ウルトラマンシリーズ解説

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ウルトラQ

放送：
TBS系　1966年1月2日～7月3日
解説：
円谷プロダクションの記念すべきテレビシリーズ第１作。企画当初は「UNBALANCE」と題され、米国ドラマ「ミステリーゾーン（トワイライトゾーン）」「アウターリミッツ」を意識したSFオムニバスを目指したが、「ゴジラ」に代表される円谷特撮のテレビ進出であることからも、怪獣路線に変化した。テレビで毎週様々な怪獣が見られるのは本作品がはじめてであり、当時はかなり衝撃的な作品であった。また、その丁寧な作りからも、今なお評価が高い。
物語：
「これから30分、あなたの目はあなたの身体を離れ、この不思議な時間の中に入って行くのです」というナレーションからはじまるアンバランスゾーンの物語。星川航空のパイロット万城目淳、その助手戸川一平、毎日新報のカメラマン江戸川由利子、一の谷博士らが、不思議な事件に挑む。

ウルトラマン

放送：
TBS系　1966年7月17日～1967年4月9日
解説：
「ウルトラQ」の成功をうけて、円谷プロがTBSと共に制作した空想特撮シリーズ第2弾。カラーで制作され、円谷プロの初のカラー作品となった。「ウルトラQ」で確立した怪獣の世界に、怪獣を倒す正義の宇宙人ウルトラマンと、怪獣退治の専門チーム科学特捜隊を加えスケールアップ。円谷プロの後続作品のみならず、後の日本のキャラクター作品に多大な影響を与えた。平均視聴率は36.8%、最高視聴率42.8%という大ヒット番組で、当時の怪獣ブームを牽引。今なお世代を超えて愛され続けている。
物語：
怪事件に挑む科学特捜隊の5人の隊員、ムラマツキャップ、ハヤタ隊員、アラシ隊員、イデ隊員、フジ・アキコ隊員らと、ウルトラマンの活躍を描く。

ウルトラセブン

放送：
TBS系　1967年10月1日～1968年9月8日
解説：
「ウルトラマン」を継ぐ円谷プロ制作の特撮テレビシリーズで、「宇宙もの」と「メカニックもの」の要素を強化し、宇宙人と地球防衛軍の戦いをベースに構成されている。また主人公であるウルトラセブンと敵の宇宙人が地球人に対して第三者的な視点を持つところから、人間のあり方を批判するような野心的なドラマも多く、高い評価を得ている。
物語：
地球を狙う宇宙人と地球防衛軍の精鋭ウルトラ警備隊の攻防を描く。ウルトラ警備隊はキリヤマ隊長、フルハシ隊員、ソガ隊員、アマギ隊員、アンヌ隊員、モロボシ・ダン隊員の6人で構成され、7番目の仲間、ウルトラセブンと共に戦う。

帰ってきたウルトラマン

放送：
TBS系　1971年4月2日～1972年3月31日
解説：
「ウルトラセブン」終了から途絶えていた「怪獣もの」が再びブームとなったことから、新たに立ち上げられたウルトラマンシリーズ。名作「ウルトラマン」の復活を強く意識しており、「ゴジラ」の本多猪四郎を第1話の監督に呼ぶなど、意欲的な取り組みがなされた。時代の問題意識をSF設定にからめて表現した脚本もあり、演出、俳優の演技なども相まって、高い評価を得ている。
物語：
地球の変動によって怪獣が復活。地球を訪れていたウルトラマンは、怪獣から子供を救った勇気ある青年・郷秀樹に感銘をうけ、郷と一体化して地球の守りにつく。郷はMAT（モンスター・アタック・チーム）に入隊し仲間の隊員たちとともに怪獣と戦う。

ウルトラマンA

放送：
TBS系　1972年4月7日～1973年3月30日
解説：
男女の合体変身、怪獣より強い超獣の登場など、それまでのウルトラマンを超える設定が導入された。また、児童誌などで展開されていたウルトラ兄弟の設定も、この作品から公式化している。
物語：
福山に出現した超獣ベロクロンに挑んだ勇敢な男女、北斗星司と南夕子は、ウルトラマンAからその力を授かる。TAC（テリブルモンスター・アタッキング・クルー）に入隊した2人は、TACの仲間とともに異次元人ヤプールと戦う。

ウルトラマンタロウ

放送：
TBS系　1973年4月6日～1974年4月5日
解説：
円谷プロ創立10周年記念作の一本。アラビアンナイトに着想を得た企画で、好青年・東光太郎や子どもたちを軸とした、おとぎ話的なファンタジーが展開された。一方で「A」で確立したウルトラファミリーの設定をさらに広げ、ウルトラの母、ウルトラの国も登場。ウルトラ兄弟の客演も多く、子どもたちへのサービスにあふれるシリーズとなっている。
物語：
ボクサーを目指す東光太郎は、オイルドリンカー、アストロモンスとの戦いを経て宇宙科学警備隊ZAT（ザリバ・オブ・オール・テリトリー）に入隊。腕のバッジが光る時、ウルトラマンタロウに変身して活躍する。

ウルトラマンレオ

放送：
TBS系　1974年4月12日～1975年3月28日
解説：
光の国の出身ではないウルトラマンが、特訓で逆境を乗り越えるという、前作の「ウルトラマンタロウ」とは真逆なコンセプトの作品で、ゲンの過激な特訓、防衛チームの全滅、メインキャラクターの死亡など、過酷な物語が展開された。この作品をもって、4作品連続した70年代のウルトラマンシリーズは一旦幕を下すことになる。
物語：
地球の守りについたウルトラセブンのピンチを救ったウルトラマン。それは故郷の獅子座L77星を失い、おおとりゲンとなって地球で暮らしていたウルトラマンレオだった。ゲンは宇宙パトロール隊MAC（モンスター・アタッキング・クルー）に入隊し、ダンと共に地球を守る。

©円谷プロ

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