猪瀬元知事が実名入り告発 “伏魔殿”都庁と都議会に大激震
内田幹事長は一般的な知名度は低いが、“都議会自民党のドン”と呼ばれる人物。2007年に猪瀬氏が石原都政で副知事ポストに就いた直後から犬猿の仲で知られ、最終的に、猪瀬氏を都知事から引きずり降ろした中心的存在ともいわれる。
猪瀬氏は個人的な恨みもあるのだろう。次のようにも書いている。
〈(自分は)副知事就任の直後に千代田区に建設が予定されていた参議院議員宿舎を潰した。千代田区基盤の内田は激高した。そのため僕が都知事に出馬した際、ポスター2万枚が送り返されてきた。貼ってやらないというのである〉
さらに問題はメディアだとして、都庁クラブの若い記者が人事情報などを入手するために“内田詣で”を慣例としていることも明かした。
「都政最大の問題は既得権益を仕切るボス政治であり、そのボスが内田都議であることは、都庁職員はもちろん、三多摩地区の市議会議員まで広く知れ渡っている。猪瀬氏の暴露で、『パンドラの箱が開いてしまった』と青ざめている都庁職員は少なくないはずです」(都政関係者)