自動運転のバス 大手IT企業が来月千葉で導入へ
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大手IT企業が自動運転で走行する無人の小型バスを来月から千葉市内で導入することになりました。
これは大手IT企業の「ディー・エヌ・エー」が自動運転技術を開発するフランスのベンチャー企業と提携して行うもので7日、東京都内で計画を発表しました。
まず、来月から千葉市内にある大型ショッピングモールに隣接する公園で、自動運転で走行する無人の小型バスを導入するということです。公道ではないため、無人であっても走行ができるとしています。さらに、自動運転に必要な通信技術を開発している「NTTドコモ」などと共同で、福岡市内の大学の構内で無線通信機器を使った安全対策などについても、再来年から実証実験を行うということです。
自動運転で走行する無人の小型バスはどちらも最大で12人乗りで、車体には周囲の人や障害物などを感知するためのカメラやセンサーが取り付けられています。感知した際には、自動で走行を停止するほか、車内には緊急停止用のボタンも取り付けられていて、乗客がボタンを押せば、走行が停止します。
自動運転は決められたルートを走行するバスなどに導入しやすいとみられていて、会社は今後、大型ショッピングセンターの駐車場や工場内など公道以外の場所で導入することを目指しています。
ディー・エヌ・エーの中島宏執行役員は「私有地であれば導入にあたっての法律のハードルも低い。システムで二重三重の安全を確保したうえで、しっかりしたサービスを提供していきたい」と話していました。
まず、来月から千葉市内にある大型ショッピングモールに隣接する公園で、自動運転で走行する無人の小型バスを導入するということです。公道ではないため、無人であっても走行ができるとしています。さらに、自動運転に必要な通信技術を開発している「NTTドコモ」などと共同で、福岡市内の大学の構内で無線通信機器を使った安全対策などについても、再来年から実証実験を行うということです。
自動運転で走行する無人の小型バスはどちらも最大で12人乗りで、車体には周囲の人や障害物などを感知するためのカメラやセンサーが取り付けられています。感知した際には、自動で走行を停止するほか、車内には緊急停止用のボタンも取り付けられていて、乗客がボタンを押せば、走行が停止します。
自動運転は決められたルートを走行するバスなどに導入しやすいとみられていて、会社は今後、大型ショッピングセンターの駐車場や工場内など公道以外の場所で導入することを目指しています。
ディー・エヌ・エーの中島宏執行役員は「私有地であれば導入にあたっての法律のハードルも低い。システムで二重三重の安全を確保したうえで、しっかりしたサービスを提供していきたい」と話していました。
自動運転 安全対策は
自動運転や運転を支援する技術の開発が進むなか、安全対策への関心が高まっています。
アメリカではことし5月、電気自動車メーカー、テスラモーターズの車がアクセルやブレーキを自動で調節する自動運転の機能を使って走行中に大型トレーラーと衝突し、運転手が死亡する事故が起きました。メーカー側はこの機能があくまでも運転支援のためであって、運転手には常にハンドルに手を添えることを求めているとしています。この事故を巡って、国土交通省は現在実用化されている運転支援の技術は将来に向けて開発が進められている自動運転とは別だとして、過信しないよう注意を呼びかけています。
自動運転については安全対策を徹底するための技術開発や実証実験が世界的に進められています。
オランダでは政府や大学、自動車部品メーカーなどでプロジェクトチームを作り、ことし1月から大学構内で無人バスの実証実験を行っています。安全対策として、速度を時速8キロ程度に抑えたうえで、センサーなどが人や障害物を感知した場合は、直ちに速度を遅くする機能などが搭載されています。また、車内にはハンドルを操作する運転手はいませんが、乗車している担当者が危険を感じた場合はボタンを押して緊急停止の操作ができるようにしています。この無人バスについては来月にも近くの駅から大学までの公道で実証実験を行う計画です。また、将来の実用化にあたっては学生たちがスマートフォンで乗り降りする場所を設定するサービスも導入したいとしています。
このプロジェクトに参加している地元ヘルダーランド州の担当者は「実験を行うにあたり最も大事な観点は安全だ。私たちは自動運転がどれくらい安全なのか、まだ予測してきれていない。自動運転は長期的に見れば自家用車にとって代わる移動手段として大きな変革をもたらすだろう」と話していました。
アメリカではことし5月、電気自動車メーカー、テスラモーターズの車がアクセルやブレーキを自動で調節する自動運転の機能を使って走行中に大型トレーラーと衝突し、運転手が死亡する事故が起きました。メーカー側はこの機能があくまでも運転支援のためであって、運転手には常にハンドルに手を添えることを求めているとしています。この事故を巡って、国土交通省は現在実用化されている運転支援の技術は将来に向けて開発が進められている自動運転とは別だとして、過信しないよう注意を呼びかけています。
自動運転については安全対策を徹底するための技術開発や実証実験が世界的に進められています。
オランダでは政府や大学、自動車部品メーカーなどでプロジェクトチームを作り、ことし1月から大学構内で無人バスの実証実験を行っています。安全対策として、速度を時速8キロ程度に抑えたうえで、センサーなどが人や障害物を感知した場合は、直ちに速度を遅くする機能などが搭載されています。また、車内にはハンドルを操作する運転手はいませんが、乗車している担当者が危険を感じた場合はボタンを押して緊急停止の操作ができるようにしています。この無人バスについては来月にも近くの駅から大学までの公道で実証実験を行う計画です。また、将来の実用化にあたっては学生たちがスマートフォンで乗り降りする場所を設定するサービスも導入したいとしています。
このプロジェクトに参加している地元ヘルダーランド州の担当者は「実験を行うにあたり最も大事な観点は安全だ。私たちは自動運転がどれくらい安全なのか、まだ予測してきれていない。自動運転は長期的に見れば自家用車にとって代わる移動手段として大きな変革をもたらすだろう」と話していました。