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異能力者 作者:神子

本編

12/35

王子と神子

兄さんは予定より早く視察に行ったらしく、部屋には居なかった。

私は早起きをして予定通り魔法士の訓練の様子見に、道場に向かった。
そこには膳王子が他の国の魔法士と一緒に訓練をしていた。他の国では、絶対に王族と兵士が一緒に訓練をすることはない。

へぇ~珍しい!!一緒に訓練をしてるんだ。
ぼ~とするのも飽きるし、私も混ざりたいな。
うん!混ざろう♪

入ろうと決意したときに、膳王子が私に気付いて移動魔法で移動してきた。

歩いてこれば良いのに…。
不要なことは言わないようにしないとね。

「神子さんどうして、こちらに?」
心底不思議そうに聞いてきた。
隠すことなく、素直に答えた。
「視察ですよ。どれくらいの強さなのか・どんな訓練をしているのか、を視に来たのです」
驚いた顔をしたが、直ぐに理解したのか普通の顔に戻った。
「そうでしたか。所で、亮様は今日はご一緒では無いのですか?」
「えぇ、兄さんは朝早くに街の視察に行かれたようです。国の話はこれで終わりにして良いですか?」

さすがにこれ以上余計な事を聞かれたくないから、話を切ることにした。

「分かった。これ以上は聞かない」
「少しお願いがあるの、聞いてくれる?」
ねだるように言った。
膳は、頬を赤くしたが直ぐに立ち直り
「願い事とは何?」
少し微笑んで
「私も、訓練に参加しても良い?体が鈍ってきたから、肩慣らし程度にはなるかなぁって思って」
挑発的に言ったのが良かったのか、膳が直ぐに許可を出してくれた。回りにイラつきのオーラが見えてることをあえて言わなかった。変に煽って、国が1つ潰れました!!では意味がないからだ。

「分かりました。その代わり、私と1戦交えて貰えませんか?大丈夫ですよ。なんか有りましたらこちらで傷も魔力も回復させますから。」
少し本音を混ぜて言った。
「そんな…膳王子と 戦う何で光栄ですが、負けるのを観られたくないので…。」
言葉を遮られた
「大丈夫ですよ。この者たちは、神子が負けても国外へ流すことは無いのでご安心を。」
ニコニコと笑う膳王子に最後の爆弾を投下した

微笑みながら
「ふふふ♪私が負けるのではなく、膳王子が負けるのですよ♪私に勝てる者なんて1・2人ぐらいですよ
まぁ。お手柔らかにお願いしますね。」

今の言葉で、道場にいた魔法士が膳王子が一斉に固まっていた。その中で一番早く抜け出したのは、やっぱり膳王子だった。

笑みが引きつりながら
「では、俺の本気を見せてやる。 後悔するなよ。」
そう言うと、魔法士達に防御魔法を張るように命じて私を中央に案内した。

そして、誰かが「始め!!」って合図をくれたので
私は様子見をしていた。
暫く経ったが膳は中々仕掛けてこない。

何時になったら仕掛けてくるのかなぁ?
私から仕掛けるのは嫌なんだけどなぁ…。
しょうがない仕掛けるか。

火属性魔法を放った。
膳は、水属性魔法で消した。続けて風魔法の鎌鼬カマイタチ攻撃してきた。
防御魔法で受け流した。
あまいね。こんなもの通用しないよ。
「膳、そろそろお遊びはおしまいにしましょうよ
これでは戦ってる意味がないじゃない」
「そうだな。そろそろ始めるか。」
膳は、膳属国の秘伝魔法を唱えた
「やっと、本気でやってくれるのね♪」
「神子、3択しかないぞ。
同じ力で分散させるか・それ以上の魔力を当てるか
・受け止めるか。さぁどれにする?」

どれを選ぶにしろ、この空間に結界と防御魔法を張り巡らした。この国の半分以上が消えることは回避できたし、後はここにいる魔法士達に防御壁を掛けて…これでよし♪

「膳が選んで。私はどれでも良いから決めれない」
「それじゃ、この魔法以上の魔法で消してもらおうか。」
「分かった。準備は終わってるから好きなときに放って。」
「じゃいくぞ。」
膳が放って中間ぐらいに、魔力玉が来たのを見て
光魔法玉を投げた。膳の玉は半径30メートルそれに比べて私が放ったのは半径5メートルの玉。
回りは唖然として、防御魔法が溶けかかってた。

そしてぶつかった瞬間
膳の魔法玉を食べるようにして大きくなった。
そのまま、魔力がつきかけている膳に向かって進んでいく。
勿論このままほっておくほど無神経出はないので、
膳の前に立ち膳を中心に陣を発動させた。
その陣は、膳を囲み防御壁となった。

そして間近に迫った魔法玉を消すには、受け止めるしかない。
魔法玉に触れた。
手のひらから、体内へ魔力が戻っていった。

「ふぅ~間に合った。膳、大丈夫な分けないか…」
膝を着いたまま
「助かった。ありがとう。」
立とうとする膳を止めて、全ての魔法を消した。
「膳、さすが1国の国の王子ね。さすがにきつかった。」
「結局は、負けたんだ。慰めは不要だ。」
また立とうとするのを止めて
「そこに横になって。」
不思議そうに
「なぜだ?」
「魔力回復と治癒魔法を使いますから。」
そう言うと、膳は寝転がった
私は、呪文を唱え
膳の体力・魔力・生命力が回復していくのが私には、視えた。普通の場合は、目に魔力を集めることで見えるものだが私の場合は常に視える。

「膳、終わったよ。」
「あぁ。ありがとう。神子、お前も…」
言葉を遮った
「私は全然減っていないから、気にしないで。」
「そんなわけないだろう!!強がるな!!」
「はぁ。強がってない。それじゃ視てみたら良いよ満タンに溜まってるから。」
そう言うと膳は、眼に魔力を集中させた。
「な、何でだ!?何故減っていない!?」
「膳、知らないの?この世界には、常に魔法を使ったら自己治癒して魔力も回復するって言う特殊体質の事。」
「ま、まさか、神子お前は特殊体質なのか!?」
「えぇそうよ♪だから1摘も減っていないでしょ」
「神子、話がある部屋に着いてきてくれ。」
「分かった。それでは、皆さんお邪魔しました。」
そう言って膳のあとに付いていった。

膳の部屋に着いても、話が始まらない。
「膳、話ってなに?」
膳は決心したように、重い口を開けた。
「神子、俺を婚約候補の1人してくれ。
特殊体質の事・四神獣の事・神子の願いを叶えられるように力を尽くす。同盟も結ぶ。
お前の事は、初めて会ったときから興味があったそれに好きだ!。だから婚約候補の1人にしてくれ」

「あの時に言ったよ。膳が良ければ候補者にするって、それまで3日の時間をあげた。
それでも迷うならもう少し待ってあげる。
本当に、良いんだね。
四神獣使いは、体を合わす儀式があるんだよ。」
真剣な眼差しのまま
「それでも、お前の業を全て知っても俺の決意と心は変わらない。」

「そっか…分かった。
『今宵、我がもとに来られよ。
そこに移動魔法用の陣を描いた、それを使い我が部屋に移動せよ。』白い浴衣で水で体を清めてから誰にもばれずに来てください。12時に来てください。
私の指示にしたがって、無理矢理に進めると体が壊れてしまうので気をつけてください。」

「分かった。約束は守る。」
「膳、ごめんね。そしてありがとう。」
「今夜お前に会えるのを楽しみにしている。」

そう言って膳は、公務へ戻っていった。

兄さんは、昼過ぎに戻ってきた。
「兄さん、お帰りなさい。」
「兄さんっの止めない?兄妹じゃ無いんだから」
「他の国では、兄さんって呼ぶ自国に戻ったら
亮って呼ぶってことで。」
「分かった。神子、伝令だ」
「どうしたの?」
「近々戦争が起こる。母上・父上からの手紙が届いた。戦争が増え始めてる、今日中に帰って来るように…だそうだ。今夜20時に国へ帰るぞ。」

どうしよう!?今宵が一番綺麗な月の日なのに…見逃すと次は1ヶ月後。そこまで延ばすと決心が鈍る。

「…………はい。………」
「神子、どうかしたのか?」
心配そうな声ではっとした
「いえ何でもない。」
どうにか取り繕った。

そして20時に成り見送りに来た膳にこっそり、手紙を渡した。
そして
「じゃ、またね。」
挨拶をして馬車に乗った。
兄さんは険しい顔をしていた。
「神子、いつの間に膳王子と仲良くなった。」
「舞踏会の時からよ。」
「また、会いに行くつもりか?」
「今度は、同盟国の王子と姫としてね。」
「同盟国の話も取り付けたのか!?」
「えぇ。膳王子に気に入られたみたいだったから」
「そうか……。」

それっきり、兄さんは黙り込んだ。
家につきお父様とお母様に帰ったことを伝え
部屋に戻った。

お風呂に入り儀式の準備をした
12時ジャスト
部屋の空間ごと夜まで使っていた部屋に繋いだ。
膳が陣から出てきた

「さぁ、時間がないから始めるね。
赤バラに頭を向けて仰向けで寝ておいてね」

「分かった。抜け出すのもやっとだったはずだ、それなのに呪文をかけて魔力は・体力・精神力はそうとう削られているはずだ。何故今夜にした。」

そして呪文をかけ星印を4ヶ所につけながら答えた

「今宵は、満月。満月は光の中で過ごす人々にとって、幸運をもたらすとき…膳属国は光の中の分類…だから今夜を選んだ。絆が深まり契約は5年に1度ですむから…。」

答え終わると目の前に膳の眼が私を見下ろすように視ていた。

「じゃあ、お前を快楽に沈めてやる。覚悟は良いな」
「……えぇ。元からそうしないけないのだから。ここに来たときに、準備は終わってるわ。」
私は、膳によって抱かれた。
説明は、手紙に全て書いておいたから
私は、膳に体を任せた。
キスマークを首筋・胸・太もも と付けられ私の蜜壺からトロリと愛液が垂れた。

「可愛い。こんなにして、期待に早く答えてあげないとね。」
膳の物をゆっくりと中に入れられた。
「う~ん、あっ…キツイ…大きすぎ…破れちゃう」
「大丈夫、破れないから。もう少しで一番奥につくから我慢して。」
「うん。痛いもう少しゆっくりにして。」
「ほらついたよ。暫くはゆっくり動くよ。」
「だめ…痛い…動かないで!!」
「いくよ。暫くしたら、快感になるから安心して」

膳はゆっくり円を描くように動き出した。
暫くすると、快感に変わり始めた。

「あ~う…ん。気持ち良い!!あっ~~イキそう」
甘い声が漏れていた。
「俺ももう少しでイク。それまで我慢して。」
膳は、抜き差しをさらに早くしてきた。

「…も、もう限界……あっ~イク~~~。」
「俺ももう無理だ。一緒にいくぞ。」
「うん。あっ~~~!!!!。」
「うっ………」

更に奥を突かれて私の子宮に熱いものが流れてきた
「あっ熱い!!お腹に…」
疲れきって気を失ってしまった。
1時に起きて印を見ると、朱雀の模様が浮き出ていた。
無事に成功したようだ。

膳が横で寝ているので移動魔法で膳の部屋へ運び
私も自分の部屋に戻って寝た。
「異能力」や「お嬢様は天才魔法士!?」 「現世と過去」も配信していますので、是非読んでみてください。
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