。
そこの角からさっき見かけた子供がこちらをちらりと見てから先に進んだ。
?着いてこいってこと…何処へ向かうつもりだろう
着いていってみようかね。もしかしたら助けて欲しいのかも知れないしね
そう思い着いていくと家が一軒建っていた
子供はそのドアの前で待っていた。
「私に何かして欲しいことがあるの?」
優しく問いかけると男の子はうなずいて家の中に入っていった。
念のため防御魔法を軽く発動させ家の中に入った。
「お邪魔します。」
男の子は2階の一番奥の部屋に私を案内した。
部屋の中に入ると1人の女の子がベッドで寝ていた
その子に近づくと男の子が
「その子、路地の所に倒れてたから僕の家まで運んだの…けどいっこうに目が覚めなくてどうしようか困っていてらこの国にお姫様が来るって聞いたからもしかしたらこの子を治せるかと思って…お姫様なら治せる?」
潤々目で見られると治療するしかないじゃない!!
しかも子供だから余計に助けたくなるよ~。
もう少し時間があるからこの子を助けてから向かっても間に合うね。
女の子に手をあてそこから何処が悪いのかを検索して大体のものはこれで分かるのだけど…
病や持病でもないってことは…魔法をかけられたってことか…厄介なことを!!
魔法を分解して魔法元の核を取り出して異空間で壊すしかないじゃない!!核の欠片を吸い込んだら即死の可能性が出てくる…。
男の子に向かって
「暫くこの部屋の外にいて。必ず助けるからね」
外に出たのを確認し
魔法を転換し分解魔法で核を見つけ出し異空間を作り瞬間移動魔法で移動させた。
そして異空間の入り口を消しその中で核を遠距離魔法で壊した。
「入ってきても良いよ。」
男の子の手には、お水の入ったコップを持っていた
「お姫様、ありがとうございました。」
「どういたしまして。この子は魔法で意識を飛ばされたみたいだったから核を取り除いたから、明日には目を覚ますと思うよ。」
はにかんだ笑顔を浮かべながら
「お姉ちゃんは凄いんだね!!僕なんて魔法なんか使えないし…。」
「魔法を使えなくても、必死に助けようとした事が結果的にこの子を助けられたんだからその行動力はすごいと思うよ。」
男の子は照れながら
「そうかなぁ(///∇///)」
時計を見ると日が傾いてきていた
ヤバイ!!遅れちゃう、瞬間移動魔法で行くしかないね
「ごめんね。私、もう行かなくちゃいけないんだ」
寂しそうな顔をしながら
「また…来てくれる?」
優しく微笑みながら
「うん。またここに来るね。それまで元気でね」
無理やり笑いながら
「約束だよお姉ちゃん。」
「うん約束。」
そう言って防御魔法で作ったブレスレットを渡した
「次会うときまでお守りね。」
そう言って家の外に出て瞬間移動魔法で水港国に向かった。
門前についたときは17時ジャストだった。
侍女に案内をしてもらいながら歩いていると
水港王子が前から現れた。険しそうな顔をしながらブツクサ呟いていた。
すれ違う前に立ち止まり
「水港王子様、お久しぶりです。」
驚いた顔をしながら
「これはこれは、神子姫様お久しぶりです。」
「何かあったのですか?」
言おうか言わないかそんな顔をしながら
「着替えが済みましたらお伺い致します。その時にお話致します。」
「わかりましたわ。それでは失礼いたします。」
部屋に案内され戦闘用の忍び服をドレスの下に着用し水港王子が来るのを待った。
着替えが終わってから5分後水港王子がきた。
「失礼します。入ってもよろしいですか?」
「はい。どうぞお入りください。」
侍女達が紅茶を持ってきた後侍女を下がらせ
紅茶を一口飲んでから水港王子が
「今朝1通の手紙が届きました。
これがその手紙です。」
水港王子は懐から手紙を取り出し私に渡した。
「中身を確認しても?」
「どうぞ、ご確認下さい。」
手紙の内容は…
今宵の舞踏会
神子姫に会いに行く
愛しき薔薇が咲き乱れ
周囲は薔薇の花びらのように
赤く染め上がり姫様我が支柱にあり
助けたければ契約を破棄せよそれでたすかる
と言う内容だった。
「神子、契約を破棄せよとはどう言うこと?」
「契約って言うのはきっと、協定を結ぶなってことだねそれと四神獣の儀式を指すと思う。」
「それはどんな儀式ですか?」
「協定の方はこの紙に名前を書くだけ儀式の方は―――体をあわすこと…この2つが条件。私は狙われたって構わないけど?勝てるしね♪」
「今回は契約なしで………ってどこに行く!?」
「しっ!!」
私は屋根裏に人の気配がしたので、話の途中で立ち上がり魔法展開をし上にいる人の回りを囲み短剣でその人を刺して下に落とした。
その顔を見た瞬間固まってしまった。
「何故!?お兄様が忍の格好でこんなところに!?」
短剣はお兄様の腕に刺さっていた。
慌てて近より治癒魔法で怪我を癒し
服を縫い直しベッドで休ませた。
「水港王子、この事はご内密に。」
「あぁ。分かっています。しかし何故亮王子がこのような格好で来られたのでしょうか?」
「まさか!?お兄様…忍び学園に入っているってこと!!
そして忍び学園は忍び国に存在する。
すいません。今日の舞踏会は途中から参加させてもらいます。」
「分かりました。それでは失礼します。」
水港王子が出ていったのを確認してから
「お兄様、いつまで壁に張り付いているつもり?」
後ろの壁から亮が出てきた。
「やっぱりばれてたか。」
「当たり前でしょう!!何で来たの!?」
「忍び国が神子宛に水港国に出したのを見たから心配になって来た。それより、俺が忍び学園に入ってるってどうやって知った?」
「簡単なことよ。初めは運動神経が良いだけだと思っていたけど剣の持ち方が私の護衛についていた忍びと同じ持ち方だったからほとんぼ確信を持ったわ…徹底的な証拠は、走り方や歩き方・その忍び服よ
独特な走り方・物音たてずに気配も殺していた。
だから分かったのよ。」
「降参だ…お前が忍びと約束を交わしたのは知っているからその約束を破棄させるために隙を伺っていたのにな~相変わらず鋭いね。」
「はぁ~私はそろそろ舞踏会に行くけど…亮も着替えて行く?」
「嬉しいね♪亮って久しぶり読んでくれた。ついでに言うと、俺着替え持ってきてない…。」
「着替えぐらい異空間から出せるけど?」
「サンキュー♪さすが神子様。」
「はぁ~寝室で着替えてきて。」
「分かった。」
兄さんの分身は既に消えていた。
兄さんが着替え終わり舞踏会に向かった。
水港王子が私たちを見つけ挨拶に来た。
「神子様・亮様。この度はご足労頂きありがとうございます。立食式になっておりますのでご自由にお過ごしください。」
「こちらこそご招待状してくださってありがとうございます。急に兄さんが来たのに参加を許可してくださりありがとうございます。」
「神子様もしよければ始めの一曲、私と踊ってくださいますか?」
「はい。私でよければ喜んで。」
暫くすると曲が流れだし水港王子は丁寧に手を差し出したので一国の姫として粗相の無いようにした。
2曲目は亮と踊りマナーは守ったので水港王子と亮を連れて部屋に戻った。
そして契約を結び
儀式の準備をした部屋に水港王子と亮を連れて入った。
「何故亮王子も入られたのですか?」
「護衛のためです。」
「今回は、神経を研ぎ澄ましてやるので裸でディープキスをしてくれれば儀式は終わります。」
「それなら亮王子は出ていってもらって良いですか?」
「嫌です。」
亮と儀式の間を切り離し
水魔法で体を清め青薔薇の蝋燭の方を頭にし
星を書いていき水港王子のものを私の所に入れた
「うっ――――余り濡れていないときつい…」
「こう言う行為なれているのですか?」
「何回か儀式のためにヤりました。」
私は腰を下ろし体が密着したのを確認して
「水港……始めるよ。」
「どうぞ、神子」
軽く腰を動かしながら水港にディープキスをした。
「うん~ふぁ~あぁ~」
唇を離し
「唾液を飲んで―――はぁ~う~~ん」
甘い声がいつの間にか出ていた。
水港が飲んだのを確認して水港の手の甲に
強制的に青龍の印を浮かばせた。
儀式が終わったのを見ていたように
忍び達が雪崩のように入ってきた。
私は、水港王子を眠らせ服を着せベッドに寝さした
それから私も服を着て彼らに従って歩いた。
森に入ったのを確認してから
「約束はどうなったのかしら?」
と聞くと
「申し訳ない。余りにも遅いため迎えに来た。」
「城の方々には手を出していませんよね。」
「それはご安心ください。」
それから淡々と歩いて森を抜けていった。
次は忍び国の話になります。
「異能力」や「お嬢様は天才魔法士!?」
「現世と過去」も配信していますので、是非読んでみてください。
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