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舞踏会前日
朝から 女王様・国王様 呼び出されていた。
「神子、貴女に決定権が有ります。どうするかは自分で決めなさい。」
「分かりました。」
5分ほど前のこと
私は、お父様・お母様の呼び出しで2人の部屋に行った。
そうすると、机の上に4通の手紙が置かれていた。
お母様達の手紙だと思っていたけど、その手紙は
私宛だった。
送り主は
『光龍王子・比留間王子・水凰王子・膳王子』の4人からの招待状!!
その内容は
『舞踏会を開くので是非参加して欲しい』と言う内容文だった。
膳王子の手紙の裏には、朱雀の印が押されていた。
その意味は、婚約者候補としてのお誘い。
断る事ができないって事を意味する。
その横に、自国の印も押されていた。
結局は、断る事が不可能にされた。
その他の王子も自国の印を押していた。
それを見ていない、お母様はさっきの話に戻り
「神子、貴女に決定権が有ります。どうするかは自分で決めなさい。」
私は、断る事の不可能な招待状を見て
気づかれないように溜め息をついた。
何故こんなに王子に目をつけられたのかは、分かっているが…そんなことぐらいで、こんな目に遭うか?少し見せ物を出しただけだと言うのに。
「お母様、この4通の手紙に書かれている舞踏会に参加します。ドレスの調達をしたいのですが…」
「好きなものを取り寄せなさい。4着以上選らんで
靴も選ぶのよ。」
「はい、お母様。」
お父様は、心配そうな顔をしていたが
「もし同盟が組めるのであれば、頼むぞ」
「はい、分かりました。」
仕立て屋の所へ馬車で移動した。
どのドレスも素敵だったがその中でも一番気に入ったドレス5着を仕立ててもらった。
1つ目は
ピンクの背中が開いたドレス
2つ目は
赤色を下地にし華やかさがでるドレス
3つ目は
水色を下地にし上品な感じのドレス
4つ目は
黄色を下地にし淑女ぽい感じのドレス
5つ目は
体のラインがはっきり分かるドレスで胸元が少し開いているセクシー系ドレス
この5点を仕立ててもらった。
靴もそれに合うように選び
ネックレスは、ドレスの下地と同じものにした。
ピンクダイヤにルビー・サファイヤ・トパーズそれに、オパール
一式揃え参加される貴族の顔と名前を覚えていくことに専念した。
少し気になって、各国の王子建ちに婚約者候補は居るのかを調べてみた。
10歳くらいに婚約者候補や許嫁が居るはず……。
そう思い調べてみると、許嫁も居ないそれよりも婚約候補者やお見合いもしていないらしい……。
今どき珍しい事だ。
私でさえ…5歳のときにお見合いをしている。
好みではないので断ったけど…魔力の無い普通の貴族だったし…。
そのな事はどうでもよくて!!
舞踏会以外に何が起こる気がする…。
その方が同盟契約も組めるから、楽だけどね。
明日は、膳王子の所の舞踏会
だから、一番始めに買った背中が開いているドレスとピンクダイヤのセットか…
昼過ぎに着いて向こうで着替えよう♪
この時、明日の舞踏会で起こる争いのことを知るよしもなかった…。
「異能力」や「お嬢様は天才魔法士!?」
「現世と過去」も配信していますので、是非読んでみてください。
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