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過去と本当
私がまだ4歳ぐらいの話です。
兄さんは剣術・剣技・魔法 の3つの学校に通っていました。私は、剣術・魔法 の2つの学校に兄さんと通っていた。全て同じ校内に存在した。
貴族としては、教師を呼ぶのが普通でしたが兄さんと私は主に護身用として習う訳ではなく王族に従えるときに周りを助けるために教え込まれました。
学校では女子校と男子校と別れていて、学校内で兄さんと会うことはほとんどありませんでした。
兄さんは教員からも生徒からも尊敬されていた。
そして、悲劇がおきた。
ちょうど私が5歳のとき兄さんは7歳の秋真っ盛りの10月のことでした。
去年まで年齢が低かったため私は、下級部門で剣術も剣技 際も参加していた。だから兄さんは当たることが無かったし軽く腕試し程度で試合をやっていた
でも今回は兄さんと当たる可能性が有るから本当は出たくなかった。
シリウス王子が話しかけてきた。
「何故アレックスと当たる可能性が有るから出たくないの?」
「兄さんは一回も負けたことがなくて…
それにその時の試合は、卒業がかかっていたからいっさい負けることが許されなかったの。
その卒業の条件は、上級・中級・下級 の3つのクラスに1敗もせずに勝ち抜くこと。
その当時の私は、深夜に家を抜け出して戦に出ていたから兄さんが負けることは分かったから。」
話を戻すね と言ってから話を戻した。
案の定私と兄さんは最終戦であたった。
最終戦の手合わせは、剣術・剣技の両方を使うことが許されていた。
私は、元から剣術を使うつもりは無かったけど兄さんとやりあっているうちに全力でやってみたい!!って思ったの。
その時に隙を突かれて転んだ。
兄さんは一言
「悪い。だけどこれも闘いだ」
そう言って剣を構え直し最後の一撃を喰らわそうとしたとき…
私はとっさに戦で常に発動可能にしていた
炎・氷・雷 の3種類の魔法を解除するのを忘れていたのを間近にいる兄さんに向けて放ってしまった。
衝撃が来なくて恐る恐る目を開けると、兄さんが血を流して倒れていた。
私は、急いで駆け寄り治癒魔法を唱え兄さんを病院に運んでもらった。
それから1ヶ月兄さんは目を覚まさなかった。
毎日兄さんの体を魔法で清め、魔力波をあて体の筋肉を動かし続けた。
夜は自分の過ちを戦で晴らし、それ以外は兄さんに付きっきりで目覚めるのをまった。
時には「 もう目を覚まさないのかも…そうなったらどうしよう…私のせいだ!!私が兄さんの人生を壊したんだ!!」と自分を攻めたてていた。
そして春がきた。
5月のころ兄さんは目を覚ました。
しかし記憶が飛んでいた。
剣技・剣術の試合をしたことを忘れていただけでなくその日の記憶が無くなっていた。
医師は、
軽い混乱ですから暫くしたら思い出しますよ」と言われて兄さんは退院した。
けど私は嫌な予感がして、学校に次の日出向いてみた。学校に行くと誰もが私の事を覚えてなく
「新しい入学生?」
「どの学校に入るの?」
「魔法の所に来ない?」
と聞いてきた。
家に帰り兄さんの所へ行き、脳内に魔法の形跡が無いか調べた。
シリウス王子が
「それって…まさか!!記憶を操作した人物がいるってことかい?」
「そうよ。一部が覚えていないなら分かるけど、その日の事を全て忘れるなんてあり得ないもの。
それなら全ての記憶を覚えていない《記憶障害》になるのよ。おかしいでしょ。」
脳内にに魔力を流すことで、消された記憶を再生してみたら…お父様が写っていたわ。
学校の方もお父様が消したんだと思った。
寝る前にお父様の所に行き問いただすと…
「エクラシア。お前が使った剣術魔法は死者を出す可能性が在るものだと聞いた。
その為記憶を操作した。
お前の記憶も操作したが…消えなかった。」
「お父様!!どうして記憶を消したのですか!?」
「お前らの将来のためだ。」
話を続けようとしたが魔法により追い出された。
その時に誓った。
絶対に兄さんを守る。
自分の身を削っても…害をなすものは抹殺するって
そう決めたの。
以上よ。
「…まって、まさか戦に二度出てきたのはアレックスに1度危害を加えた国だからか?」
「えぇ。彼らは兄さんに刃を向け消えない傷をつけた。許せるわけがない。」
怒りに満ちた眼差しで答えた。
でも次の瞬間微笑んだ
「もうそんなことはしないけどね。
兄さんが望まないことだから。」
シリウス王子はホットした顔をした
兄さんの方へ意識を向けると…手が動いた。
「兄さんが気がついたようね。」
良かった…
シリウス王子兄さんの元に行くと目が開いた。
シリウス王子が
「アレックス、起きたかい?」
「…う うん、起きてる…。
久しぶりに魔力を使いすぎたかも…
…頭痛が、する…。」
「だから、日々魔力量を増やすようにトレーニングしろって言っただろう。」
えっ…どう言うこと?私のせいで倒れんじゃ…
それに、魔力の使いすぎって?
もう 頭の中がぐちゃぐちゃで意味わからない!!
「ど、どう言うこと?兄さんは私の攻撃で…」
シリウス王子は、微笑
兄さんは苦笑いしながら
「あ~悪かった。久しぶりに魔力を全開にしたから疲労で倒れただけだ。心配かけて悪かったな。」
「…もお~本当に心配したんだよ。また目を覚まさないかもしれないって不安だったんだから!!」
そう言って泣き崩れた。
兄さんが真面目な声で
「エクラシア、親父から聞いていないのか?」
不思議に思い顔をあげると、再度聞いてきた。
「13年前のこと、親父から聞いていないのか?」
「?父さんは、将来のためだとか…死者を出す可能性が在るもの って言って記憶を消したって言ってたけど?」
兄さんはぶつぶつ呟きながら
「本当の事が知りたいか?」
って聞いてきた。
「本当の事って?その日の事を覚えてるの?」
「うん?…あぁ覚えてる。剣技・剣術 際で初めて勝負したときの話だろ。」
「う うん。そうだけど…兄さん覚えていないんじゃ無かったの!?」
「 まぁ聞けって。お前と試合をしてる最中親父から心話で話しかけられた。内容は、後継者としての修行に今から行けって言われて身代わり魔法を使い俺自身は修行にそのまま出た。
帰ってきたら身代わりは、病院のベッドにいるって親父に言われるはお前が夜中に魔法戦争に出てるって聞かされて驚き…学校の人も幻術だって言われるし、お前が居ないうちに身代わりを消してベッドで寝ているふりをしていた。」
「……う、嘘よね?だって確かに調べたら痕跡が合ったもの…。」
「本当のことだ。相変わらずパニックになると全く周りが見えなくなり判断がおかしくなるのは、今も変わらないようだな。」
「…そっそんな…今までやって来たことは何だったの?それに何で今まで話してくれなかったの?」
兄さんは、ばつの悪そうに
「てっきり親父が話してると思ったし、触れて欲しくない顔をしていたから。」
「と、とにかく無事なら良かった。
じゃあお休みなさい。」
さっさと部屋に戻った。
7日いこうに投稿します。
(異世界も)
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