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忍びと契約!?
少し早起きして朝食を摂ったあと部屋に戻り、ドレスの着替を侍女達に手伝ってもらいながら参加者の再確認をしていた。
おっとり系女子の人が、膳王子の側近の1人娘さんの恵梨香さんで………………………。
約50人程度か~よし♪覚えた♪
後は、兄さんをどうするかよね?
付いてこないで欲しいけど…エスコートしてくれる人を最低でも連れていかないと、身分が低い人だと思われるのは嫌だから…やっぱり付いてきてもらおう。
準備が出来たのは12時過ぎ
兄さんの部屋に行った。
「兄さん。神子です 入っても良い?」
「あぁ、鍵は開いてる入っておいで。」
部屋に入ると、今日の舞踏会の参加者の資料が積まれていた。
「兄さん、お願いがあるの。」
「舞踏会に付いてきて欲しいんだろ?」
「さすが、兄さん!私をエスコートしてくれる?」
「もちろんだ。」
「ありがとう!!」
「神子からの許可が降りたところで、着替えるから広間で待っててくれ。」
「それは良いけど…昼ご飯はどうするの?」
「馬車の中で食べれるように、仕度してある。」
苦笑いしながら
「準備が速いのね。」
「それは、神子の為だからな。」
「ありがとう、亮。」
兄さんは赤面をしながら
「…着替えるから、出てくれる?」
「あっ…ごめんなさい。また後で…。」
そう言って兄さんの部屋を後にした。
念のために、替えのドレスを持って行っとこう♪
早く着いたら街をお散歩したいなぁ♪
広間に着いたらすでに、兄さんが外出用の清掃着を着て待っていた。
どうして?
私より先に着いてるの?
兄さんは、魔法が使えないんじゃないの?
私の心を読んだみたいに
「移動魔法や瞬間魔法とかは使えるよ。
だけどね、他の魔法はコントロール出来なくて暴走してしまうから使ってないだけだよ。」
そう兄さんが答えてくれた
「……そうだったんだ…。」
「さぁ、馬車に乗って行くよ。」
「うん…。」
返事を返して、兄さんのエスコートで馬車に乗った
昼食をとりながら、外の景色を観ていたらあっという間に表膳属国に着いた。
門前には、膳王子立っていた。
兄さんのエスコートで馬車から降り、膳王子の元へ歩いていった。
「ようこそ、お出でくださいました。
今宵は、楽しんでください。」
初めて来たときと同じ言葉だったが、眼だけは優しい色をしていた。
「こちらこそ、お招きに預かり光栄です。
連れで、お兄さんをお連れしたのですが…よろしかったですか?ご迷惑なら帰ってもらいますが?」
帰れなど、言わないことを知ってて聞いてみた。
「いいえ、構いません。お部屋もたくさん有りますから、お気に為さらず。」
「そうですか。ありがとうございます。」
兄さんは、あくまでも私の付き添いとしての行動をとっている。
「さぁ、お二人ともこちらへ。部屋を案内致します。淑女の方々は南棟の方で、お過ごし頂けるように致しました。
紳士の方々は北棟の方でお過ごしください。」
各自の部屋に案内され、舞踏会の始まる4時前に中央ホールへ着替えて行った。
すでにたくさんの紳士淑女が、集まっていた。
私は、兄さんを見つけて一緒に挨拶回りをしていた
そうすると、膳王子が私のもとに来た。
「今宵のドレスも素敵ですね。貴女にとてもお似合いだ。」
「お褒め頂きありがとうございます。
今日のために新着したものです。」
「そうでしたか。……」
話している途中で曲が流れ出した。
私は、兄さんに合図を出して側から離れてもらった
「神子さん、私と一曲踊って頂けませんか?」
私に断る事は出来ない。
主催者側の王子などに、誘われたら断る事はマナー違反だ。
「えぇ、喜んで。」
ホールの真ん中に行き踊り出した。
そして、本題を切り出した。
「膳、何故 招待状の裏に朱雀の印を押した?」
聞いた瞬間、リズムが狂った膳を助けながら聞き返した。
「王子の印だけでなく、朱雀印も押した理由は?」
「…王子としてだけでなく、貴女の婚約者候補として招待したかったから…」
溜め息をついてから
「朱雀印を押さなくても、膳が自分の名前を最後に書いたら婚約者候補として招待したことにもなるのに…。それに…あの印のことは誰も知らないんだからばれると、膳と会う機会が減るけど。」
膳は慌て
「それは困る。これからは使わないようにする。」
「約束ね。」
気付けば、膳王子と3曲も踊っていた。
そして、休憩するために端によろうと歩いていると
いきなり電気が消えた
「膳、これは演出?」
「いや、違う。何かトラブルが起きたのか。」
硝子の割れる音がした直後、人が倒れる音と悲鳴が上がった。
「膳、招待客の混乱を抑えて!!」
「分かった。だが、貴女を1人には出来ない。」
膳を安心させるように
「私は大丈夫だから。他の招待客が下手に魔法を使わないように、抑えてね。」
そう言って、膳のもとを離れ
侵入者の確認をとった。
結構強い魔法士と普通の魔法士、合計10人程度ね
だけどこの動き、忍びみたい。
この暗闇を使って彼らを呼び出そうかな?
目的を知りたいからしばらく様子見をして、招待客の方々に手を出したら捕まえよう。
しばらく様子見をしていたが、侵入者は誰かを探してるような動きをしていた。
誰を探してる?
兄さんは、何処に?
兄さんが見つからない!!侵入者に捕まってる?
電気がついた。
兄さんを見つけた。
電気ケーブルを見に 行ってたみたい。
侵入者は、光がついたのにまだ探し続けてる。
侵入者の1人の首筋が見えた。
そこには、手裏剣のマークが入ってる。
このマークはまさか…
忍び国の国旗!?
何故、忍び国の方々が?
リーダーらしき大柄の男性と眼があった。
その人は、仲間に合図を送りこっちへ来た。
狙いは、私!?
それなら馬車の時を狙えば良いはず…。
何故、こんなに大勢の人が居るなかで狙うの?
とにかく、こんなところで彼らに絡まれてるのを見られると後々厄介なことになる。
忍び国の者なら知らない人は居ない。
閃光メッセ-ジを放った。
それを見たリーダー各の男性は仲間と一緒に外に出た。
やっぱり、忍び国の者達か。
膳に言って、舞踏会を抜けさせてもらった。
そして、閃光メッセージで指定した湖に来た。
「出てきなさい。誰も連れて来てないんだから。」
そう言うと手裏剣が飛んできた。
それを素手で取り、忍の方々の目の前に投げ込んだ
降参したのか、10人ほど出てきた。
「なんのまねですか?手裏剣を投げるなんて」
リーダー各の男性が
「試して見ただけです。貴女がどれ程の者かを」
ここに長居をするつもりは無いので、本題に入った。
「何故、私を探していたのですか?」
「3国の戦に駆り出されていた、仲間から全属全集民国の姫君は忍びの世界でもやっていけるほど強く・気配を殺す事が出来る・人を殺すのもい問わないとね…。」
「私は、3国戦では人を殺していませんよ。」
「その前がら、貴女は戦に出ていたのを私は視ていたので知ってます」
「あの尊敬の眼差しは、貴方だったのですか?」
「はい。だから、貴女に忍び国に来ていただきたくて探していました。」
「そうでしたか。所で何故、舞踏会の最中に?」
「貴女の気配を辿っていくと、舞踏会に参加している人の中に居ると分かったので手荒な真似をしました。」
「私が閃光メッセージを放つとは限らない、それにその事を知っているとも限らないのにどうやって見つけるつもりだったのですか?」
「四神獣を使うことや、魔力が減らない事を知っていますから。そのどちらかで見極めようとしていました。」
「分かりました。今日を抜いて3日後、忍び国の広間に私1人で行きます。その間自国に戻り、鍛えといてください。戦ってみて、興味を沸いたならそちらに時々行きましょう。」
「分かりました。契約に、貴女の腰に隠してるナイフと私の愛用ナイフを交換し3日後来られたら…返却致しましょう。」
「分かりました。」
私は腰からナイフを取り出しリーダー各の男性に渡し、リーダー各の男性も愛用のナイフを私に渡した
「確かに、預かりました。さらば。」
そう言って立ち去った。
忍びの者達にとってナイフは
自分の名前や性格がはっきりと分かるもの。
それを渡すってことは、正体や居場所を教えるのと同じこと。
とにかく部屋に戻り、お風呂でくつろいだ。
「異能力」や「お嬢様は天才魔法士!?」
「現世と過去」も配信していますので、是非読んでみてください。
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