参院選の選挙違反 買収など約70件摘発へ

10日に投票が行われる参議院選挙で、全国の警察は10日夜の投票終了後から買収などおよそ70件の選挙違反の摘発に乗り出す方針です。
今回の参議院選挙を巡っては、先月、広島市で候補者の選挙運動用のポスターに傷をつけたとして男が逮捕されるなど、8日までに東京、埼玉、愛知、広島など8つの都県で合わせて16人が逮捕されています。
また、選挙違反の疑いがあるとして警察が行った警告は、ポスターを決められた場所に貼っていないといった文書の掲示違反を中心に1861件に上り、前回3年前の参議院選挙の同じ時期より173件少なくなっています。
このうち、公示前にホームページやブログ、SNSで投票を呼びかけるなど、インターネットを使った選挙運動に関する違反は13件でした。
全国の警察は、今回から選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことから選挙運動の過熱が予想されるとして取り締まりを強化しており、10日夜の投票終了後から、飲食の接待や運動員の買収などおよそ70件の選挙違反の摘発に乗り出し、およそ130人を取り調べる方針です。