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異能力者 作者:神子

本編

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神子のミス

朝起きると、あたえられた客室でより豪華で広いベッドに寝ていた。

ここはどこ?
昨夜の何をしていたっけ…
確か…比留間王子の部屋へ行き………!!
思い出した!!
告白をされて、儀式をしたんだった!!
そのあと、無事に終わって…安心してそのまま寝てしまったんだった!?

服装を確認すると
白いワンピースの寝具を着ていた。

………こ これって、 ま まさか…比留間王子が……
着替えさせてくれた!?しかもベッドにも運んでくれたのかなぁ!?
うぅ~恥ずかしい(//∇//)
また、寝てしまった……。
はぁ。とにかくお礼と謝罪をしなくちゃ…。

寝返りをうつと、目の前に顔があった…。

「……… なっ なんで横にいるのよ!?」
ハプニングになって声が上ずった。
声を出したことに気づき…はっ とした。そして比留間王子の方を見ると…。

比留間王子は、まだ寝たまんまだった。

ふぅ~良かった、起こしてしまったかと思った。
比留間王子の寝室だもんね、比留間王子が横で寝てたって当たり前だよね。

自分に言い聞かせるように繰返し、ベッドから出た
そして移動魔法で客室に移動し、お風呂に入り持ってきている服に着替えた。

やっぱり火国だから、赤い生地にしておいて正解だったなぁ♪普通に馴染めるし比留間王子も嬉しそうだったしね。
後で部屋に伺って、次の舞踏会のある光国に行かないとね。
その前に、馬車を呼ばないと行けないんだった!!

どんな感じで書こうかな?

『 兄さん・侍女長さんへ

昨日は、私の願いを聞いてくれて有難う。
本題に入ります。
11時に迎えに来てください。
そのまま、光国の舞踏会に参加します。
私の私服を追加で3着持ってきてください。
1着は動きやすい服でお願いします。
急ですが、お願いします。

         神子 より」

こんな感じで良いかな♪
手紙を書くなんて、久しぶりだから緊張しちゃった
さてと…瞬間移動魔法で送ろう♪

瞬間移動魔法の陣を描き、その中央に手紙を置いた
そして、呪文を唱えると陣が光手紙が消えた。

うん♪今日も絶好調!!
暫くしたら返事が帰ってくるはずだから…

時計を見ると8時だった。

そろそろ起きているかな?
起きていてら、お礼と謝罪をして…町を案内してもらおうかな♪

比留間王子の部屋に行くと、人盛りができていた。
?比留間王子の部屋で、何かあったのかな?
側にいた侍女に聞いてみた。

「何かあったのですか?」
慌てながら答えてくれた。まるで、侍女同士のお喋りみたいに。
きっと私の事を見ていないからだろうけどね♪
その方が楽だから良いけど♪

「えぇ…比留間王太子殿下を朝起こしに行くと、返事がなく不思議に思って中に入ると…
殿下が何かを探すように慌てたり、ときどき右胸辺りを押さえたり…していたので侍女長さんを呼びにいっている間にこんなに人盛りが出来ていたの」
「教えてくれて、ありがとう。」

う~ん 心当たりが凄くある…
きっと、この騒ぎって…私のせいだよね…。
行きなり居なくなると焦るもんね…。
右胸辺りは、昨夜の儀式でついた印のところだよね
………うん、これは完璧に私のせいだ。
しようがないなぁ…停めに行くか。

比留間王子の部屋に近づいていくにつれて
「王太子殿下が、ご乱心になられた。」
という声が、こそこそ聞こえた。
しかし、私の事を誰か一人が見つけ
騒いでいた者達が一斉に私をみた。
そして、静まり返った。

そんなにジロジロ、見ないで欲しいな。
さっきまで
『王太子殿下が、ご乱心になられた』
って騒いでたくせに…。
だから、他国に一人で居るのは嫌なんだよね…。

王子の部屋に入り、側に行こうとすると
火国の侍女長が、私に気づき

「どなた様ですか?比留間王太子殿下は体調不良で、誰かと面会することは出来ません。お帰りください。」
強い口調と瞳。
背は、162㎝ ぐらいで小柄な女性

私は、彼女の方へ向き
「私は、全属全集民国 第2 姫君の 神子と申します。
昨日から、比留間王子のご招待で泊まらせてもらっております。比留間王子の事は、私にお任し下さい
それと、私がこの部屋を出るまで誰も部屋に入ってこないで下さい。」

周囲がざわめき出した。
その中で、彼女のはっきりとした声が聞こえた。
「分かりました。王太子殿下の事をお願い致します。」
彼女は私に頭を下げた。
「はい。お任せくださいね。」
彼女は、野次馬になっている者たちに
「各自自分の仕事に戻って下さい。
そして、この部屋には入らないで下さい。」

少しざわついていたけど、彼女の強い眼差しに負け
次々と持ち場に戻っていった。最後に彼女は、私の方へ向き
「お願いします。」
と言って、持ち場へ戻っていった。

さてと…
優しい口調で
「比留間王子、何をしてらっしゃるのですか?」
「…………。」
比留間王子は、私の質問にも見向きもせず部屋を荒らしていた。
はぁ~面倒なお方ね。
比留間王子の前でしゃがみこみ、呼び掛けた。

「比留間王子、何をしているのですか?」
さっきより、強めに聞いてみた。
「………。」
相変わらず何も言わない。

可笑しい…普通なら反応するはずなのに…

比留間王子の目を見ると、光が無くなっていた

夢うつつの世界にいるのか?
それとも、四神獣の一匹に乗り移られかけてるのか
そのどちらかのはず…。
とにかく、四神獣を呼び出してみてみようか…

四神獣を呼び出すと…

うん?朱雀がいない …どう言う事?
今まで、そんなことなかったのに!?
まさか!?

嫌な予感が的中しそうな気がした。
比留間王子の服を乱し、右胸辺りにある朱雀の印を視た。

「やっぱり…中に朱雀が入ったままだったんだ!!」

印にの上に星を描き、中央にキスをおとし吸い付いた。
そうすると、朱雀の魔力が私の中に戻ってきた。

「ふぅ~これで大丈夫。後は、目を覚ますのを待つだけね。目を覚ましたら、事情説明と謝罪をしなくちゃいけないね…。」
私は、再度四神獣を呼び出した。
今度は、朱雀もちゃんといる。
「ごめんね…昨夜のしっかり確認していなかった事が今回招いたのね。」
朱雀が
『彼の、思いを視ていたら出損なってしまった。
何度か自力で出ようとしたが、魔力に跳ね返されて 自力では出れなかった。どうにかして、神子に知らせようと考えたらこの方法しか無かった。
悪かった。すまない。』
「私こそごめんなさい。気づくことができなくて」

朱雀と話していると、比留間王子が目を覚ました。
「……うぅ~ん、神子か?」
「えぇ、そうよ♪ごめんなさい。私のミスで、朱雀がちゃんと出たか確認出来てなかったの。
貴方は、朝から探し回ったりしていたから部屋が散らばってしまってるわ。」
キョトンとした顔で
「その事は、覚えてる。朱雀が俺の中で騒いでたからな…。」
「そうだったの。とにかく、ごめんなさい。
片付けるね。」
「ありがとう。それと、もう謝らないでくれ」
「分かった…。」
そう言って、時戻しの魔法で家具やプリント等をもとにもどした。
時計を見るとすでに10時55分
もう迎えが来るわね。
「比留間王子、迎えがもう来ますので失礼します」
何かを言いたそうな、顔をしていたけど…
「また来てくださいね。」
私は、微笑んで
「次は、我が国に招待しますね。」

そう言って、客室に戻り荷物を持って外に出た。
そこには、彼女と比留間王子が待っていた。
「神子様、ありがとうございました。」
「いえ、あれは私が招いてしまったことです。」
「それでも、ありがとうございました。」
「神子姫、またいずれお逢い致しましょう」
「はい。お世話になりました。」

馬車が着き、兄さんが私を馬車ないへエスコートしてくれた。
そして、出発をした。

馬車の中で、兄さんがそわそわしていた。
「?どうしたの、兄さん?」
「あぁ。何か合ったのか聞きたくて…。」
「そうね…。火魔属国との契約は、成功したわ。
それと、舞踏会って言うのは真っ赤な嘘だった。
私の力目当てだったみたいね。
本当は、国民思いで優しい王子様だってよく分かったわ。」
兄さんは、複雑な顔をしていた。
「契約が上手くいったのは、嬉しいが…大切なときに居てやれなくて…」
途中で遮った。
「謝らないで!!私が決めたことよ。兄さんのせいじゃないんだから!!」
「分かった…。」
腑に落ちないようだったけど、納得してくれた。

次の舞踏会は、光国…何事もなく終われば良いけど
このとき、不安な感じかした。
次の話は、儀式③が入ります♪
「異能力」や「お嬢様は天才魔法士!?」 「現世と過去」も配信していますので、是非読んでみてください。
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