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【千葉】

<参院選 一票の現場から>憲法(上)3分の2の攻防 熱い舌戦 すれ違い

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 十日投開票の参院選は終盤戦に入り、自民、公明両党をはじめ改憲勢力が国会の改憲発議に必要な三分の二以上の議席に届くかどうかが最大の焦点。改選数三で、自民が二人当選を目指す千葉選挙区は攻防の縮図とも言える。しかし、自民の候補は改憲についてあまり触れず、「争点隠し」と批判する野党との間で日々の舌戦はすれ違っている。 (内田淳二、村上一樹)

 「参院選の最大の争点は経済政策」。応援演説で三日に県内入りした安倍晋三首相は、各地でそう声を張り上げた。JR千葉駅前で隣に立った自民現職の猪口邦子さんは首相同様、改憲には言及せず、アベノミクスや軍縮外交に時間を割いた。JR津田沼駅前などで首相と並んだ自民新人の元栄太一郎さんも「経済をもっと元気にしたい」と改憲には触れなかった。

 有権者の受け止め方はさまざまだ。食品加工業の女性(65)は「関心があるのは経済。改憲の話がないのは気にならなかった」。会社員男性(42)は残念がった。「経済の話ばかり。改憲についても聞きたかった」

 改憲は、衆参両院の三分の二以上の賛成による発議と、国民投票で過半数の承認が必要。世論調査で「三分の二」が現実味を帯びても、首相は改憲の争点化を避けている。

 自民の二候補も改憲に「賛成」で、猪口さんは本紙のアンケートに「自衛隊を明記するべきだ」、元栄さんは「国民と議論を重ねるべきだ」とそれぞれ答えた。

 にもかかわらず演説の優先順位が低い理由について元栄さんは「世論調査で国民の関心が高いのは景気や社会保障だから」などと説明するが、民進と共産の候補は「争点隠し」と批判を強める。

 「首相や与党が憲法を守らず、国民から奪っている。今回の選挙は今までと違う」。自民と同じく二人を擁立する民進の現職、小西洋之さんは三日、JR津田沼駅前で訴えた。

 もう一人の現職水野賢一さんも六月、街頭で「改憲は隠れた、いや隠された争点だ。首相の考える改憲は復古調で国民の権利を制限する色彩がある」と強調。応援に駆けつけた岡田克也代表も「彼らに三分の二を取らせてはいけない。(民進が)千葉で二議席を取る」と支持を求めた。

 共産新人の浅野史子さんは六月、浦安市での合同演説会で「今まで国家権力を縛るものであった憲法が、国民を縛るものに百八十度変えられようとしている。立憲主義、民主主義が踏みにじられている」と主張した。一方、日本のこころ新人の香取成知さんは「尖閣諸島の問題など、日本は危険な状況」と改憲の必要性を訴えている。

 

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