泉大津市選管、投票用紙8万枚を誤って廃棄処分
大阪府泉大津市選挙管理委員会は9日、参院選当日用の選挙区と比例代表の投票用紙計8万3760枚を誤って廃棄処分していたと発表した。府と近隣の堺、岸和田両市から予備の投票用紙を調達し、10日の投票には支障がないという。総務省によると、少なくとも2010年の参院選以降の国政選挙で投票用紙の誤廃棄はない。
泉大津市選管によると、投票用紙は府選管から6月9日、期日前用を含む11万2000枚を受領。うち当日用の投票用紙を市内20カ所に設ける投票所ごとに仕分けし、三つの段ボール箱に入れて市役所1階の金庫室に保管した。
投票所に当日用の投票用紙を配るため今月9日朝に市選管が確認したところ、段ボール箱がなくなっていた。金庫室を管理する市民課職員が1日、保存期間の過ぎた文書が入った段ボール箱約50箱とともに、誤ってごみ処理場で焼却処分していたという。
市選管の辻川宏喜委員長は「関係機関の皆様にご迷惑をおかけし申し訳なく思っている。二度とこのようなことのないように努めたい」とのコメントを出した。【村田拓也、原田啓之】