【BOX】山中、モレノと再戦「今回は完全決着つける」

2016年7月7日6時0分  スポーツ報知
  • 3階級制覇を懸ける長谷川(左)と防衛戦に臨む山中は、テレビカメラに向かってポーズをとる

 ◆報知新聞社後援 プロボクシング「ワールドプレミアムボクシング」▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 山中慎介―アンセルモ・モレノ ▽WBC世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ウーゴ・ルイス―長谷川穂積(9月16日、エディオンアリーナ大阪)

 11度目の防衛戦となるWBC世界バンタム級王者の山中慎介は、9月16日にエディオンアリーナ大阪で、昨年9月のV9戦で競り勝ったアンセルモ・モレノとの再戦に臨む。

 今度こそ白黒をはっきりさせる。山中にとって、WBA世界バンタム級王座を12度防衛し、優れた防御技術で“亡霊”と恐れられるモレノと約1年ぶりの再戦。左ストレート“神の左”を武器に世界戦11戦中7度のKOを重ねる王者だが、ダウンを奪えないまま2―1の判定という辛勝だった。それだけに「(前回は)どちらが勝つか分からない内容だった。今回は完全決着をつける」と気合十分だ。

 「今までで間違いなく最強の相手」と評するモレノとの再戦を「追試」と例えた。1年前は技巧派のモレノにリズムを崩され得意の左は空転。「体の上からでもパンチを当てようとする意識が強すぎた」と反省点を挙げた。「シンプルに隙があるところを突いて、KOを意識しすぎるくらいの強引さが鍵になる」と攻略のポイントを明かした。

 今回は同じ階級でV10を達成した長谷川と約2年半ぶりの“共演”となる。先輩王者には13度防衛の日本記録更新へエールを送られた。V11達成なら長谷川の記録を超え、前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志(ワタナベ)に並び、日本歴代2位となる。

 山中は「数字は気にしていない」とかわすが、長谷川からの期待には「長谷川さんが築いた黄金のバンタムを汚さないよう、そしてより価値を上げたい気持ちがあったから、ここまでやってこられた」と熱い言葉で応えた。さらに「(KOできる)場面があれば迷わず行く」と改めてモレノを返り討ちにすると誓った。(三須 慶太)

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