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お嬢様は天才魔法士!? 作者:神子

本編

2/16

婚約申し込みと迷い

王太子殿下と会ってから1週間と1日が過ぎた頃。
私はいつ町に行くか考えていた。
いつもなら、金曜日か水曜日に出掛けていた。
王太子殿下に会った日も金曜日だった。

やっぱり、同じ曜日の方が良いかしら?
もう少し曜日とかを言っとくべきだったなぁ…。
それに、他の町人の服を調達しないとね。
いっそ、手紙を殿下に送るとか?いやいや、そんなことしたら王宮に上げられてしまう。
別に…王太子殿下の事は、嫌いではないけど…私の特別な魔法の存在がばれると厄介だしただそれだけだよね。

似たようなやり取りを頭の中で、1週間もやり続けた。結局は、結果は出ないまま金曜日に行くことにした。

昼過ぎに、お父様とお母様に呼ばれて会談室に呼ばれた。部屋に着いたので、ノックして返事を待った

「お母様・お父様、エクラシアです。」
「お入りなさい。」
「はい。お母様 失礼します。」
入るとお父様とお母様は微笑んでいた。
?いつもみたいに、婚約者候補の話ではないの?
不思議に思いつつソファーに座った。
「お母様・お父様 何のご用でしょうか?」
お母様とお父様はお互いを見てから、お父様が

「エクラシア、お前に婚約の申し込みが来た。
エクラシアいつ会ったんだ?」

興奮しているお父様に、疑問を聞いてみた。
「どなた様からの、婚約申し込みですか?」
さらに興奮して
「シリウス・ライト 王太子殿下様からだ。」

私は、驚愕した。
な、何故?あの時に会ったのが初めてのはずよ?
しかもあんな態度を取ったのに!?絶対気のせいよ。

「お父様…それは、本当のことですか?
一度町でお会いしただけですが…。」
「元から、お前を王太子殿下の婚約者にと話していた。だが殿下はまだ婚約はしたくない。と仰っていたが、先々週に町へこっそり脱け出した後から…
《好きな人が出来た。その人の名前は、エクラシアと名乗っていた。今すぐ婚約を申し込む、その者の家を見つけ出せ!町娘の格好をしていた。》と言い
先週は、忙しく家に帰れなかったから話すのが遅れた。」
悪あがきをしてみた。
「お名前だけで何故、私に婚約を申し込まれたのですか?エクラシアって言う名前は、5人いると思いますが…?」
お父様が口角を上げて
「確かにエクラシアを合わせて、5人はいるが殿下に近い歳は《エクラシア・ムーン》ただ一人だけだ
他の、エクラシア は48歳 35歳 30歳 5歳 の4人だ
しかも仕事でその日は、他国へ行ってたらしい。
確か、先々週の金曜日はお前は町に行ってたな。」

完璧に、言い逃れが出来ない…諦めるか。

「はい。確かに先々週の金曜日は、町に行っていました。そして、殿下が絡まれていたので助けました。それでまた、会う約束をしています。」

正直に、全てを話した。

「そうだったのか。金曜日に今回も行くのだな?」
「はい。その事を殿下にお伝えしてもらえませんか?『9時頃に待ち合わせ場所に伺います』と。」

お父様もお母様も喜んでいた。
少し疑問があるが…
確か、フルネームをお教えしたはずですが?
何故、エクラシアしか覚えていないのでしょうか?

「伝言は、アレックスに任せる。 聞こえていたか?アレックス、頼んだぞ。」
扉を開け兄様が返事をした。
「はい。しっかりと、お伝えさせて頂きます。」
そう言って、どっかに行った。
「エクラシア、話は以上だ。これからもレッスンにより励め。」
「はい。お父様。お父様、お母様 私も失礼させていただきます。」

自室に戻り、町娘の服を調達しに出掛けた。
今回は、護衛の魔法士が着いてきている。
こっそりとだが、私には視えている。
全員で5人程度だ。

また、こんなに多く…護衛はいらないって言ったのに!!気になって調達どころじゃ無いよ!
こうなったら…隠れ身の魔法を使うおう!
そして、彼らを撒いたらゆっくりと調達しよう♪
隠れ身魔法を発動させて、小じんまりとした洋服店に入り服選びを始めた。

青色の生地を下地にした花柄のワンピースか
ピンクの生地を下地にしたスカートと服
迷った結果2着とも買った。

いつの間にか、夕暮れになっていた。

家に帰り、王宮に上がり王太子殿下と婚約するか
どこかの貴族と婚約するか そろそろ答えをださいといけないか…。
もう少しだけ穏やかに過ごしたかったなぁ~。
1度会っただけで、婚約申し込みって早すぎる~。
私の秘密がばれてないはずだし、シリウス王子は私のどこが気にったのだろう?分からないことが多すぎる…。
とにかく、金曜日会って確認しなくちゃね。


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