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企みと契約②
最後の方からはR18になっています。
今日は、朝から出発の準備をしていた。
何故なら次の舞踏会は、南の端と言われてる火魔族
の比留間王子からのご招待だからだ。
膳属国は、北の中心に位置するため朝のうちに出発しないと15時までにつかないのだ。
調理室に行き、昼ご飯ようにバスケットの中に…
パンとスライスチーズ・トマト を入れてもらい水筒には、紅茶を入れてもらった。
移動魔法で持ってきてもらうことが多かったが、たまにはピクニックみたいで普通の国民みたいで楽しそうに思ったからやってみることにした。
膳の部屋に向かって歩きながら、昨日の夜の事を思い出した。
戦場で私を見つけることは不可能なはず…
例え優秀だとしても、膳属全集国の 姫だとは分からないはずだよね…。
何故、知っていたのかしら?
そんなことを考えているうちに、膳の部屋に着いた
「膳、起きてる?神子です。入っても良い?」
すぐに返事がかえってきた。
「あぁ!どうぞ入ってきて。」
嬉しそうな膳の声も、今の私には昨日のことでせいっぱいだった。
「神子…もう行くのか?前みたいに、泊まってはいかないのか?」
膳の寂しそうな声を聞くと、留まりたくなるけど…
他国との契約も結ばないけない と思い直し
「…ごめんね、次の舞踏会に行かなくちゃ行けないの。」
「もう少し、時間は有るか?」
「? まだ6時だし…あと、1時間ぐらいは有るけど…
膳、どうしたの?」
不思議に思い聞いてみると…
「昨日の夜の事で、少し話したくてな…。」
1国の王子としての顔つきになった。
私も、1国の姫として話を聞くことにした。
「昨日は こちら側の不手際で大変ご迷惑をおかけしました。 こう言う事がおこらないように兵備を見直し強化しますので…今後ともよろしくお願いいたします。」
膳は頭を下げた。
できる限り、優しい声で
「膳王子、頭をお上げ下さい。このような不始末をおこしてしまったのは、私のせいです。」
膳王子は、慌てて頭を上げた。
私は苦笑いしながら、昨日の夜の事を話した。
もちろん、誓約の事は言わずに…
「昨日の夜は、私の事を狙ったみたいです。」
驚愕している膳王子が
「何故、そう思うのですか?」
「私は、彼らに接触しました。
そのときに彼らは、私を見て話しかけてきたのです。そして、私に用事があると言っていました。」
「それで、その者たちは?」
「謝って、自国に戻りました。」
ホッとしたのか緊張感がなくなっていた。
「そうでしたか。怪我がなくて何よりです。」
時計を見ると6時30過ぎになっていた。
「では、そろそろ 兄様をお呼びして出発いたします。お世話になりました。次は、我が国に招待させていただきます。」
「見送りは出来ませんが…お気を付けて…。」
「はい。またお会いする日までお元気で」
最後に、微笑みを残して膳の部屋を出て
客室の兄様の部屋に向かった。
「兄様…そろそろ、出発しますよ。」
扉が開き
「じゃ、行きますか…火魔族国へ」
「はい、兄様」
二人で馬車に乗り込み、火魔族国へ向かった。
休憩を入れながら、舞踏会に参加される貴族の方々の名前を覚え直したりしていた。
不意に腰に手が回っていることに気がついた。
兄様の方を見て
「に、兄様!?いったいどうされたのですか?」
「うん、亮って呼んでくれないから 寂しいなぁって思っただけだよ。」
私は、内心とても慌ててた。
兄様は、私の左側に座っているが…
私の右腰には、昨夜の忍びから預かっている短剣が入っている。それが見つかるときっと兄様は
昨夜の事を知ってしまう。それは、回避しないと…
兄様に、これ以上心配事やご迷惑をかけたくない。
「分かった、2人だけの時だけの約束だもんね」
亮は嬉しそうに
「そうだよ!あのときの約束!」
微笑みながら
「亮、ありがとう。」
何となく、お礼を言ってみた。
「? どういたしまして?」
ふふふ♪
楽しい時間は過ぎ…
15時少し過ぎに火魔族国についた。
門前には兵士が両端に1列で並んで、出迎えてくれていた。その間を馬車で通り城内で、馬車から兄様が先に降り次に私が降りようとしたら…
比留間王子が手を差し出していた。
私は
「ありがとうございます。」
と言って、比留間王子の手をとって降りた。
「ようこそ、我火魔族国へ。部屋をご案内致しますのでついてきてください。」
比留間王子のあとについて歩きだすと後ろで…
「お疲れ様でした。お付き添いの方々は、これ以上先に入ることは出来ません。自国へお戻り下さい」
私は、比留間王子に兄様も一緒にこの城に泊めてもらえないか聞いてみた。
「例え神子姫の兄様だとしても、通すことは出来ません。ご了承願います。」
そこまではっきりと言われると、わがままになってしまうので 兄様の方へ行き耳元で…
「兄様、従いましょう。彼らは、何かを企んでいると思うの。何かあったときは、呼ぶから私の部屋にある瞬間移動魔法で助けに来て。」
「分かった。必ず何かあったら呼べ。」
「えぇ。必ず。」
「皆さん、自国で待っててください。
帰るときは、呼びますのでそれまで疲れを癒しておいてください。」
侍女長が
「はい。お嬢様、お気を付けて。」
そう言って、移動魔法で帰っていった。
そのあと、比留間王子に部屋に案内され
舞踏会が始まるまでに準備をした。
一人で準備するのは久しぶりだなぁ♪
今日は、赤を下地にしたドレスね。
契約も舞踏会も上手くいくと良いんだけどね。
支度が終わり、紅茶を飲んでくつろいでいると
ノック音が聞こえた。
誰かしら?
時計を見ると、17時だった。
「はい。どなた様ですか?」
「比留間です。お迎えに来ました。入っても良いですか?」
「はい。どうぞ、お入り下さい」
比留間王子が入ってた。
赤を下地とし
両肩の所に王子だと言うしるしの金の紋章が入っている、正装服を着ていた。
美形で冷たい印象を持つけど…
この正装姿は、格好いい♪
頭の中で、膳王子をおもいだし比べてみた。
王子ってギャップがあるからなぁ~
比留間王子は、どんなギャップがあるのかしら♪
「神子姫、そのドレスは今日のために?」
「はい、今日の舞踏会のために買いました。」
「そうですか、とてもお似合いです。」
「ありがとうございます。比留間王子も素敵ですよ。」
「ありがとうございます。それでは、ホールへ参りましょう。」
比留間王子のエスコートでホールまで行くことにした。
ついたところは、ホールではなくどこかの寝室…
多分、比留間王子の寝室だと思う。
部屋に入れられた。
比留間王子の方を向き、冷たく話した。
「何故、この部屋に?ここは、比留間王子の寝室ではないのですか?」
冷たい微笑みで
「えぇ、ここは俺の部屋だ。察しが良いな、神子姫?いつから気づいていた?」
馬鹿にするかのように微笑んで
「招待状が来た時点で、おかしいと思いました。
そして、ここに来たときに予想が確信に変わりました。付き添いは帰さないのがルールです。それなのに貴方は帰しました。それに他の貴族の方々が見当たらなかったので、何かを企んでると分かりました。」
「ほぉ~。さすが全属全集民国の姫君だ。
ご名答♪かしこい、姫君ならもう察しがついていると思うが。」
「さぁ?何の事でしょうか?私には、思い当たる事がありませんので…。」
「とぼけるつもりですか?神子姫は、四神獣を扱えると聞きましたが?」
「えぇ、確かに扱えますが?それが何か?」
「俺と、取引しないか?」
「取引ですか?」
「そうだ。神子姫は俺と婚約しろ!
婚約するなら、お前の望みを叶えてやる。
俺なら、叶えることができる。
どうだ。良い取引だろう?」
再び馬鹿にするかのように微笑んで
「貴方じゃ、私の婚約者にはなれない。いえ、候補にもなれないわ。四神獣が拒否するもの、貴方は本音で話していない。」
比留間王子は驚いて私の顔をみた
「どう言うことだ!?婚約には、関係無いはずじゃ…
お前と婚約すれば、この国は安定するのに…
俺では、無理だと…何でだ?俺の何が足りない?」
「教えて上げましょうか?」
「…あぁ、教えてくれ!!」
「確かに貴方は、地位や名誉・家柄・顔 等は最高よ。
まぁ、私にとってどうでも良いことばっかだけどね。だけど、貴方の本音では無いはずよ。
少なくても、貴方は四神獣が目当てではないわ。
明日の昼間で待ってあげる、自力で答えを出しなさい。」
そう言って部屋に戻った。
ヒントあげすぎたかしら?
本当に望むものを見つけ出さないと、力になって上げられない。
夜になり、食事をしに行くと比留間王子が
さっぱりした顔で座っていた。
解決したみたいね。
そっと向の席に座り
「比留間王子、その顔は分かったみたいね。」
始めてみた、明るく優しい微笑みを。
「あぁ、俺の本当の望みが分かった。神子姫ありがとうございます。そして騙していて申し訳ありません。」
「良いのよ。悩みが解決できたなら…22時に比留間王子の部屋に行きますからその時に教えて下さいね。」
「はい、分かりました。」
そう言って夕食を食べ終わり、部屋に戻って儀式の支度をした。
約束の時間になり、比留間王子の部屋に行った。
「比留間王子、神子です。入ってもよろしいですか?」
「はい、どうぞ。お入り下さい。」
部屋に入ると、エスコートしてソファ-まで連れていってくれた。そして紅茶をだしてくれた。
「神子姫、俺が望むものは国の平和です。」
「答えが出せてよかったね。」
「はい!そのために国と国の同盟を結びましょう」
うん。望む結果になってきた♪
「分かりました。その方が両国にとっても、良いことですので…。」
私は契約書を出した。
「この条件をのんでくれますか?飲んでくださるなら、サインをお願いいたします。」
比留間王子は、条件を読みサインをしてくれた。
「神子姫、俺は神子姫の優しさや頭のよさ・鋭さ・心の広さに惚れました。俺を婚約者にしてください。」
驚いた!!こんなにストレートに告白してくるなんて…予想外!!
きっと、顔が赤くなってるよ~。
「今は、婚約候補者にしかなれませんが…それでも良いですか?」
「はい。敵は多ければ多いほど燃えます。」
「それでは、契約の儀式をします。」
1・2回やっているので、呪文を唱えると四神獣達が自ら動いてセットしてくれた。
「比留間王子、私の事を信じて言うことを聞いてくださいね。」
「分かった。」
「薔薇の蝋燭に頭を向けて仰向けで寝てください。そして目を閉じてください。」
比留間王子は、目を閉じた。
五角形の星形を描きキスをしていったい。
額⇒鼻先⇒頬⇒唇⇒舌⇒胸⇒お腹⇒精器
前回よりも、多くの場所に陣を描いた。
舌に陣を描くときに、比留間王子から甘い声が…
「う~ん、はぁ~。」
精器に描くときも
「あっ――っっっつ…はぁ―――。」
私は気にせず続けた。
「比留間王子、私を抱いて。」
比留間王子は、驚いて起き上がった。
「なっ、何でだ?」
「これも儀式の1つよ。それとも自分でやろうか?女の子に恥ずかしい思いをさせるき?」
真っ赤な顔で
「わ、分かった。お、俺が抱くよ。」
比留間王子と位置を交代して全ての浴衣を、ベッドの上に移動させた。
「いくよ。」
そう言うと、ぎこちない動きで私の中に指を入れてきた。
「うっうん。はぁ~ん。」
少しずつ動きが速くなり、蜜も溢れだしてきた。
「神子姫…の中熱い。蜜も溢れだしてきてるよ」
「ふぅ~あっ。お願い…もう比留間王子のものを…私の中に、いれて…。」
上目使いで頼んだ。
「分かった…。」
そう言うと
割れ目に比留間王子のものが当たった。
「いくよ。」
恐る恐る、ゆっくりと中に入ってきた。
「いっ…。」
「ご、ごめん。痛かった?」
「ううん。大丈夫、もっと奥に入れて。」
「分かった…痛かった言って。」
「うん。」
一番奥に入った。
「きつい…もう少し力抜いて。」
「うっ…大きい。少し動いて。」
「分かった…。」
私の中をぐるぐる回る度に、声が甘くなっていった
「もっと奥について!!もっと感じたい。」
「はぁっわかってるよ…。」
一番奥をついた瞬間
「もう、イッちゃう…。」
「一緒にいこう。」
さらに、奥をついた。
「ああ~――――――」
「くっ―――――――」
「熱い…私の中に入ってきた…。」
「くっ…なんだ?この胸の熱さは。」
「それは、儀式が成功した印よ…。」
疲れはてて寝てしまった。
それから先は、暗闇の世界に入った。
「異能力」や「お嬢様は天才魔法士!?」
「現世と過去」も配信していますので、是非読んでみてください。
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