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WEBデザインとかブログ運営、社会・経済、音楽などなど

私がボーナスを手にするまでの2500日に及ぶ闘い

社会 社会-仕事

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久しぶりに手に入れたよ。

 

ボーナスだ。

 

人生を順調に生きてきた人間からすれば、ボーナスなんて当たり前の存在かもしれない。

しかし、一度地に落ちた人間にとって、ボーナスなんて夢のような存在だ。

 

私が初めてボーナスをもらったのが、2009年。今から約7年前のことだ。当時は新卒で証券会社に勤めていた。もちろんボーナスでウハウハww

 

・・・ではなかった。

 

そう、リーマンショック(2008年)の影響だ。私の初ボーナスは大幅にカットされていたのだ。

当時は日本いや世界が暗黒に包まれた時期だった。

 

話は変わるが、ボーナスに関するこんな記事を発見。

夏のボーナス小幅ながら増加するとのこと。

一方でこんな記事も。

ボーナスを貰える人は多くを貰えるけども、そもそもボーナスを貰えない人もたくさんいるようである(「Shufuu!」というサービスの利用者なので偏りはありそうだけど)。

 

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私の話に戻す。

証券マン時代は大阪で働いていたのだが、私は何かを求めて東京に移住する。何を求めていたのかは全く覚えていない。

この頃、私は自分が有能な人間だと勘違いしていた。いくらでも仕事は就けるし、お金も得られると思っていた。しかし、東京に出てきてから転落人生を歩むことになる。私は完全に無能だったのだ。

 

東京に出てきて最初にやったのが、某インテリア・雑貨の接客業。前職の経験から営業職はやりたくなかった。とにかく好きなことを仕事にしたかった。

ここでは契約社員として働いた。ボーナスはなし。それどころか、毎月の手取りはアルバイトレベル。生活がキツ過ぎて1年半でこれも辞めた。

 

再び転職活動をしていて感じたのは、

「何のスキルも実績もない!」

ということだ。そんな私を好条件で雇ってくれる場所はなかった。そんなの当たり前だ。

その後は日雇いもしたし、派遣で家電の販売なんかもやった。能力や実績がない人間が転職を重ねると、負のスパイラルに陥るのがこの世界なのである。

非正規で働いているとボーナスは出ない。

 

「ボーナスって何?美味しいの?」状態。

 

非正規という働き方が常態化してしまった人間にとって、ボーナスというのは「存在は知っているけど、目にしたことがないもの」である。つまりGカップのことだ。 

 

いまや4割近くの人が非正規として働いている状態。多くの非正規社員はボーナスが出ないのではないだろうか。

統計局ホームページ/労働力調査(詳細集計) 平成28年(2016年)1〜3月期平均(速報)結果

http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/4hanki/dt/pdf/2016_1.pdf(PDF)

 

しかし、去年28歳の時だ。WEBデザインに面白さとやりがいを見出した私は、一念発起して独学で勉強を始める。

結果として、WEBデザイナーとして転職に成功することができた。

 

非正規スパイラルから抜け出したいという人は手に職を付けるべきだ。

やる気?根性?そんな精神論はどうでも良い。スキルだよスキル。100冊の自己啓発本よりも1つの技術だ、世の中。

 

そしてついに私は7年ぶりにボーナスを手に入れる。

 

「あなたは何のために働くのですか?」

 

多くの人が議論を重ねてきたこの問いに、今なら躊躇することなく答えることができる。

 

「ボーナスのために決まってるだろ」と。

 

ボーナス支給日には会議があって、会議が終わると人事の担当からボーナスが手渡される。

「それでは賞与を配布します」

その言葉が会議室に響いた瞬間、私はゆっくりと歩を進め、人事の担当者から封筒を受け取る。

およそ2500日。私が最後にボーナスをもらってからの日数だ。再びボーナスを手にするまで、これほどの日数が経過していた。

 

今の仕事を就くまで、自分の生き方に誇りを持つことができず、悔しさを噛みしめる日々だった。自分の仕事を大学や高校の友達には言えなかった。

だが、今なら言える「お母さん!俺頑張ってるよ!」

 

会議室を出て、ドキドキと封筒の中身を覗く。女子が着替えている教室を覗く中学生のように。

 

そして私は確信した。

 

 

リーマンショックは終わっていない。