リオ五輪開幕まで1か月 会場整備にめども課題山積
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南米大陸で初めてとなるリオデジャネイロオリンピックの開幕まで5日でちょうど1か月です。現地では、競技会場の完成など大会開催のめどが立ってきた一方で、治安対策など成功に導くための課題が多く残されています。
開会式まで1か月となり、今月1日には、コパカバーナ海岸に大会公式グッズの販売店がオープンするなどオリンピックムードが次第に高まる中、自転車の会場が半年近く遅れて完成して新設の会場がすべてそろい、懸念されてきた競技会場の整備にはめどが立ちました。開業が開幕直前にずれこんだ地下鉄の工事も車両の運行テストが始まるなど交通インフラも急ピッチの準備が進んでいます。
一方で、ブラジルの経済危機などの影響で拡大している課題もあります。このうち、治安面では、市内で強盗の被害が引き続き相次いでいる上、大会期間中に救急患者を受け入れる病院が武装グループに襲撃される事件も起きています。
さらに、今月1日にはバングラデシュで武装グループが飲食店を襲撃し日本人7人を含む22人が死亡する事件が起きたほか、トルコやイラクなどでもテロ事件が相次いでいてテロの対策にも万全の備えが求められます。
警察や軍では5日から段階的に警備を強化し、大会期間中には8万5000人の態勢で警戒にあたることにしています。
また、大会の準備では、チケットが人気のある陸上男子100メートル決勝などでも完売せず販売が全体の70%にとどまっています。
一方で、ブラジルの経済危機などの影響で拡大している課題もあります。このうち、治安面では、市内で強盗の被害が引き続き相次いでいる上、大会期間中に救急患者を受け入れる病院が武装グループに襲撃される事件も起きています。
さらに、今月1日にはバングラデシュで武装グループが飲食店を襲撃し日本人7人を含む22人が死亡する事件が起きたほか、トルコやイラクなどでもテロ事件が相次いでいてテロの対策にも万全の備えが求められます。
警察や軍では5日から段階的に警備を強化し、大会期間中には8万5000人の態勢で警戒にあたることにしています。
また、大会の準備では、チケットが人気のある陸上男子100メートル決勝などでも完売せず販売が全体の70%にとどまっています。
会場整備にはめど
リオデジャネイロ市内には大会のエンブレムが描かれた歓迎する垂れ幕や横断幕が設置されるなど、オリンピックムードが次第に高まってきています。
メイン会場のオリンピックパーク内の自転車の競技会場が予定より半年近く遅れてようやく完成して、新設の競技会場はすべて組織委員会に引き渡され、ビーチバレー会場の仮設の観客席など一部の工事は続いていますが、懸念されてきた競技会場の整備にはめどが立ちました。
さらに、交通インフラの整備は、開業が開幕直前の来月1日にずれこんだ地下鉄の工事で車両の運行テストが始まり、メイン会場と市北部の競技会場のデオドロ地区を結ぶバス専用道路が開通するなど急ピッチの準備が進んでいます。
メイン会場のオリンピックパーク内の自転車の競技会場が予定より半年近く遅れてようやく完成して、新設の競技会場はすべて組織委員会に引き渡され、ビーチバレー会場の仮設の観客席など一部の工事は続いていますが、懸念されてきた競技会場の整備にはめどが立ちました。
さらに、交通インフラの整備は、開業が開幕直前の来月1日にずれこんだ地下鉄の工事で車両の運行テストが始まり、メイン会場と市北部の競技会場のデオドロ地区を結ぶバス専用道路が開通するなど急ピッチの準備が進んでいます。
治安対策に課題 事件相次ぐなか警察ストも
現地では、オリンピックに関わる事件も相次いでいて、治安対策など課題への対応が待ったなしとなっています。ブラジルの政治の混乱や経済危機の影響で、リオデジャネイロでは今も、課題が解消されないままになっています。
治安面では、市内中心部では合宿中のオリンピック代表選手などが相次いで強盗の被害に遭い、先月19日には大会期間中に救急患者の受け入れ先となる病院が武装グループに襲撃されて銃撃戦に巻き込まれた警備員の男性が死亡したほか、先月30日にはドイツのテレビ局がオリンピックのために輸送した4500万円相当の機材の入ったコンテナが武装グループに襲撃されるなどオリンピックに関わる犯罪も増えています。
さらに、今月1日にはバングラデシュで武装グループが飲食店を襲撃し日本人7人を含む22人が死亡する事件が起きたほか、トルコやイラクなどでもテロ事件が相次いでいて、世界的な注目を集めるオリンピックのテロ対策にも万全の備えが求められます。
こうしたなか、治安対策を担う警察が、州の財政の悪化を原因で給料が支払われないことを理由にストライキを行うという事態も起きています。大会期間中には50万人を超える観光客の訪問も見込まれ、警察や軍では5日から段階的に警備を強化し大会期間中には8万5000人の態勢で警戒にあたることにしていますが状況が改善されなければ、今後もストライキを断続的に続けるとしていて安全面への影響が懸念されます。
さらに、大会の準備を巡ってはチケットが人気のある開閉会式や陸上男子100メートル決勝などでも高額のものを中心に売れ残り、販売が全体の70%にとどまっていて、組織委員会ではバドミントンやアーチェリーなどブラジルで認知度の低いスポーツに限って一部のチケットを2割引で販売するなど対策に躍起になっています。
また、大会を支えるボランティアについては、会社を解雇されたり、値段の高騰で宿の確保が難しくなったりしていて、参加を見送る動きも出てきています。
このほか、ドーピングの検査機関がWADA=世界アンチドーピング機構から資格停止になっている問題やゴルフを中心にトップ選手の欠場が相次いでいるジカ熱の問題の対策など、残された1か月間、課題をいかに解決していくか、大会の組織委員会にはぎりぎりまで大会を成功に導くための努力が求められます。
治安面では、市内中心部では合宿中のオリンピック代表選手などが相次いで強盗の被害に遭い、先月19日には大会期間中に救急患者の受け入れ先となる病院が武装グループに襲撃されて銃撃戦に巻き込まれた警備員の男性が死亡したほか、先月30日にはドイツのテレビ局がオリンピックのために輸送した4500万円相当の機材の入ったコンテナが武装グループに襲撃されるなどオリンピックに関わる犯罪も増えています。
さらに、今月1日にはバングラデシュで武装グループが飲食店を襲撃し日本人7人を含む22人が死亡する事件が起きたほか、トルコやイラクなどでもテロ事件が相次いでいて、世界的な注目を集めるオリンピックのテロ対策にも万全の備えが求められます。
こうしたなか、治安対策を担う警察が、州の財政の悪化を原因で給料が支払われないことを理由にストライキを行うという事態も起きています。大会期間中には50万人を超える観光客の訪問も見込まれ、警察や軍では5日から段階的に警備を強化し大会期間中には8万5000人の態勢で警戒にあたることにしていますが状況が改善されなければ、今後もストライキを断続的に続けるとしていて安全面への影響が懸念されます。
さらに、大会の準備を巡ってはチケットが人気のある開閉会式や陸上男子100メートル決勝などでも高額のものを中心に売れ残り、販売が全体の70%にとどまっていて、組織委員会ではバドミントンやアーチェリーなどブラジルで認知度の低いスポーツに限って一部のチケットを2割引で販売するなど対策に躍起になっています。
また、大会を支えるボランティアについては、会社を解雇されたり、値段の高騰で宿の確保が難しくなったりしていて、参加を見送る動きも出てきています。
このほか、ドーピングの検査機関がWADA=世界アンチドーピング機構から資格停止になっている問題やゴルフを中心にトップ選手の欠場が相次いでいるジカ熱の問題の対策など、残された1か月間、課題をいかに解決していくか、大会の組織委員会にはぎりぎりまで大会を成功に導くための努力が求められます。