挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
彼の名を忘れない 作者:みなみ
2/4

「へー。取得まで最短7年間……。大変じゃない?」
「自分で選んだ道ですし。」
「ふーん。父親の仕事の手伝いねぇー。」
 私の目の前に座り、相槌を打つ彼の名前は《カラス》というらしい。

 同じ学部同士、仲良くしようじゃないか。……という事で隣大学との合同飲み会にきている。季節の変り目にいつも行われているのだが、私はいつもタイミング悪く、バイトの日とかぶって、後期にして初めて顔を出せた。もともと、そんなに乗り気ではなかったが。だって、まだお酒を飲める年齢ではない。同じ学部の友達……――サトミに、無理矢理連れられて参加したはいいが、肝心の彼女は意中の先輩の隣をキープして帰ってこなくなった。
 人見知りというわけではないが、サトミ以外の知り合いがいないというこの状況は、テーブルの橋に寄るほか無かった。カラス君も似たような感じだったのだろう。同じタイミングで端の席にずれて、前の席に座ったので、世間話なぞしてもらっている。興味ないだろうに、とても人の事を聞いてくる。自分の事をあんまり話したがらない人だな。……そんな風に思いながら、オレンジジュースを一口飲んだ。

「……なあ。そんなアンタにさ、面白い話があるんだけど。」
 唐突にカラス君が言った。
「はい?」
「オレさ、《ルームシェア》してるんだけど、その同居人達が……」

 -------------------------
 ねえ、友達になろう?
 秋のある日、私は、偶然にも彼らと出会った。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ