ダイキン、エアコン生産4割増 滋賀製作所、猛暑続き販売好調
ダイキン工業は8日、ルームエアコンの7月の生産台数について、すでに猛暑が続き足元の販売が好調なため、当初計画より4割増産していることを明らかにした。国内分を一括して出荷する滋賀製作所(草津市)で、休日も設備をフル稼働して不足分を補う。
同社によると、7月に入って気温が35度以上の猛暑日が各地で続いた影響で、ルームエアコンの初週の売り上げは前年同期の2倍に達したという。
滋賀製作所での7月の生産計画は前年同期並の28万台に設定していたが、販売好調を受けて30万台に上方修正した。16~18日の3連休なども稼働させ、その後の休日も状況を見ながら動かす。
今夏は酷暑になった2013年並の販売台数を目指し、年間生産台数は前年比3%増の約100万台を計画する。
滋賀製作所で開かれた記者説明会で、神野仁志執行役員は「従業員の手配がままならない忙しい状態。不足分は中国など海外工場で生産する措置も検討している」と話した。
また、今後3年間で数億円を滋賀製作所に設備投資し、エアコンの梱包(こんぽう)を無人でできるようにする自動機械化や、配管、断熱材の内製化など製造コストのさらなる削減に取り組む方針を明らかにした。
【 2016年07月08日 21時17分 】