CAコンテナで輸出 県産農産物振興へ県検証 タイ向けモモ7月1日輸送開始
県は青果物の鮮度を保てる大気調整(CA)コンテナを活用した県産農産物の海外輸出を促進する。トップセールスで取引拡大に成功したタイへのモモの試験輸送を1日に開始し、ブドウやナシなど他の果物につなげる。桜田議員の質問に橋本明良観光交流局長が答えた。
CAコンテナは内部温度を調節できる冷凍コンテナの一種で、酸素濃度を下げる。航空便より日数を要する船便でも、劣化を抑えられる利点がある。
1日は県北地方で生産されたモモ50キロを発送する。今後は複数品種をCAコンテナで送り、輸送手法の効果を検証する。8月下旬から9月にかけてタイで人気のあるブドウやナシを同様の手法で送り出す方針だ。
タイへのモモ輸出を巡っては、内堀雅雄知事が先月バンコクを訪れ、現地の百貨店グループや横浜市の輸出業者と20トンを輸出することで合意した。
県は「CAコンテナによる果物のタイへの輸送を成功例とし、野菜など他の農産物やアジア諸国への波及につなげたい」としている。
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