米国務省は北朝鮮・朝鮮労働党の金正恩(キム・ジョンウン)委員長を人権侵害を理由に制裁対象リストに掲載する際、金正恩氏の生年月日を「1984年1月8日」と明記した。
金正恩氏の生年月日についてはこれまで1982年、83年、84年などさまざまな説が出ていたが、米国政府は今回これを1984年と初めて明確にした。
金正恩氏の叔母で米国に亡命している高英淑(コ・ヨンスク)氏も今年5月、ワシントン・ポスト紙とのインタビューの際、金正恩氏が生まれた年を1984年と伝えている。これが事実であれば、金正恩氏は今年で満32歳となる。
北朝鮮はこれまで金正恩氏の生年月日を公表していない。これについて韓国政府のある関係者は「金正恩氏の生年月日は、北朝鮮における3代世襲あるいは偶像化とも関係してくるため、今後も軽々しく公表するようなことはしないだろう」とした上で「北朝鮮は金正恩氏の生年月日を故・金日成(キム・イルソン)主席の1912年、故・金正日(キム・ジョンイル)総書記の1942年と合わせるため、1982年とする可能性もある」と予想した。
金正日総書記も実際は1941年生まれだが、金日成主席の生まれた年の数字と合わせるため1942年生まれに変更されたという。