韓国競泳界のスター パク・テファン 五輪出場へ

韓国競泳界のスター、パク・テファン(朴泰桓)選手がドーピングを巡る国際水泳連盟の処分期間が過ぎても韓国独自の規定に基づいてリオデジャネイロオリンピックの代表に選ばれないのは適切ではないという判断をCAS=スポーツ仲裁裁判所が示し、パク選手は代表に選ばれることになりました。
パク・テファン選手は、北京オリンピックで韓国に初めて競泳での金メダルをもたらしましたが、おととし、ドーピング検査で陽性反応を示したとして、国際水泳連盟から、18か月間、選手資格が停止される処分を受けました。
処分の期間はことし3月で終わりましたが、韓国でオリンピックの代表を決定する大韓体育会は、先月、韓国独自の規定では、ドーピングなどで処分を受けた選手は処分期間が終わってからも3年間は国の代表に選ばないことから、パク選手をリオデジャネイロオリンピックの代表には選ばないと表明しました。
これに対し、パク選手は、こうした韓国の規定は行き過ぎだとして、CAS=スポーツ仲裁裁判所に提訴していました。
CASは、8日、パク選手側の主張を認め、リオデジャネイロオリンピックの代表に選ばれる資格があるという判断を示し、大韓体育会もこれを受け入れ、パク選手を代表に選ぶ方針を明らかにしました。