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■野中広務元官房長官

 今年は何を考えたか、民進党をはじめとして共産党までが野党連合をつくることになって、野党が協力して選挙を戦う。選挙がいったん済んだら共産党が消えるわけでもなく民進党が消えるわけでもありません。やっぱり党のそれぞれの特色が残ってしまうわけです。そのことを考えると、自民党が公明党としっかり手を組んで、日本民族の一番困難な時を乗り切っていかなくてはならないと思います。

 よもや90の年を迎えて、こうして皆さんの前に立ってお願いをするとは思いもしませんでした。せめてあの戦争を経験した私は、命のある限り、やっぱり憲法9条だけは守ってほしい、こういう厚かましいことを考えております。自民党に(今年6月に)復党しましたけれども、しかし、お互いのために再び恐ろしい戦いに、あるいは犠牲者が出るような、そんなことをこの日本民族は犯してはならないのであります。

 どうぞそういう意味で、明日の投票日は皆さんがお一人お一人が力を合わしていただきますように、ひたすら、心からお願いを申し上げる次第です。(京都市内での参院選自民候補の個人演説会で)