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神子としての初陣!?
移動魔法で光国へ行った。
時刻は夜の21時、光国の城内は緊迫感に包まれていた。その中で一人の若い者は、全くの緊迫感がなく噴水の前に立ち門の方を見ていた。
いきなり城内の庭のその若者が見ている当りに、魔方陣が浮かび上がり光を増してそこから人が出てきた。
ふぅ~やっと光国の城内に着いた、テレポート魔法を使えば一瞬だったのに…まぁ、しようがないか。
目の前に立っている人が、光龍王子か。
約束は守るタイプでしかもこれまた美男子。
魔力も結構あるし、防衛壁も使える 人かな。
早く決着がつくかなぁ…作戦が上手くいきそう♪
魔方陣から出て、王子の前まで行った。
「ようこそおいでくださいました。この度の、戦の手助けの件引き受けて頂きありがとうございます。
私は、光国 第1王子 光龍 と申します。
今宵は、お疲れでしょうからお部屋にご案内致します。」
「私は、全属全集民国 第2姫君 神子 と申します。
作戦は手紙でお知らせした通りです。
私以外の者達だけを部屋に案内してください。
これから、下調べに行きますのでお構い無く。」
光龍王子は、侍女を呼んで案内させた。
それを見てから光龍王子は、私の方を向き
「少しお話があるので、付いてきてくださいますか?その後に少し手合わせをお願いします。」
「分かりました。さぞかし女性の私が来たことが不安ならば、その不安を消し去って見せましょう。」
私の微笑みを光龍王子は、困った顔で返した。
「顔に出やすいですか?」
「いいえ、ただ皆思うことは一緒だと思ったからです。」
「そうですか…。さぁ、行きましょう。」
そう言って歩き出した。
他の扉とは違う模様をしている部屋に付き中に入った。
ここは、光龍王子のお部屋?
何故って結界を張った!?この結果は、防音防止結界
と侵入を負かにする魔法!?
何を話すつもり…。
「神子姫、一人で敵陣地に乗り込むつもりですか?
さすがに危険だと思います。責めて誰かお供をお連れください。!」
「一人で十分です。それより、防音防止結界を張ったのですか?」
「神子姫が一人で行くと聞かない場合、荒行時をすることになります。私の言うことをお聞きください。私も姫を傷つけることはしたくないのです。」
言うことを聞かないと、攻撃すると……。
この人、私が魔力を見せてないだけで弱いと決めつけたか。面白い。何処までやれるか試してみるか。
「光龍王子がどんなけ脅しても、考えは変わりません。どうか、結界を解いてください。」
光龍王子は、悲しそうな顔をした後
「そうですか…しようがない、少し痛いですが我慢してください直ぐに終わります。」
そう言って光龍王子は、普通の魔法士が喰らったら気絶する程度の雷を発動させた。
そう来ると思った。
防御魔法を張り光龍王子の魔法を受け止めた。
「この程度ですか?手合わせにも成りませんよ。」
ニコッと微笑んだが目が笑っていない。
光龍王子を睨み付けたまま
「私が 魔力を見せなかっただけで、自分より弱いと決めつけてはいけませんよ。返り討ちにされるだけですからね。」
光龍王子は、再度雷の威力を最大限まで上げた。
「これでは、どうですか?喰らえば死にますよ。」
「やってみればよろしいでしょう。何度やっても、魔力を上げても無駄ですけどね。」
本当に懲りない人、勝てっこない勝負を吹っ掛けるなんて…
雷が防御魔法に当り今度は吸収させた。
そのことにより、防御壁は雷を纏い触れれば感電死するぐらいの強さだ。
光龍王子は、顔を真っ青にして膝を付いていた。
「…そんな、ことが、あるものか…。」
「光龍王子、戦前に魔力の使いすぎです。大人しくしてください。回復魔法を発動させますから」
本当に世話が焼ける。
これで、一国の第1王子なんて…よく国民は黙っているね。
光龍王子に回復魔法を発動させ、魔力が回復したのを視て
「それでは、敵情視察に行ってきます。
明日の朝には両国の兵は退却しているでしょう。
それまで、大人しく城内にいてください。」
結界が張られている中何もないかのように、扉を開けて火国にテレポートした。
やっぱりこの方が楽だよね。
ここが、火国か…。そしてあの広い敷地を持っているのが城かな。
さぁてとトップを潰しに行くか。
城に向かって歩き出した。
そして門前にいる門番に
「比留間王子にお目通りをお願いします。」
「面会の話は来ていない。」
「全属全集民国の使者です。その事をお伝えください。」
国名を聞いた瞬間門番の2人かま青ざめていった
そして一人が、私の伝言を伝えに行った。
それから5分後
その門番は若い男性を連れてきた。
「 貴女が全属全集民国の 使者ですか。私は、火魔族国 第1王子の 比留間 です。面会室に連れていきます。ついてきてください。」
鋭く私が経んな動きをしたら、殺すいきおいて睨まれた。
居心地の悪い中面会室に着いた。
ソファーに座るように促され座ると侍女が紅茶を運んできた。
侍女が出ていくと、比留間王子は一口紅茶を飲んで
「それで、全属全集民国の 姫君が何故私に会いに来られたのですか?」
「やっぱりばれていましたか。」
「当たり前です。いきなりテレポート魔法が感じられたのです。それを使えるのは、各国の王族だけそれを使ってこられたのですから…。」
「あの時にやっぱり、気づかれていましたか。」
さっきよりも鋭い眼差しで、今度は答えてもらう
って顔を比留間王子はしていた。
そんな、目付きしなくても今度ははぐらかすつもりは無いけどなぁ…。
「何故来られたのですか?」
「簡単な事です。
私と勝負をしてください。
私が比留間王子に勝てたら、光国への侵略を中止し兵を撤退させてください。」
「ほぉ~。それで貴女が負けたら?」
試すような目で見てきた
「比留間王子の願いを1つだけ聞きます。」
「私の願いをですか。分かりましたその勝負、受けましょう。」
「ありがとうございます。」
「では道場に行くので着いてきてください。」
「分かりました。」
道場に行く最中に、自分の名前を名乗っていないことに気がついた。
まぁ、いっか道場で自己紹介すれば。
早めに終わらさないと水国に行くのが遅れるとさらに厄介なことになるな。
道場に着き服装をドレスに戻した。
「勝負をする前に、お互いに名乗り直しましょう」
誓約の儀式か…用心深いね♪まぁ破るつもりは元から無いから別に良いけどね。
「私は、火魔族国 第1王子 比留間と申します。」
「私は、全属全集民国 第2姫君 神子と申します。
私は、比留間王子に勝負を申し込みます。」
「この勝負受けて立ちます。」
「私が比留間王子との勝負に勝てば、光国への侵略と兵を撤退させてもらいます。私が負ければ、比留間王子の願いを1つだけ叶えます。」
「条件を呑みます。」
最後にお互いの血を少しだし合わせた。
これで誓約が完了した。
約束を破れば、その国を滅ぼす事になる恐ろしい誓約を唱えたことになる。
「さぁ~誓約が終わったので、早く始めましょうか姫君だからといえ手加減は致しません。」
「えぇ。その方が後からいちゃもんをつけられなくてこちらとしても、願ったり叶ったりです。」
審判役の兵がルール説明を話し出した。
「1つ目 相手が死なない程度の攻撃をすること
2つ目 正々堂々戦うこと
3つ目 私の合図で始め私の合図で止めること
この3つのルールを守ってくださればどんな攻撃をしてもいいです。
では、始め」
比留間王子はどんな攻撃を仕掛けてくるかな?
長くなるも困るから私から仕掛けようっと♪
水魔法で水玉をつくり投げた。
それを比留間王子は、受け止め
「こんなものですか?神子姫。」
「いいえ、仕掛けてこないから軽く投げただけですよ♪」
「それは、安心しました。この程度で勝負を申し込んだのかと、思いましたよ。」
「それでは、私の普通ぐらいの魔法を発動させますね♪今度は、防御しないと怪我をしますよ。」
水の精を呼び出し水流をぶつけた。
それは、氷となり 比留間王子が張った防御壁を氷つかせた。
追撃に、炎の精を呼び出し 比留間王子にぶつけた。
様子を見ていると、火玉を飛ばしてきた。
安易な攻撃だね。この程度で承諾したわけでは無いよね。
「比留間王子、そろそろ終わりしましょうよ。」
「そうだな、魔力を減らそうとしても全くの減っていないみたいだしな。お互いの得意魔法で終わらせる。」
「良いですね♪やっと本気が見れます。」
比留間王子は、炎の領域を作り出し私を囲った。
上から流星群が降ってきた。
それを防御しながら、鳳凰を呼び比留間王子を襲った。
全身に火傷をおって、魔力もごくわずか…。
私の回りを囲っていた炎も消え、流星群も消えていた。
「そこまで。勝者神子姫!!」
比留間王子の所へ行き
回復治癒魔法を発動させ、道場も再生させた。
「比留間王子。」
「わかってる、光国の侵略と兵の撤退を命じに行く
神子姫、治癒魔法をありがとうございます」
そう言って比留間王子は、テレポートをした。
私も続いて、水国にテレポートした。
水国は、すんなりと城内に入れてくれた。
何を企んでいるのかな?
火国にスパイでも送り込んでいたか?
その方が、話が早いけど…。
案内されたところは
水凰王子の部屋だった。
何故自室?
「神子姫、お初にお目にかかります。
私は、水港国 第1王子 水凰 と申します。」
「こちらこそ、お初にお目にかかります。
ご存じでしょうが、全属全集民国 第2 姫君 神子
と申します。」
「火国の王子とも勝負なされたようで…
私とも勝負願います。」
「えぇ。私が勝ったら光国への侵略・進行・兵の撤退を命じてください。」
若いのに
にたっと水凰王子は笑った
「分かりました。神子姫が負けましたら、願いを1つ叶えていただきたい。」
「分かりました。」
「それでは、城付近にある森で戦いましょう。」
「分かりました。逃げないでくださいね。」
そう言って移動魔法で森へ移動した。
着いた瞬間に攻撃された。
そんなもんだと思ってたけど、本当にやって来るとはね…。
こう言う相手は時間稼ぎが上手だから、初回から来てもらうか…。
青龍と水龍を呼び出し水凰王子を見つけ殺さない程度で連れてくるように命じた。
3分後
青龍が見つけ出し、加えて連れてきた。
しかも、結構瀕死で…。
「水凰王子、勝負は私の勝ちです。」
そう言って回復魔法をかけた。
「分かってる。光国への侵略・進行・兵の撤退を命じに行ってくる。」
貝吹を終わって直ぐにテレポート魔法で、命令しに行った。
両国の兵が撤退したのを見届けたのは
朝4時の事であった。
光国に戻り、光龍王子に告げ
2時間だけ寝ることにした。
6時に連れてきた魔法士を連れて
全属全集民国へ帰った。
その足で、国王様・女王様に 無事両国を撤退させることに成功した事を告げに行った。
「そうか、よくやった。今日はゆっくり休め」
「分かりました。」
「神子、貴女は立派な次期女王よ♪」
何を言われたか理解が出来なかった。
「………どう言う事ですか?」
「今回の戦、神子を次期女王候補にするかの試練だったのだ。それに合格した。」
「そうですか。私は、これで失礼します。」
部屋に戻り、よほど疲れていたのかベッドでおふろも入らず爆睡していた。
「異能力」や「お嬢様は天才魔法士!?」
「現世と過去」も配信していますので、是非読んでみてください。
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