水曜日あたりに話題になったこの騒動について元現場にいた人間が思ったことを少々。
騒動の内容とは
- 高齢の母親が壊れたガラケケーの買い替えでドコモショップに行った。
- 結果Galaxy S7 edgeとSDカード計12万の契約をして帰ってきた。
- 許せないから法律に詳しい人きてくれ
というもの。
Galaxy S7 edge SC-02H | ドコモオンラインショップ | NTTドコモを見ると本体代金が93,960円となっていますので計12万となると27,000円ぐらいのSDカードを契約したことになります。
初期契約解除制度で返品は可能か
今年の5月から消費者保護施策として「初期契約解除制度」が導入されました。
この制度はクーリングオフと異なり店頭購入の場合でも購入日から8日以内であれば返品ができるというもの。
しかしなんでもかんでも契約が解除できるわけではなく
- 電波状況が悪いなど、利用状況が十分でない場合
- 契約書類がないなど説明が充分でない場合(最近流行りのタブレット等で契約をするケースは対象外)
- 説明に虚偽や不十分などがあった場合
に限られています。また、契約解除までに発生した通信量や事務手数料は支払う必要があります。
今回のケースであれば説明に「虚偽や不十分などがあった場合」に当てはまれば返品は可能かと思いますが実際には難しいのではないかと筆者は考えています。
なぜ解除が難しいのか
店頭で様々なサービスの案内をされた経験が皆様あるかと思います。
○○に入っていただければ△△円お値引きします 等
この過程で「○○に入らないと販売できない」や「□□を一緒に買わないと動かないですよ」などの説明があった場合は虚偽の説明に当たり解約が可能ですが総務省が消費者保護の姿勢を強めている現在は店頭でこのような案内を聞くことはまずありません。
サービスや製品を「おすすめ」された場合、選択権はあくまで消費者側にあるため店員の案内に納得をしてしまった場合は解除が難しいのではないかと思います。
案内の例…
- バックアップ先としてSDカードを買っておいた方がいい。
- 最近のスマートフォンは高画質なので動画を撮ったりするなら大容量の方がいい
- 何年か使えるものなので初期投資として持っておいたほうがいいのでは
などなど。多分こういうのは店舗側にもスクリプトがあるんでしょうが引退して数年経っているので今の状況はよくわかりません。
携帯電話はいまや安い買い物ではない
冒頭にも書きましたが12万のうち94,000円分はスマートフォン本体の代金です。
高額な買い物になりますし、毎月の通信料を考えると合計で支払う額はものすごい金額なります。家族の契約に不安があるのならば一緒についていくかオンラインショップなどを活用し設定は手伝ってあげるなどしてあげればいいのではないでしょうか。