- Japan Edition
- ZDNet is available in the following editions:
- Austrailia
- Asia
- China
- France
- Germany
- United Kingdom
- USA
- Blog
- ホワイトペーパー
- 企業情報センター
- 話題の1本
- builder by ZDNet Japan
- CNET Japan
- TechRepublic Japan
ベライゾンジャパンは6月28日、「2016年度データ漏洩/侵害調査報告書(DBIR)」の日本語版エグゼクティブサマリ(要約版)を公開した。今年で9回目の発行で、英語版は4月27日に発表されており、完全版の日本語版は7月の公開を予定している。サイバー犯罪者は依然として人間性を悪用したフィッシングなどの旧来の攻撃パターンを続けており、さらに、ランサムウェアの悪用も増加していることが分かった。
今回の主な調査結果は以下の通り。
前年度から著しい増加が見られた分野の1つがフィッシングで、受信者がフィッシングメッセージを開く割合が2015年の23%から30%にまで高まり、そのうち13%が悪質な添付ファイルを開いたり、不正なリンクをクリックして、マルウェアがインストールされたり、サイバー犯罪の足掛かりにされたりする結果を招いていた。
このフィッシングは、2015年まではサイバースパイ活動を目的とした攻撃においてのみ最大の攻撃パターンとなっていたのに対し、今年度では9つのインシデントパターンのうち、7つでフィッシングが最大の攻撃パターンとして用いられるようになっている。この手口は驚くほど効果的で、非常に短時間で端末を制御下に置き、特定の個人や組織を対象とした標的型の攻撃が行えるなど、攻撃者にとってさまざまなメリットがあるという。
今年度の報告書では、2015年の1年間で極めて頻繁に繰り返された新たな三方面攻撃の台頭に注目している。その手口は以下の通り。
一方、今年度の報告書では、組織そのものが犯してしまった過誤として、「さまざまなエラー」と分けられたセキュリティインシデントの最大の要因に、「人的ミス」として分類されるインシデントパターンを挙げている。これらの人的ミスの26%では、機密情報を誤った人物に送信してしまうケースが含まれている。他にも、会社情報の不適切な処分方法、ITシステムの設定ミス、ノートパソコンやスマートフォンなどの紛失や盗難などがある。
ベライゾンのグローバルセキュリティサービス担当、エグゼクティブディレクターのBryan Sartin氏は、次のようにコメントしている。
「今回の調査結果を一言で表現するなら“人的要素”という共通項でまとめられるかもしれません。情報セキュリティにおける研究やサイバー検出ソリューションやツールが進化したにも関わらず、過去10年以上よく知られた同じ過ちが何度も繰り返されていることが分かります。これをどう解決していくかが課題です」
報告書では、複雑なシステムの導入より、まずは基本的な防御をしっかり実行することが重要だとしている。その基本的な防御とは、以下のような内容だ。
多くの企業においてITに求められる役割が、「守り」のコスト削減から「攻め」のビジネス貢献へとシフトしつつある。その中でIBMが提唱する新たなビジョンEnterprise Hybrid ITとは?
ユーザー部門が複雑なデータ加工・準備を1クリックで実行。IT部門がデータガバナンスを提供。分析結果は全社で見える化。BIソリューションの理想が、ここにあります。
2016年1月に始まる社会保障と税の共通番号(マイナンバー)制度への対応状況について、あてはまるものを選んでください。
ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。