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神子が次期王女候補!?
翌日私と兄さんは侍女長が部屋に来たことで、嫌な予感がした。
侍女長が来たと言うことは、お母様からの命令を実行しに来たと言うこと。
私は兄さんに向かって
「きっと昨日私が魔法を初めて使えた事か、水国の秘伝水龍を発動させたことのいずれかでしょうね」
と苦笑いを浮かべて話した。
「それだけなら神子だけが居るときに百合さんが来るはずだよ。
私は、嫌な予感がする。神子私の予感はね、母上が神子を次期王女候補として表舞台に立たせる気がする。そして私に護衛を命じる気がする。」
私は兄さんの言葉で驚いた。
「何故私を次期王女として表舞台に立たせるのですか?お姉さまも居られるのに…」
「こほん。お二人とも推測はその辺でもうよろしいですか?。」
「失礼しました。では百合さんの要件をお話しください。」
「お二人がお察しのとおりです。私は凜様のご命令で動いています。そして凜様から伝言です。
『神子様・亮様謁見室』にお越しになるよう女王様からの伝言です。」
そう言って部屋から出ていった。
私は兄さんの予感が当たる気がした。
兄さんの方を見上げると、兄さんが苦笑いをしてぼそりと呟いた声が聞こえた。
「やっぱりあの時の一瞬見えた魔力量は見間違えでは無かったってことか。私の事も調べ済みってことか。こればかりは、もう逃げれないか。」
私は驚いた。兄さんの声がいつもより低く、何を考えているか分からない怖い顔をしていた。
「に、兄さんどう言うこと?」
兄さんが私の方へ向いたときは、いつもの優しく頼りになるいつもの兄さんに戻っていた。
「うん、何がだ?」
「さっき『あの時一瞬見えた』
魔力量ってなんの事なの兄さん?」
「『そんなこと私は言ったか?』って誤魔化しても無駄か…神子が産まれたとき一瞬だったが、凄い魔力量の光が見えた。だが神子からは魔法反応が返ってこなかった。私は、神子が自分の意志で魔力を隠したと思ってた。」
聞いたら兄さんといつも通りに、話せなくなる気がした。でも口が勝手に開いてた。
「じゃぁ『逃げられない』ってどういう事?」
「そのままの意味さ。私は無系統魔法は不自由なく使えるが、炎魔法とかは使えない。そのして母上に内緒で忍の学園・剣技学校へ通ってたそれがばれたってことさ。」
「だから兄さんあんなに強かったんだ!!」
「神子、そろそろ謁見室に行こうか。母上もそろそろ仕事が終わった頃だろうから。」
何で兄さんには、わかるのだろう?それも無系統魔法の一種かなぁ。
「うん。行こう。気が重いけど、兄さんと一緒ならどうにか乗り越えられそうだし。」
歩くこと5分が謁見室に着いた。
兄さんがノックしてた。
「亮・神子です。入ってもよろしいでしょうか?」
すぐに返事が帰ってきた。
「鍵は開いてます。お入りなさい。」
「失礼します。」
「失礼しますわ。お母様。」
丁寧挨拶をしてお母様が
「お座りなさい」って言われてから座った。
すかさず兄さんが要件を聞いた。
「神子、魔法が使えたそうね。」
「はい。」
「しかも初めて使った魔法が水龍だなんて、凄い魔力量だわ。亮も神子もさすが、私の子供ね。」
「勿体無いお言葉です。ところで、私たちを呼んだ理由をお聞かせください。」
お母様は不適な笑みを浮かべた。
「亮はもう気づいたと思うけど、神子を次期王女候補にします。神子の護衛を亮。貴方にやってもらいます。よろしいですね。」
私は内心やっぱり、兄さんの予想が当たってしまったと思った。
「しかし、神子はまだ魔法に不馴れです。それにまだ7歳だ、神子には荷が重いと思います。」
「あら。幼きうちを覚えさせろって言うでしょう
それにこれは決定事項よ。反論は聞きません。要件は以上です。戻りなさい、仕事が残ってるのだから邪魔しないで。」
其処まで言われたので自室に戻った。
そして翌日には各国中にしれ渡っていた。
「異能力」や「お嬢様は天才魔法士!?」
「現世と過去」も配信していますので、是非読んでみてください。
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