生活保護受給世帯 全体では減少も高齢者は増

生活保護受給世帯 全体では減少も高齢者は増
生活保護を受けている世帯は、ことし4月の時点で163万世帯余りと、過去最多となった前の月よりも減少しましたが、65歳以上の「高齢者世帯」は増加が続いています。
厚生労働省によりますと、ことし4月に生活保護を受けた世帯は163万2271世帯となり、前の月より3122世帯減りました。
世帯別では、働くことができる世代を含む「その他の世帯」は26万4227世帯で16か月連続で減少したほか、けがや病気などで働けない「傷病者世帯」が24万895世帯、「障害者世帯」が18万8967世帯、「母子世帯」が9万9483世帯と、いずれも減少しました。
その一方で、前の月に初めて全体の半数を超えた65歳以上の「高齢者世帯」は、さらに3856世帯増えて83万512世帯となり、このうち独り暮らしの世帯がおよそ90%を占めました。
厚生労働省は「雇用情勢の改善などに加え、4月は就職シーズンのため受給世帯が全体的に減少したと思われるが、高齢者世帯の増加は今後も続くとみられ、注視していく必要がある」としています。