バングラデシュ事件 去年の邦人殺害との関連を捜査

バングラデシュ事件 去年の邦人殺害との関連を捜査
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バングラデシュのカーン内相はNHKの取材に対し、日本人7人が殺害された人質事件の容疑者の一部が、去年、北部で日本人男性が殺害された事件の容疑者らとつながりがあった疑いがあるとみて、捜査していることを明らかにしました。
今月1日に、日本人7人を含む20人以上が殺害された人質事件があったバングラデシュでは、去年10月にも北部で、農業関係のプロジェクトに携わっていた日本人が、武装グループに襲われて死亡する事件が起きています。
カーン内相は9日、NHKのインタビューの中で、去年の事件について、「捜査を進めた結果、誰が殺害に関わったか、すでに分かっている」として、具体的な情報については言及を避けながらも、容疑者を特定していると述べました。そのうえで、この容疑者らが今回の人質事件の容疑者らの一部とつながりがあった疑いがあるとして、関連を捜査していることを明らかにしました。
いずれの事件も、過激派組織IS=イスラミックステートのバングラデシュ支部を名乗る組織が犯行声明を出していますが、カーン内相は「国内の過激派による犯行でISとの関わりはない」と述べて、容疑者らとISとのつながりを改めて否定し、あくまでも国内の過激派組織による犯行だという考えを強調しました。